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中級者以上結果発表

2025年11月20日週の兼題

冬至

【曜日ごとに結果を公開中】

【並選】

  • 駅伝の終はりし京を掃く冬至

    春の雪

  • 冬至晴れ神社総出のお札書き

    冬乃子

  • 冬至来る背中丸めてモノトーン

    立歩

  • 床あげは明日と決めたる冬至の夜

    ほんちゃん

  • 腕まくり一陽来復ふろ掃除

    み藻砂

  • 燃えぬままストンと落ちし冬至の日

    渡辺 小豆

  • 冬至まであと四、五日の湯船かな

    月岡方円

  • くれなゐの夢やみじかし冬至一夜

    片平仙花

  • 着ぐるみがビラ配りをる冬至かな

    朶美子(えみこ)

  • 身をたたみ小さき冬至の息しずか

    竹村マイ(蚊帳のなか)

  • 太陽の射さぬ地も在り冬至の日

    田邉真舟

  • アポロンの力弱まる冬至かな

    中島走吟

  • ホノルルやとんと冬至を飛び越えて

    佐藤ゆま

  • ギター弾きの調弦してゐる冬至かな

    源早苗

  • 神の声御嶽に聞きし冬至かな

    村上 継鳥

  • イップスに抗ふ素振り冬至の日

    原神 かたな

  • 億年のティアの衝突冬至来る

    椿泰文

  • わが影の冥王星より濃き冬至

    わたなべ☆いつせい

  • 冬至の日犬のリードの弛みなく

    杉尾芭蕉

  • コンビニの戸締り終へて冬至の夜

    村木年子

  • 太陽も僕もへとへと冬至の日

    中村すじこ

  • この先は踏み分け道や冬至の日

    ウラッキー

  • 富士ひとつ暮れ残りたる冬至かな

    ひだ岩魚

  • 銭湯へ行くはず祖父を待つ冬至

    花水木

  • 冬至だよ早めに犬友会いに行こ

    九宝斎ルミ夫

  • 歯磨き粉尖るミントの冬至かな

    沢 唯果

  • マトリョーシカ並ぶ冬至のウィンドウ

    紗羅ささら

  • 駄菓子屋の十円ゲーム子の冬至

    小鳥遊こはく

  • ポリープは良性TERRAは冬至の日

    舟端たま

  • 豆腐屋の古き暖簾や冬至光

    花はな

  • 遠吠えの犬雲駆け抜けて冬至

    風の母

  • 冬至の灯目薬落とす遊女かな

    正川素宇

  • 憂愁に日にち薬の効く冬至

    ほしの有紀

  • 外れクジ十本集め待つ冬至

    三河三可

  • 吊り橋の向こうは日暮れ冬至の日

    有田みかん

  • スケボーの虚空に影を曳く冬至

    謙久

  • 靴紐の蛍光残る冬至かな

    仮名鶫

  • 冬至の夜暖抱く妻の子守唄

    八幡 豊

  • 一陽来復ゆび切れさうな新刊本

    じゃすみん

  • 拉麺のずしり冬至の味噌の酷

    唯野音景楽

  • 雨音を冬至の声で呟いている

    濱野 五時

  • 役割を終へたる庵の冬至かな

    富永武司

  • 保護したる犬を迎へる冬至かな

    深森明鶴

  • 繰り返しカノン聴いてる冬至かな

    西村小市

  • 唯一の話し相手に冬至です

    小木さん

  • 夕日浴び直帰冬至の縄暖簾

    雅屋少将

  • ポイントの期日の迫る冬至かな

    火炎幸彦

  • 富士の嶺白き裾ひく冬至なり

    林 和寿

  • 悪書箱へ何やら落ちてゆく冬至

    幸田梓弓

  • 冬至なれフローリングの埃立つ

    只野黙念

  • オドメーター崩るる数字冬至の夜

    Taxi Drivers Union Social Club

  • 出口めく白き日輪冬至の日

    鶴小なみ

  • 最短の終末時計けふ冬至

    田辺ふみ

  • エアーズロック・冬至・陽光ひとり占め

    みやざき白水

  • 日時計の影ぎしぎしと冬至かな

    鹿野川小舟

  • 冬至かな辞表の朱印凹む影

    暁雲海

  • こらえたる言の葉落ちて冬至かな

    喜田紫陽

  • 職安の長椅子硬き冬至かな

    稀星 柳皇(佐東亜阿介改め境沢一千雄改め綺星柳皇改め)

  • 心臓の気骨百回目の冬至

    万里の森

  • 始発窓街目覚めさす冬至の陽

    広瀬八重桜

  • 家苞に陀羅尼助買ふ冬至かな

    たこぼうず

  • 冬至の夜ひとり泣くから映画館

    大和田よつあし

  • 白浜のパンダの塗装なお冬至

    宇野翔月

  • 晩鐘の鳴らぬコンベア五時冬至

    橋本 有太津

  • 影伸びてガーゼ縫う母冬至なり

    隠し刀 のんき

  • 玻璃片を素手に承けたり冬至光

    宗珂

  • 冬至とは動く太陽浴びること

    渡部克三度

  • 釣瓶桶の水に着く音上ぐ冬至

    アーモンドよーせい

  • 黄身破れ冬至のひかり溢れをり

    仁和田永

  • 冬至の夜座敷の畳匂ひをる

    佐川碧

  • ふところの御守ぽんと冬至蕎麦

    原 水仙

  • プランクや地軸はまっすぐに冬至

    うましか(志村肇)

