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中級者以上結果発表

2025年11月20日週の兼題

冬至

【曜日ごとに結果を公開中】

特選

  • 切れ煮れ食へ浸かれ冬至の事愛せ

    元野おぺら

    選者コメント

    夏井いつき

     多用する動詞が、全て命令形であることに、まずは驚きます。読み進めてみれば、季語「冬至」によって読み解けていく企みの面白さ。「ん」のつく野菜等を切り、煮て、粥も食べ、香り高い柚子湯にも浸かる。厳しい冬を乗り切る心構えでありつつ、長い冬の折り返し点としての楽しみでもある「冬至の事」を、私たちも愛さないではいられなくなる一句です。
  • 若妻に冬至の心構えなど

    九条伊織

    選者コメント

    夏井いつき

     高圧的な家制度の名残をイメージした読者もいるかもしれませんが、むしろほのぼのとした新婚夫婦が浮かんできたのは、「若妻」の「若」の一字の華やぎのせいでしょうか。「~など」という柔らかな余韻のおかげかもしれません。「心構え」と言いつつ、一緒に柚子を買ったり、南瓜を煮たりしているのでしょう。夫婦として迎える初めての冬至です。
  • 湯に笑う我は冬至の亀なるぞ

    山田蚯蚓

    選者コメント

    夏井いつき

     「湯に笑う」のは、冬至の湯に浸かる「我」自身なのですが、湯面に浮く柚子も笑っているかのように香っているのでしょう。柚子に囲まれて湯の中にいると、まるで小さな亀に囲まれた大亀のような気分になってきたのかもしれません。「我は冬至の亀なるぞ」という措辞の俳諧味こそがこの句の眼目。豊かな湯気のなかの至福の亀です。

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