俳句ポスト365 ロゴ

中級者以上結果発表

2025年8月20日週の兼題

【曜日ごとに結果を公開中】

特選

  • ボール直撃ゴールポストは露飛沫く

    安達りんだう

    選者コメント

    夏井いつき

     朝練のサッカーゴールが鮮やかに見えてきました。ボールがゴールポストを直撃した瞬間、露という露が飛沫をあげて散ります。白黒のサッカーボール、飛沫に悲鳴をあげるゴールキーパー、「おおー!」という部員たちの笑い、朝の冷気等が、一気に立ち上がってきます。文字としては書いていないのに、それらの映像をありありと想像させる。これが佳句の条件の一つです。
  • 歓びは露を最小単位とす

    青海也緒

    選者コメント

    夏井いつき

     「歓び」にも様々な種類があり、それぞれの感情にも、大きい、小さいの程度があります。例えば、朝の草原にびっしりと降っている「露」を見つけた時。私たちは、その光の美しさにうっとりと見とれてしまいます。「歓び」の最も小さな単位とは、葉の先に光る「露」を見つけた時のそれではないか。こんな素敵にして詩的な定義を、私は初めて知りました。
  • 露の世や地獄の門の人二百

    音羽凜

    選者コメント

    夏井いつき

     「露の世」は「露」の傍題ではありますが、人生の儚さや無常を意味する言い回しでもあるので、季語としての鮮度を保った使い方をするのは至難の業です。ところが、掲出句はロダンの彫刻「地獄の門」にびっしりと降りている露を見せつつ、そこに彫られた「人二百」の各々の人生もまた露の世であるのだ、と語っているのです。この見事な句想に驚くばかりです。

次回の兼題も
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