  • 万能感潰えて冬至明日からは

    三群梛乃

  • 銭湯に五時集合ぞ冬至の日

    ゴーマ

  • 休学の友と冬至の夕波を

    かときち

  • ベトベトのTabキー撫でてゐる冬至

    コーヒー博士

  • ごぼう巻つみれはんぺんすじ冬至

    山姥和

  • バス待てば胃の腑を抉る冬至かな

    一慎

  • オーブンの焼き菓子を待つ冬至かな

    くすみ輝く

  • フレイルや素顔若くして冬至

    立ち漕ぎブランコじゅん

  • ものの値の日に日に高き冬至かな

    馬場福朗

  • ガザの空祈りよ届け冬至の日

    おまち 草

  • 山頂の冬至の夕日尖りけり

    小石日和

  • 胎動をきみと感じる冬至かな

    春あおい

  • 入院の我ぽつねんと暮冬至

    甘泉

  • 冬至日の二十一巻般若経

    康 寿

  • トークにオチがなくて冬至の夜がなげえ

    らのほ

  • 背を丸めバスは冬至の白き息

    杉岡ライカ

  • 天井の龍に息吞む冬至かな

  • 包薬の喉に張り付く冬至かな

    仲 操

  • 子の頬の赤み冬至のドライヤー

    嶋田奈緒

  • 冬至の日橋に集いて銅鑼を打つ

    玉響海月

  • 満員にひとつ空席ある冬至

    宮井そら

  • 大伽藍冬至の屋根の反り返る

    東山すいか

  • けふ冬至メタセコイヤの影虚ろ

    安春

  • 岬の端に冬至の富士を見たりけり

    君島笑夢

  • 肝つ玉かあさん湯を沸かす冬至

    春野ぷりん

  • 去る人へ止め石昏るる冬至の会

    つづきののんき

  • 冬至いま太陽神は脱皮中

    なしむらなし

  • 水仕事ひとり冬至の真ん中に

    可りん

  • セロの音を空に飛ばして冬至かな

    榎本千代女

  • 資源ごみ出します冬至スルーします

    伊予吟会 宵嵐

  • 冬至暮る明石の君のやうに陽は

    もりさわ

  • 客ひとりぽつん冬至のジャズ喫茶

    ちびつぶぶどう

  • 肩の荷を一つ冬至に下ろしけり

    猫ふぐ

  • 冬至の日使ひ回しのハムセット

    渥美こぶこ

  • ほろほろと沓脱ぎ石に冬至の陽

    石塚彩楓

  • ことことと冬至の音する火のかげん

    町神

  • 鏡上の電球ぷつん冬至の日

    梅田三五

  • 「できました」レンジと僕と冬至かな

    始の子

  • 底辺を天に冬至の砂時計

    坪田恭壱

  • 内申点四十届くや冬至の日

    銀猫

  • 長湯して友だちできた冬至かな

    白井百合子

  • 冬至の定時退勤テールランプの赤

    円谷琢人

  • 子午線の碑のある町に冬至来る

    増本空ふね

  • 学生のみんな下車して冬至の陽

    稲川ほろろ

  • 睡眠薬のんでみようか冬至の日

    黒猫かずこ

  • とんカツをざくざくと切る冬至の日

    宮下ぼしゅん

  • 鉛筆を削り冬至のあいうえお

    瀬戸 岬

  • 湯気の中仄かに苦く冬至かな

    莉里

  • 石段をビブス四五人駆く冬至

    きゅうもんde木の芽

  • 交番の猫も育ちて冬至来て

    ほのぼぉの (蚊帳のなか)

  • シアトルの街はモノクロ冬至の日

    小川野雪兎

  • バーベルの音乾びたる冬至かな

    海峯企鵝

  • 退院は間近冬至の朝のパン

    もちのくも

  • ひきこもり外階段に座す冬至

    虎有子

  • 赤明し冬至の空の信号機

    トポル

  • 下駄箱に闇張りつめてゐる冬至

    広瀬康

  • お先にと会釈冬至の献血車

    木村弩凡

  • 冬至の日献立表にサプリメント

    しんしん

  • やはらかく爆ぜる冬至の寝癖かな

    愛の花

  • 自画像の闇に溶けゆく冬至かな

    悠雨木 はな

  • 老いし龍の息に浮きをる冬至の日

    九重かずら

  • 遮断機の明滅間延びせり冬至

    外鴨南菊

  • 珪藻に果てなく浸むる冬至の夜

    槇原九月

  • けふ冬至耳順従心息を吸う

    ねずちゅー

  • 冬至猫長い尻尾をもてあまし

    川北万里

  • 塾講師の雑学長き冬至の日

    ばちゃ

  • 雨の香をしのぐ冬至の自室かな

    俳句川棒人間

  • 溶けきらぬココア冬至のデイルーム

    久森ぎんう

  • 冬至の日存立危機といふ未来

    月城龍二

  • 星光り肩窄めゆく冬至かな

    小春風 幸

  • 溌剌な廊下冬至の介護施設

    安溶二

  • 冬至かな一つ紛争終いにし

    坂本宙海(そおら)

