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中級者以上結果発表

2025年2月20日週の兼題

啓蟄

【曜日ごとに結果を公開中】

特選

  • 啓蟄の炉の熱浴ぶやお骨上げ

    いさな歌鈴

    選者コメント

    夏井いつき選

     「啓蟄」ともなれば炉は仕舞われる頃に違いないが、「啓蟄の炉の」とは? しかも「熱浴ぶ」とは? と思った瞬間に出現する「お骨上げ」の一語。そのとたん、句意と映像がありありと立ち上がってきます。「熱浴ぶや」という詠嘆に悲しみが噴き出します。息を呑ませる強い臨場感に圧倒されました。「夫が出張先の大阪で急逝しました」との添え書き。心からのご冥福をお祈りいたします。
  • 啓蟄の王蟲一粒万倍日

    中津川 聖翠

    選者コメント

    夏井いつき選

     「王蟲(オーム)」とは、アニメ作品『風の谷のナウシカ』に出てくる架空の生物。「腐海」という巨大化した菌類で形成された樹海に生息しています。かたや「一粒万倍日」とは、一粒が万倍となって実るという吉日です。「啓蟄」のこんな日は、かのオームも万倍にも生まれてくるのかも! という発想は唯一のものでした。ゾワゾワさせられる感じも愉快でした。
  • 啓蟄や潜望鏡のごとき杭

    くずもち鹿之助

    選者コメント

    夏井いつき選

     「啓蟄」とは、冬ごもりしていた虫たちが地上にでてくる時期。そんな時候だから、地に打ち込まれている一本の「杭」が「潜望鏡」に見えたというのです。まだ土の中に潜んでいる虫たちが、代わる代わる潜望鏡から春の進み具合を探っているのかもしれないと思うと、ほのかなユーモアも漂ってきます。直喩がストレートに成功した作品です。

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