佐々木六花
麻生四里
かげのゆ
犬井山羊
蒼空蒼子
佐藤夏みかん
くぅ
井上たとぅや
沖弦水(高山儷徹楚々から変更しました)
河東侑良
青嵐
柴口裕香里
牧野 かすみ
山の上のさん
泉世生
葱ポーポー
河内秀斗
五郎島金時
てつなお
天風月日
つまりの
青森さつき
藤井荘大
いまいやすのり
蝦夷野ごうがしゃ
かえる L
ニッシャン
葦乃灯子
風早みつほ
四葉の苦労婆
さおきち
手前 味噌粕
里乃 星一
牧野京子
空想婆
美竹花蘭
米山
春野ごろ猫
迫久鯨
鈴木秋紫
ケイティ.モーリス
じゃらんじゃらん
彫刻刀
長良くわと
あじさい 涼音
津々うらら
明後日めぐみ
あおのめ
小川しめじ
赤波江春奈
渓翠@青東高
酒井 土遊
永井うた女
宮間ミヤマ
侍真満陽陰
珈琲ねこ
選者コメント
家藤正人選
初級コースの金曜日掲載は中級への昇級の目安。中でも特に目を惹く句についてピックアップコメントをお届けします。
「山濃くて珈琲薄し蝸牛 犬井山羊」
蝸牛に対して雨や水を連想する人はたくさんいました。この句はそういったフレーズを使わず、句の奥から雨が匂ってくるのが魅力です。水気を含んだ山の濃い匂い。薄くなるほどに量の多い珈琲。山に憩う一時の傍らを、蝸牛は悠々と這っております。
「蝸牛太古の神の貌したる 麻生四里」
底知れない恐ろしさのある句。「太古の神」ってところがポイントですね。各宗教で確立される前の太古の神を想像してしまいます。「蝸牛」の形状や、顔と呼んでいいかもあやふやな「貌」。独特の表現で「蝸牛」の映像を伝えようと試みます。
「蝸牛速しストレス性眩暈 かげのゆ」
目の前がくらっと揺れて、立っていられなくなる瞬間があります。パニックにならぬよう、大きく呼吸をとって落ち着かせるのですが、その渦中では目に映るモノの動きも随分違って見えます。鈍足の「蝸牛」に対して逆の「速し」と語る意外性。その「えっ?」と困惑させる一連の言葉を真実へと変える現実の過酷。
「背負うのは無限の睡魔かたつむり 佐々木六花」
背に負った殻は「かたつむり」の重要なアイデンティティ。現実に彼らが背負っているのは殻ですが、それを「無限の睡魔」であるという定義が詩人です。殻の螺旋模様が永遠に渦巻きながら、主であるかたつむりを鈍くしてしまっているような。
いずれもお見事でした。自信がついたら中級にもぜひ挑戦してみましょう!