  • 忘れ水冬至の影を連れ歩む

    水越千里

  • もう逢へぬ冬至の夜半の空黒く

    西瓜頭

  • 冬至の夜血豆がやっと爪の先

    いたまき芯

  • ライオンも丸く集えり冬至の日

    蜜がけまやこ

  • 冬至五時「行けたら行く」の人が来た

    鳥乎

  • お日様の正弦30°の冬至

    荒木響

  • ミートパイ冬至は妻の誕生日

    悪七兵衛

  • 舌先に探る冬至の智歯の凸

    TAKO焼子

  • ゆるやかに冬至の夕日のつつむ海

    春海のたり

  • 冬至のマラソン後一歩のタイム

    染井 亀野

  • 昼も夜もひとしく泣く子冬至晴

    夏雨ちや

  • 佐渡おけさ被せて唄う冬至かな

    明日ぱらこ

  • 接線の傾きを零にして冬至

    呼幸

  • 駐屯地の暖簾冬至の仮設の湯

    宮坂暢介

  • 冬至の陽射し窓際のぬいぐるみ

    どれみすみ

  • ケーブルの編み目数える冬至の夜

    千鳥城、広ブロ俳句部カナダ支部

  • 半熟の黄身艶めける冬至かな

    ももたもも

  • 極楽や息が声追ふ冬至の湯

    檜鼻ことは

  • 県境をトンネルで聞く冬至かな

    あさぼらけ

  • 国道に獣の骸の冬至かな

    西町花冠

  • パソコンを冬至の影が邪魔をする

    八一九

  • 冬至の朝一人甲板体操す

    諫鼓苔深

  • スマホ傷つけられドコモやめる冬至

    Karino

  • 家系図の余白は未来冬至来ぬ

    西村青夏

  • 「OPEN」のボード傾く冬至かな

    大谷 走郎

  • 犬の目のべっ甲色よ冬至の陽

    鷺沼くぬぎ

  • 焜炉ちちちち厨は冬至午前四時

    摂田屋酵道

  • 冬至の街に満つ光のにがさや

    須田爪黒

  • 冬至の夜九谷の鉢の鮮やかに

    笑姫天臼

  • 仏壇の飯すきとほる冬至かな

    青野みやび

  • 陽の影を鳥ついはみし冬至かな

    丸山美樹

  • 描き終へし鳥の絵へ冬至の光

    橘鶫

  • 転校を告げる冬至のすべり台

    辰巳電柱

  • 嗚呼冬至余白何しよ明日見舞い

  • 光射す冬至掌へと包む

    十六夜の花札

  • オムレツを冬至の正中線で裂く

    升 丁茶

  • 冬至の暁けテトラポット動かざる

    ランナーズ寅さん

  • 冬至さえ知らぬ世代の群れる店

    あらい ゆう

  • AIと無言の会話冬至の夜

    染井つぐみ

  • あをすべて集ひ潤ふ冬至の夜

    秋桜みりや

  • 屍のポーズ冬至のビル七階

    水豚庵

  • 子どもらの昼つくり置く冬至かな

    我孫子もふもふ

  • 多国籍学級「冬至」と板書あり

    蒼空蒼子

  • 冬至とて北緯四十五度の海

    ふゆの都々逸

  • 上京の冬至楽しき空きっ腹

    居並小

  • 熟れ切れぬ栽培野菜もう冬至

    海堂一花

  • うつくしく面取る出汁とる煮る冬至

    苺井千恵

  • 冬至とは風呂場のドアの猫の影

    水鏡新

  • 浴室の棚に赤本冬至かな

    宝塚御殿子

  • 冬至にはペイガンメタル北の闇

    武藤あきみ

  • すっぽんを掘り出して食う冬至かな

    GONZA

  • 無音の音や冬至の夜の数独

    乃の

  • 何も感じない真の鬱の冬至

    黒山万牛

  • 夜の工場ガラスの星と散る冬至

    枯丸

  • 過去帳を開いて閉じる冬至かな

    中藤古希

  • クレーン車のアーム縮こまりて冬至

    山香ばし

  • 水晶体のみづ入れ替はる冬至かな

    石上あまね

  • 焚口へ火吹き竹吹く冬至の日

    長嶋 無有子

  • 緊張のとけぬ冬至の表彰状

    清水ぽっぽあっと木の芽

  • 銭湯の湯の音明るき冬至かな

    ほしのあお

  • 愛犬に煮物供える冬至の夜

    卯の花雅子

  • 爪先に粘る冬至の徳俵

    植木彩由

  • 相槌や義母と冬至のサイゼリア

    木公男8888

  • 替え玉を麺だけ啜る冬至の日

    余田酒梨

  • 手に血潮透かせる角度冬至の日

    だいやま

  • TODOが未達だらけの冬至かな

    海音寺ジョー

  • 冬至かな何とかヒルズの影長く

    小佐治

  • しゆんしゆんと鳴いて冬至の薬罐かな

    青空まる

  • あやとりの指蜘蛛のごと冬至の夜

    千葉右白

  • 桟橋に縄の張りたる冬至かな

    足跡新太

  • 戸袋の闇や冬至の雨戸たつ

    一寸雄町

  • 冬至来て地球は我に意味を問う

    丘るみこ

  • アンニュイな希望コンビニにて冬至

    中川青嵐

  • 駅ピアノ二拍子刻む冬至かな

    鈴木古舟

  • 冬至の日スパゲッティはイカスミで

    大野美波

  • Tシャツの米兵冬至の基地の街

    平野水麦

  • 冬至来る不足しさうなセレトニン

    睦月くらげ

  • 母弾きしピアノペダルに冬至の日

    かわいはる

  • 夕惑ひ冬至のベランダに烏

    三崎扁舟

  • 四股踏んで冬至をゆるくやり過ごす

    まっちゃこ

  • スリカータ真直ぐ冬至の日が昇る

    弘友於泥

  • 甘党の父の位牌や冬至の燈

    渡海灯子

  • 天星尺闇を量りて冬至かな

    黒田

  • 助手席に重ねて二つ冬至便

    原颯太

  • 一枚の楓冬至のポストから

    オキザリス

  • 光る湯気ととのひてゆく冬至かな

    松島泉

  • ばあちゃんの語る台湾夜は冬至

    黎明

  • 押し蓋のRくつきり冬至の火

    豆はな

  • 退官の恩師囲める冬至かな

    川越羽流

  • 畳つむトラックの急く冬至かな

    島田あんず

  • パイシート重ね冬至の匂いだす

    らいかの星

  • 手のし餅つくる連夜の冬至かな

    犬淵貉

  • 漉き紙のゆるゆる乾きゆく冬至

    青野遊飛(蚊帳の中)

  • 花選れば黄色ばかりとなる冬至

    はまゆう

  • 老猫の微かな起伏冬至の日

    匹田小春花

  • ひとりきり続編を観る冬至かな

    伊東海芋

  • 木の上に女園丁ある冬至

    まぐのりあ(蚊帳のなか)

  • 家計助く母運針の冬至かな

    夏目たんちゃん

  • 浮上せよ!深海捜査艇冬至

    吽田のう

  • 冬至日の対戦ゲーム連敗中

    さくら悠日

  • 冬至の日笑はぬ母の爪を切る

    大西秋桜

  • 一陽来復正油多めのTKG

    振戦太郎

  • 黒ごまのナイフひと塗り冬至来る

    島陽広

  • 冬至の背海風受けてのぼる坂

    野地垂木

  • 冬至だよ地の半眼をこじ開けろ

    石浜西夏

  • 錨上ぐ朝陽の方へ旗冬至

    為参

  • 冬至の夜パイロットランプの緑

    月野風花

  • 冬至の日高尾へダイヤモンド富士

    白山一花

  • 待つ人のをるかのやうな冬至の入り日

    らん丸

  • 太陽は発酵中の冬至かな

    山下健太朗

  • 閉院の女医の音叉や冬至澄む

    寺尾向日葵

  • 冬至空アコーディオンの昭和の音

    ときめき人

  • 北国の白さ呑み込む冬至の夜

    猫またぎ 早弓

  • 萌え袖の柏手鈍き冬至かな

    俳句王

  • しんどいと言えず冬至の影を踏む

    前田いろは

  • 新しき本棚届く冬至の日

    登盛満

  • 活断層冬至の海に微睡みて

    秋野木吾

  • LPの音切れ深し冬至なる

    一条春枕

  • 絵手紙の筆の朱色や冬至の夜

    どこにでもいる田中

  • 割引のコロッケへ急く冬至かな

    旧人をーるど

  • 湯冷ましで薬飲み干す冬至の夜

    玉響雷子

  • けふ冬至輪島現場の投光器

    HNKAGA

  • 冬至来る「後期高齢」伝達書

    あま門

  • 遠くへ行きたい冬至の北海道

    橋大(きょうだい)

  • 消しパンの擦るデッサン冬至の夜

    青野すみれ

  • 弱さ見せぬ姉の生まれし日や冬至

    朝宮馨

  • 新人賞一陽来復の日に応募

    虹岡思惟造

  • 冬至の夜代代語り継ぐ秋津島

    津軽ちゃう

  • 冬至の夜極め参らす献の数

    津軽わさお

  • 白日のころんとしたる冬至かな

    公木正

  • 鳩時計の声の明るき冬至かな

    京野さち

  • 鳶工や冬至の空をみぎひだり

    古乃池糸歩

  • 見ゆれば取り憑きて冬至の夕日

    篠田ピンク

  • 当たり馬券のみあかるくて冬至かな

    兎野紫

  • 五円玉の図案紐解く冬至かな

    野々原ラピ

  • 再会は冬至の波止場星二つ

    鷹星

  • 地学室冬至で年を締めくくり

    るう

  • AIのエール冬至前の掃除

    鈴木 浮浮

  • 冬至光荊冠の棘影を成す

    村岡花風

  • 手摺り付く冬至の家に父と母

    大岩摩利

  • 喉元過ぎれば冬至の麻辣湯

    松本こっこ

  • 呱々のこゑ響く冬至の産科棟

    東田 一鮎

  • 冬至より始まる暮らし山の幸

    杉森大介

  • 冬至なり一歩下がって絵筆置く

    西乃冬雅

  • 冬至かな目尻が切れて痛い痛い

    星月彩也華

  • 行先は冬至の駅にしてひとり

    坊 いち坊

  • 夕風の玻璃戸を叩く冬至かな

    阿部文彦

  • 須臾の陽へ鷺の飛立つ冬至かな

    靫草子

  • 自転車を支え冬至の歩道橋

    岸来夢

  • 社員証かへして自由なる冬至

    渡邉 俊

  • 出土せし日時計に冬至の太陽

    さとう昌石

  • 冬至の朝動かぬ街を走りをり

    剛海

  • 冬至、晴れ、カーブミラーを拭く仕事

    青井えのこ

  • 定点観察冬至の夕日撮りにけり

    金子泰山

  • 美しく地軸傾く冬至かな

    亀田荒太

  • 日の本の冬至点上のピラミッド

    逢來応來

  • ミラノ巻き試してみたる冬至かな

    Early Bird

  • 竹林の風はアレグロ冬至の日

    ことまと

  • 街並みにハルカスの影冬至来る

    卯之町空

  • べらぼうに巻く「天国と地獄」冬至

    江口朔太郎

  • 薄黄に金冬至に色があるとせば

    戸部紅屑

  • 冬至過ぎチラシの数の多くなり

    呟雀

  • 白髪を染め黒深き冬至かな

    田中みどり

  • 療養十年目の冬至の闇夜べつたりと

    松本独り

  • 一生を終えし冬至のノートかな

    愛柑いつき組note俳句部

  • 昼酒をいささか過ごし冬至かな

    釜眞手打ち蕎麦

  • 一陽来復V字回復の「いじ」の部分

    千葉水路

  • 鹿が芝はむ音低き冬至かな

    楓摩ゆみ

  • 冬至の夜耳鳴りの中に風の音

    山くじら

  • 退院は冬至ひと月ぶりの我が家

    むい美縁

  • 竹ぐしのすつと通りて冬至かな

    浅紫  泉

  • 試し切り包丁を研ぐ冬至かな

    野田遊水

  • 冬至光史跡貫き西へ西へ

    美津うつわ

  • 用水路底に冬至の日の差して

    黙々笛

  • せつかちは父親譲り冬至過ぐ

    中里凜

  • 午後二時に開く銭湯冬至かな

    砂山恵子

  • 吾は身の丈冬至の影の薄笑い

    満嶋ハト

  • 冬至なりいま宿酔の底にをり

    白猫のあくび

  • 冬至の日影の向こうに声ひとつ

    北大路京介

  • 冬至くるクラリネットの背筋かな

    西田月旦

  • 義母の駄々宥め寝かせる冬至かな

    楽和音

  • 祖母の部屋気配消へたり冬至来る

    深森佳鶴

  • 赤本と未来その手に今日冬至

    久保朝採りレタス

  • 冬至の色せーので言おう家族風呂

    イシデ電

  • 灯台よ冬至の夜の海統べよ

    北村 環

  • 顕微鏡視野の暗さや冬至の日

    和泉攷

  • 戒名を携え奈良へ冬至かな

    山川凛

  • 地に満つるテールランプの冬至かな

    まるちゃんにいさん

  • 鳶の啼く空の静かや冬至光

    中原柊ニ

  • 銀山に昏き風穴冬至の夜

    石原由女

  • 海原に龍神のごと冬至の陽

    長岡美衣珠

  • 玄関を灯し米研ぐ冬至かな

    内木場 拓庵

  • LED52万個冬至の夜

    佐藤烏有

  • 洗濯物正座で畳む冬至かな

    小橋真梨子

  • おのれの夜明け問うてみる冬至かな

    織 紫子

  • 日照雨きて一気に暮れし冬至かな

    海猫

  • 独楽ほどの影の軌跡よ冬至来て

    嶺乃森夜亜舎

  • 神棚に肴や冬至の晩酌

    黍団子丸

  • まっさらな太陽を待つ冬至の夜

    哀乃縁

  • 華やかな口紅選ぶ冬至かな

    dragon

  • 冬至の日「老齢」と名の付くパンフ受く

    紗凡

  • 池干しの杭日時計にして冬至

    あたなごっち

  • 街角にケルベロス立つ冬至の灯

    菅田斑猫

  • 耳たぶにピアスの硬さ冬至の日

    おかだ卯月

  • 冬至の日馴染みの質屋早仕舞い

    岸壁の龍崎爺

  • 卵ごはん冬至は雨を暖める

    みずべの葉

  • ビルの影ビルに重なる冬至かな

    高田杏

  • 雑踏に傘の花咲く冬至かな

    ふみ

  • 渡船待つヴィオラケースに冬至の陽

    狷狷亭猩々

  • 冬至かな丁寧に剥ぐ包装紙

    如月ドロップ

  • 動脈の瘤がうごめく冬至の夜

    雨水 二三乃

  • 還暦の雲間に光る冬至の陽

    友咲恵子

  • 冬至なり治験を試す機会得て

    どすこい早川

  • 冬至の志もしもギターが弾けたなら

    蔵書室主人

  • 富士の峯冬至の朝の彫りふかし

    佐藤さらこ

  • 冬至の夕駄菓子屋の灯は十五分

    落句言

  • 冬至の夜スマホ片手にスクワット

    二十八

  • 北極の冬至闇に踊るWiFi

    藤 無南

  • まばたきの止まず冬至の針孔いづこ

    谷 斜六

  • 書の染みを削りし冬至カウンター

    飯野 山茶花

  • 結果異常なし冬至の内視鏡

    花星壱和

  • 穢れなき冬至の水の唄う酒

    富佐野ほろよい

  • 冬至知る白い団地の黒い影

    早足兎

  • お陽(ひ)さまの仕事増え行く冬至かな

    もりお

  • ムロツヨシのコメディを猫と冬至の夜

    泉吉桃宝

  • ぽつぽつと鉛の雨の冬至かな

    田上南郷

  • 泥足袋を洗ふ水沁む冬至かな

    岩瀬正人

  • 夜を歩く冬至の耳に吾のこきふ

    駒村タクト

  • 一陽来復亡き親友の初孫来

    ヒロヒ

  • 再会や故郷に染まる冬至の夜

    竜眼ジジ

  • 平坦な心持ちなる冬至の日

    ゆすらご

  • 書を伏せてヴィヴァルディ聴く冬至かな

    さぶり

  • 胸に背に子のしがみつく冬至の日

    くま鶉

  • 冬至暮れゆく我を引く我の影

    円海六花

  • 一陽来復ネガフィルムの整理

    松本笑月

  • 血圧の薬飲み初む冬至かな

    坂本 羊雲

  • もういいかい繰り返したる冬至かな

    蒼井憧憬

  • 冬至の夜サイレンの赤は他人事

    月見里ふく

  • はや冬至検査キットの緋のライン

    ニリンギ

  • 三ヵ月外へ出ていない、冬至

    真夏の雪だるま

  • 大体は平和冬至のニュースなら

    千代 之人

  • 玄関の扉の重き冬至かな

    水きんくⅡ

  • 冬至来て影踏む猫の二三遍

    蹄ゝ

  • 倉吉の土蔵冬至の陽も白し

    大月 銀

  • 全身にうねうね生える冬至の毛

    二重格子

  • 酒米の湯気に濡れ濃き冬至の日

    秋田俳楽

  • 終バスの後塵拝す今日冬至

    井口あき子

  • ハチワレの額なぞりて冬至かな

    ノリウェイ

  • 釜飯の具を思案する冬至かな

    季切少楽・広ブロ俳句部

  • 底にある茶柱浮いて来い冬至

    梨山碧

  • だるまさんが転んだでさす冬至の日

    千賀子

  • 六七日の仏問われし冬至かな

    吉野川

  • 味噌汁へ卵割り入れ冬至の夜

    須磨ひろみ

  • 釜揚げうどん冬至の喉に余熱

    空郷 阿房人

  • 吾の漢字毎年『猫』に冬至来る

    田村 宗貞

  • 魔女降りて来さうな空の冬至かな

    平野芍薬

  • 影踏まれ逃げる冬至の鬼ごっこ

    笑笑うさぎ

  • 明日からは眠りを削る冬至かな

    広島あーやあーや

  • 牛乳に餡パン浸し食ぶ冬至

    眠 睡花

  • 人を脱ぎ冬至の空に雲を追ふ

    右肩久

  • 学ランの群れすれ違う冬至かな

    無花果邪無

  • 夜の底に白き石置く冬至かな

    東沖和季

  • 警笛のふた山超ゆる冬至の夜

    若林くくな

  • 清拭の布は花柄冬至の夜

    はぐれ杤餅

  • 定年の花束眺む冬至かな

    毛利尚人

  • 太陽は平等反骨の冬至

    小笹いのり

  • 冬至の陽兄の写真にとけゆけり

    高本蒼岑

  • 不穏な父と看る母の冬至かな

    望月ぽん

  • ペアリング外して渡す冬至かな

    石原しょう

  • 「鳥」か「馬」か石室の絵に冬至の日

    馬場めばる

  • 慶弔の半分ずつとなり冬至

    桐山はなもも

  • 冬至千年過ぎた古墳みる

    いなほせどり

  • タイミーの通知ぴこぴこ冬至の日

    きなこもち

  • 土を捏ねろくろを回す冬至かな

    かすか べえやん

  • 伝票立の明き斜めや冬至の日

    ぐでたまご

  • 軟膏を瓶に継ぎ足す冬至かな

    小田毬藻

  • 蔓草のそよとも揺れぬ冬至かな

    篠川 翠

  • 黒たまご先に富岳の冬至かな

    上津 嘉子

  • 公民館掃除済ませて冬至来る

    村上薫

  • 椀二つ冬至に主見あたらず

    白眼 緑照

  • しみじみと疲れ愛しむ冬至かな

    武田ラーラ

  • 窓にある乱歩の奇譚冬至の夜

    郡山の白圭

  • 夕闇に鹿の親子よ冬至の日

    増田楽子

  • 冬至日や一枚残すお風呂券

    玲風

  • 午後二時の社食の隅にゐて冬至

    品川雅史

  • 彼方へとサイレン消ゆる冬至闇

    杜野廉太郎

  • 施設への入居契約して冬至

    紗藍 愛

  • 麓より山の闇来る冬至かな

     九郎四郎

  • 白湯と言ふ息やはらかき冬至かな

    さるぼぼ17

  • 水面蹴る一陽来復の助走

    常磐はぜ

  • 終点のレールに錆や冬至来る

     鷹渡颯子

  • 冬至闇ベテルギウスの潤む赤

    帷子川ソラ

  • あをあをと餅菜はぐくむ冬至の日

    藤井赤童子

  • 償ひの塀に冬至の影長く

    福原あさひ

  • コロッケに裏表ある冬至かな

    秋津穂 実

  • ギャラリーに矢じり並べる冬至の日

    小林風翠

  • 日影薄き冬至の町や迷ふナビ

    空木花風

  • 冬至の夜砂ゆるゆると落ち残る

    藤本 仁士

  • 傷つきて沈香となる冬至かな

    日月見 大

  • 校門をがらがら閉ぢて冬至かな

    斉藤立夏

  • 図書館のそぞろ冬至の鍵かけむ

    青に桃々(いつき組俳句迷子の会)

  • 久しぶりに調弦冬至のひかり

    森中ことり

  • 障子なきガラスの家に冬至の陽

    虎の尾

  • 冬至まで持たないよ頑張りすぎよ

    里 山子

  • 冬至の境内小さな版画展

    毬雨水佳

  • もう空はプラネタリウム冬至かな

    藤村 一寿

  • 金槌の重さの冬至らしからぬ

    秋野しら露

  • 君の言うとんちんかんも煮る冬至

    かなの りえこ

  • 胸を突く冬至の夜の着信音

    神山すい如

  • 冬至来て星々夜を引き始む

    壱太

  • 学童保育冬至を開くる暗きドア

    紫小寿々

  • 父の箸震ふ冬至の夕餉かな

    桃猫

  • 冬至の夜祈りの蝋燭減りもせで

    盛堂恒子

  • 夜行バス冬至の闇をひた走り

    巳智みちる

  • 病名の難しきこと冬至くる

    夏 しのぶ

  • 老猫の尿石五粒冬至の日

    坂野ひでこ

  • 跳ね橋の上がるを見たる冬至かな

    也和

  • 冬至更けぬ明日には宝くじ買はむ

    三和了子

  • 釜神の鼻翼雄々しき冬至かな

    月見柑

  • サザンのバラード聴き入る冬至かな

    森 佳月

  • 風見鶏尾の影踏めば冬至かな

    小富古尾巣

  • 冬至の夜退勤帰りのおみくじ

    不二自然

  • 盲目についての本を手に冬至

    高遠みかみ

  • 影淡く冬至の朝の頼りなく

    あおのめ

  • 冬至日の路地裏抉る朝日かな

    灰田兵庫

  • 主婦の吾の一番風呂や冬至の日

    麗し

  • 喪中はがき一枚来たる冬至かな

    慈夢りん

  • 線香とリベイクあんぱん冬至の明け

    touka.k

  • 冬至の夜亡夫のスマホ延命す

    カリヨン

  • 明けぬ夜の扉を探す冬至かな

    月夜案山子

  • 愚図りだす冬至の婆とみどりごと

    黒岩牡丹

  • 追いつけぬ雲の速さや冬至道

  • 山国の日の陰ろうて冬至かな

    若林鄙げし

  • 冬至来て夫の呆けも極まりぬ

    スタイナー紀美子

  • 穴八幡最後尾さがす冬至かな

    水間澱凡

  • 初音合はせのぎくしやく冬至前

    泉晶子

  • 稜線の黒味眩しき冬至かな

    多事

  • ヒール音冬至の夜を穿ち行く

    紫水晶

  • 相棒と冬至日越しのはしご酒

    さんぼう

  • 男湯は大抵左冬至の夜

    中尾鎖骨

  • 冬至の日結露テープに島柄長

    戸口のふつこ

  • 磨硝子透ける冬至の裸体かな

    せんとう一波

  • 通り土間鼻腔のじんとなる冬至

    正念亭若知古

  • 冬至の日暮れて鉛筆の芯昏し

    あが野みなも

  • 冬至なる駄菓子屋なにを買うでなく

    彫刻刀

  • 冬至の夜啐啄同時の卵割れ

    西町彰子

  • 節筋の痛み転職後の冬至

    宇於留 礼桜

  • 冬至の給食いとこ煮は初物

    滝上 珠加

  • 生家消え冬至の吾の影長し

    甘えび

  • 心療内科待合室へ冬至の日

    武井保一

  • 帰り道黙を分け合う冬至かな

    明後日めぐみ

  • 帰社にみる冬至の鳥の影絵かな

    みやかわけい子

  • 畳干す匂いきりりと冬至かな

    眞さ野

  • 徘徊や冬至零時半の確保

    うた 歌妙

  • 三回忌終へて冬至の空真青

    たかみたかみ・いつき組広ブロ俳句部

  • 電波塔暮れて冬至を照らしけり

    岬ぷるうと

  • ヘルペスの鈍痛冬至の薄き影

    さおきち

  • つぎつぎと檀家集まる冬至かな

    岡田雅喜

  • 夕空に宵の明星冬至なり

    土佐俳句人

  • 冬至の夜まだ探してる?シャングリラ

    紅のジーナ

  • 冬至の水あずきと手指の赤

    中文字

  • 猫の腹を吸ひて冬至の光吸ふ

    富田健朗

  • 形代の折り目が反りて冬至かな

    吉谷地由子

  • 譬ふれば冬至はChopinのタン、タタン

    林りんりん。

  • 猫の目に映る妖冬至の夜

    ピコリス

  • ライオンの舐る傷口冬至の夜

    ねこむらさらむこね

  • くじら雲浮かべ冬至の入り日かな

    相野谷笑子

  • 須磨の帖読むのをやめし冬至かな

    朝日雫

  • 酒蔵の雨近くなる冬至かな

    ぎんやんま

  • 右の手で左を包む冬至かな

    赤尾実果

  • 尾骨から月のひかりを待つ冬至

    猪子石ニンニン

  • 盲導犬赤きリボンや冬至の日

    刈田陽子

  • 冬至の夜消し忘れいる門灯よ

    津軽まつ

  • 明けぬ夜もある鉄路轟く冬至

    松山めゐ

  • 十字架に冬至の夕日とどきをり

    ただ

  • 逆さ富士冬至の風が連れ去りぬ

    谷 道悦

  • 切れぎれの日射す冬至の町家かな

    むったん

  • 薬草をぎゆきゆと冬至のリース編む

    慈雲奏荘

  • 眠さうな昏き冬至の杜綺麗

    風慈音

  • リハビリの指動き出す冬至かな

    晴田そわか

  • 売切れて御免冬至の小商ひ

    キートスばんじょうし

  • ほろほろと無人の駅は冬至かな

    西川 たもつ

  • 波照間やサザンクロスを見る冬至

    石鎚山大三郎

  • 欠落を飾る冬至のショーケース

    桃園ユキチ

  • 桁三つずれて冬至の予算書は

    碧西里

  • ゆつくりと冬至の朝をほぐす伸び

    山内彩月

  • 鉄瓶の湯気の白さや冬至の夜

    天雅

  • 太陽は赤子冬至の空を這ひ

    樫の木

  • 利尻山冬至の風の静まりぬ

    利尻

  • 歯に障る冬至の水の硬きこと

    はれまふよう

  • シルバーカー返却予定冬至の灯

    坂本なおひさ

  • 立ちこぎの坂や冬至の朝まづめ

    ペトロア

  • 車椅子に慣れ来し母へ冬至の陽

    星埜黴円

  • 早寝して長寿を誓う子の冬至

    金子 あゆか

  • 物干しの日影さびしき冬至かな

    ぶうびい

  • 言い募る頬削げし娘よ冬至の夜

    空 遥翔

  • 野良犬の空を見上ぐる冬至かな

    太平楽太郎

  • 倍音の静か冬至のディジュリドゥ

    海月のあさ

  • 一年の誤訳を正す冬至かな

    成瀬源三

  • 保線夫のヘルメット冬至のくすみ

    小川さゆみ

  • 長々し冬至の影は羅針盤

    どくだみ茶

  • 攻略本抱えて冬至の夜のゲーム

    細葉海蘭

  • 人間は異物、冬至でも祝え

    半熟かさぶた

  • 冬至の夜母はしずかに佛の顔

    釋愚拙

  • 緑道と冬至の朝と珈琲と

    野井みこ

  • 冬至の日正午に仕事終わらせる

    噂野アンドゥー

  • 泪乾くまでを冬至のエンドロール

    石田将仁

  • ユトリロの街へ冬至の薄明かり

    森ともよ

  • 星空のまるみ冬至の朝刊へ

    まこちふる

  • 冬至とて過ぎゆく風の音ばかり

    山川土時

  • 渋谷駅に迷ひ子となる冬至かな

    とんぼ

  • 入院を詫びて冬至の面談日

    蘭丸結動

  • 独居なる冬至の家の埃掃く

    望月ゆう

  • 二日目のシチューじんわり冬至の夜

    霧賀内蔵

  • 生まれ順間違えたかも冬至の朝

    ほうちゃん

  • ガチャピンのひれやはらかく冬至かな

    たけろー

  • 冬至の日名残る遺影の笑まひかな

    渡辺宵雨

  • 乳房切る虚空日わたる冬至なり

    谷町百合乃

  • 冬至の湯出でて瞬く宵の星

    真咲よしの

  • 冬至の秘湯猿襲来の露天風呂

    原島ちび助

  • さびしさとふひかり冬至の雲わつて

    渋谷晶

  • 子等寄りて静かに遊ぶ冬至の灯

    とも子

  • 黒き風冬至の帰路を襲いけり

    秋谷 忍

  • 冬至の日縄跳びの輪は空計る

    吉 や

  • 唇をかんで冬至に踏むペダル

    くぼたみどらー

  • 一陽来復と一筆啓上

    棗椰子(なつめやし)

  • 樹林葬ひかえ冬至の通夜長し

    吟  梵

  • くつくつと鍋滾る雨の冬至かな

    鱈 瑞々

  • 大入りのポップコーンあけて冬至

    月丘佑

  • 冬至暮るチェロひと弾きか船の汽笛

    はなだ杢

  • 五分遅刻冬至の遅延証明書

    ユキト

  • お茶漬けの出汁の澄みたる冬至かな

    円堂実花

  • 私だけのプラネタリウム点く冬至

    芝歩愛美

  • 落款のぴたり収まる冬至かな

    阿蘇の乙女

  • 太陽の重たくなるやけふ冬至

    ピアニシモ

  • 頑なな父百才の冬至かな

    高橋風香

  • 冬至朝半熟卵の加減よし

    太之方もり子

  • 冬至の陽酒蔵跡の神籬へ

    小豆白虎

  • とりわけ決意無し冬至とは云うものの

    星田羽沖

  • 極地よりモールス信号冬至の夜

    冬野志奈

  • 眉切りのハサミ失せたる冬至かな

    六浦筆の介

  • 一通り冬至の事もやり切りて

    つちや郷里

  • 仏飯の湯気垂直に冬至かな

    南全星びぼ

  • 冬至の暗がり取り締まる警官

    村雨藍

  • 杉の葉の焚き付け側に居り冬至

    福田みやき

  • 冬至の日母の記憶は薄らぎし

    浅井カバ先生

  • 寛解やケーキを選ぶ冬至の日

    風薫子

  • 好きな句を集めし手帳読む冬至

    みやま千樹

  • 子ら去りし広場にチャイム冬至の日

    栗原生石子

  • 鉄塔の影の伸びきる冬至かな

    モロッコひろみ

  • 駆け込みの冬至のライブ人疎ら

    糺ノ森柊

  • 身の内に種火の灯る冬至の夜

    湖乃しじみ

  • 菜箸でうどんをすする冬至かな

    藤永桂月

  • 五杯目のコーヒー冬至と気付く帰路

    麦野 光・いつき組広ブロ俳句部

  • 借金がなさそに見える人冬至

    正岡田治

  • 猫の額ほど冬至の庭雀

    おおきどくん

  • 冬至の薄日休職の診断書

    小山まきに

  • 遠路はるばる来て大凶ああ冬至

    那津

  • 冬至過ぎゴッホが描く黒無き夜

    林 水城

  • マーカーの手に鮮やかに冬至かな

    海越ももか

  • 軋みて進む修道院や冬至

    狩谷わぐう

  • 迷い道ナビのつれなき冬至かな

    玖良咲

  • 鍵穴に鍵がさせずや冬至の夜

    丸山隆子

  • 内見は雨の冬至となりにけり

    藤白真語

  • 弁当の幟の影を踏む冬至

    のんのんた

  • 調べ抜く母の病名冬至の夜

    仁山かえる

  • 恋の始めぷくぷく冬至ぷくぷく

    八田昌代

  • 尿素入クリーム丹念に冬至

    古都 鈴

  • 水沼に鳥の影置く冬至かな

    大関 邦友

  • 段ボールベッドの軋む冬至かな

    山城道霞

  • 針刺しに針の跡ある冬至かな

    曇ゆら

  • 冬至の陽ぬるりとかへす漆椀

    横縞

  • 絆創膏隅に捨てあり冬至の湯

    白鳥国男

  • 二十字しか読めぬ冬至の開示文書

    佐藤茂之

  • 印泥の石と化したる冬至かな

    野州てんまり

  • 錠八つあけて冬至の朝へ象

    葉村直

  • 吃水線の波の固さやけふ冬至

    夢見昼顔

  • 怖い夢みたか夜泣きして冬至

    加賀くちこ

  • 診療所のドアぎぎぎぎと冬至の来

    高田ちぐさ

  • 痛む膝に冬至の夜は染み込んで

    ざうこ

  • 薄暗き冬至の厨杖の母

    井上れんげ・いつき組広ブロ俳句部

  • 何時間待つも冬至の福をかふ

    桂葉子

  • 冬至の朝ぞ靴紐を固結び

    山口葵生

  • 漕ぎ倒すエアロバイクや冬至の日

    佐藤志祐

  • 冬至来てよる年波を突きつけり

    有名人一字違い

  • 起きがけの第一関節より冬至

    杉浦萌芽

  • スペードのハートへ凹む冬至かな

    四條たんし

  • 顔のない家族冬至の一軒家

    苫野 とまや

  • 冬至来て暮れる干潟の広さかな

    まきうち祐

  • 冬至より街路樹の影生き生きす

    鈴木来穂

  • ゆるやかに迫りまんまと冬至かな

    黒麹 糀

  • しあわせは豆煮るやうに冬至の火

    川屋水仙

  • 冬至の夜ヤカンの湯気に矢羽根当て

    鳥不驚

  • ふんわりとお米を結ぶ朝冬至

    久米穂風

  • 鶴解くよに冬至の茶巾蒸し

    澤村DAZZA

  • アイロンをあてる冬至の日章旗

    慢鱚

  • 畑にいる夫を呼びこむ冬至かな

    川崎ルル

  • 冬至の蝿壁をゆつくり上へ上へ

    満る

  • 草の根の陋屋跡に冬至来る

    林口竹

  • いやはやの冬至の空の周波数

    東京堕天使

  • 冬至の陽を浴びてゆくりと観覧車

    後藤三梅

  • 一人居の笛吹きケトル冬至前

    柳絮

  • 鶏のふんわり座る冬至の日

    夏椿咲く

  • 冬至来てズンバのリズム穏やかに

    せいしゅう

  • のれん押す鼻の奥つく冬至かな

    成瀬 朽木

  • 膝ボルト白湯飲み温め寝る冬至

    団栗あんパン

  • 冬至光スノードームの散居村

    朽木 碧

  • 冬至の湯爪の剥がれた指に浴び

    松田迷泉

  • 始まりぬ家族会議か冬至の夜

    木村ひむか

  • 冬至の記日直の名に並列す

    風花まゆみ

  • 冬至の夜閉校迫るチャペルの灯

    三つ葉躑躅

  • 長風呂の冬至転調する思考

    篠雪

  • 境内へ一歩朔旦めく冬至

    吉田達郎

  • 百歳に老けたと言われ冬至かな

    月見人

  • 冬至なり圧力鍋の浮かぬ重り

    たーとるQ

  • 渋滞のラジオを合わす冬至の夜

    しみずこころ

  • 声枯れて吐息で話す冬至かな

    綿鍋雪

  • 金峰の御諸を渡る冬至かな

    中田二俊

  • 青切符冬至の空は黄土色

    一井蝸牛

  • 後輩の博論来たる冬至かな

    陽花天

  • 冬至の夜イヤホンほぐれないままに

    着流きるお

  • 願掛けの喧騒の街冬至ゆく

    くろけん

  • 願掛けの酒断ちを解く冬至かな

    伊藤てまり

  • 定年や緋色放てる冬至の陽

    谷口詠美

  • ちんくぐりへ光のさして冬至かな

    しゃれこうべの妻

  • 母校には日時計ありや冬至の日

    本田 踊留

  • 研ぎし刃に指の腹あて冬至の夜

    飯村祐知子

  • 追い炊きに歌も飛び出す冬至かな

    木村カズ

  • そうだった冬至だったとバスの中

    京あられ

  • ぬばたまの冬至ゆきかふ笑ひ声

    椿 佳香

  • 人形の振りたる鈴に冬至の陽

    茂木りん

  • がたつける地球儀捨つる冬至かな

    赤尾てるぐ

  • 砂場には山だけ残る冬至かな

    かこよし

  • 配送の残り一つを終え冬至

    春那ぬくみ

  • 手を洗い冬至蛇口の銀が濃い

    水京

  • タスキ繋がれ!冬至の空に祈る

    嵐菜

  • 豚汁のほんのり甘き冬至かな

    あみま

  • 明日は冬至三日放置の処方箋

    楽椿

  • 冬至かなカナダ土産の鈴ならす

    かじま木犀

  • 五時半の空き地冬至のキャッチボール

    とき

  • 遠漕の帰投冬至の入日消ゆ

    オアズマン

  • チャント止み冬至の暮色ゴール裏

    古葉寅万

  • 敷料を敷き終へ牧の冬至かな

    喜寿にありけり

  • 原子野をいつもの朝の来て冬至

    理酔蓮

  • 蒟蒻を食べて冬至の砂おろし

    杉柳才

  • もみあげを穏やかに剃る冬至かな

    いこん

  • 冬至の夕市バス蒲柳の影を引く

    すずしろゆき

  • とゆとゆと冬至の無人販売所

    きのえのき

  • 性格を診るか冬至の陽は試す

    西田武

  • 行脚せし仏像帰る冬至かな

    岩鼻 のこ

  • 冬至の灯ひとつ深海めく暗さ

    淺野紫桜

  • 冬至の胃へしっぽくうどん出汁焚べる

    織部なつめ

  • 山門の落影迫る冬至かな

    金子月二

  • 太筆のじゃわりと固き冬至かな

    林 眞亜紀

  • 畳縁剥がれてけふの冬至かな

    子猫のミル

  • 鍋の息静かに登る冬至かな

    千の葉

  • 吸入の肺腑を満たす冬至かな

    豆柴

  • 完成は近し冬至のビル現場

    広島立葵

  • 浄財の筆五ざらつく冬至かな

    小室雅俊

  • 手のひらに未達の抱負置く冬至

    福山くるみ

  • 冬至は亜麻色洗濯物が乾かない

    佐々木棗

  • 美しき冬至の魚の骸かな

    空豆魚

  • 太陽の種は冬至の暗き地へ

    岡根今日HEY

  • 里山の三角点の冬至の陽

    飛来 英

  • まるまって数独解いて冬至かな

    大田白梅

  • 冬至来し酒場の跡にディサービス

    草野立青

  • 病室の折り紙の黄よ冬至の灯

    藤里玲咲

  • 実家から餡炊く音のする冬至

    わたこと

  • 野球部はもう引き上げし冬至の日

    哲庵

  • 曇り出す未来の窓や冬至なり

    辻本四季鳥

  • 豆を煮る冬至の蓋のカタタタタ

    妹のりこ

  • 一陽来復上野の森のハーモニカ

    奥田圭衣

  • 宅配にまぎれし母の心冬至

    笑詠化

  • 豚小屋の臭いしマスク夜の冬至

    灰色狼

  • 二十年目の夜勤四十路の冬至

    山次

  • 母と居る臨月に入る吾の冬至

    内田ゆの

  • 冬至夜やオーボエの音はモリコーネ

    安曇 平

  • 白白とささくれ畳冬至の陽

    きべし

  • 読み返す日誌や冬至迫り来て

    白神ハムサンド

  • いそいそと記帳猫背がちに冬至

    潮湖島

  • 冬至に来た仔犬よく寝る昼下がり

    宗平圭司

  • おかえりも南瓜も柚子もない冬至

    坪山紘士

  • 波寄せて冬至の岸を離れけり

    亘航希

  • 星の香の満つる冬至の湯船かな

    栗田すずさん

  • 冬至かな四週おきの通院日

    髙見艀舟

  • 吹く風はドライマティーニ冬至の夜

    神田 みなと

  • 読み返す維新の志士や冬至の夜

    新森楓大

  • 日の力浴びて冬至のサンルーム

    那須のお漬物

  • 冬至の夜ギガの往き交いしんとする

    うどん大明神

  • まなうらに光賑やか冬至晴

    三尺玉子

  • 俎板の冬至の鯉の動かざり

    老人日記

  • 冬至入る文庫二冊を買ひ求む

    風間 燈華

  • 自動ドア押して冬至の陽の長き

    風間 爺句

  • 冬至来る茶の間に二つみつをの詩

    伊達ノ半蔵

  • 窯変のすすむ電気炉冬至の夜

    石塚碧葉

  • 髭剃りと着替え袋に冬至湯屋

    あらいすみこ

  • 銀杏まだ青し冬至の虎ノ門

    小林俊行

  • 遺品整理の手を止める冬至かな

    白蝶

  • 四限後の教室明るし冬至の日

    ニシガミタツキ

  • 霊水の効き目良くなる冬至かな

    豊岡重翁

  • 真夜中の水槽冬至の横揺れ

  • 幻燈の童話冬至を籠るソファ

    泗水ハオ

  • お迎えの園児キョロキョロ冬至空

    千寿 ココ

  • 冬至の日微動だにせぬカメレオン

    こうだ知沙

  • 冬至路風がさらってゆく会話

    ゆきなごむ

  • 夫と手をつなぐ冬至に呑み込まれ

    月枝いと

  • 蹲に鈍色の空冬至の日

    翡翠工房

  • つけ爪の先のダイヤに冬至の灯

    坂土海夏

  • 腰痛の鍼乱立す冬至の日

    森一平

  • 髪揃え靴履き替えて冬至の日

    西野桃果

  • 冬至のボルシチ静かに再生される君

    香山リカ

  • 星空の輝く冬至吾子産まる

    国東町子

  • 冬至晴翔びかふ鳥の名を知らず

    黒蜜かりんとう

  • 手紙書く冬至の窓に暮色寄る

    もふ美

  • 爪を切る背中に届く冬至の日

    堀雅一

  • 左利き三々五々の冬至かな

    高嶺織人

  • 三線の明々と鳴る冬至かな

    西郡うり

  • 口中にころがす冬至の朝の水

    風蘭智子

  • 先生が地球儀抱え来る冬至

    水蜜桃

  • 未明の人だかり冬至の宇治橋

    山川腎茶

  • 寄席跳ねて追い出し太鼓聞く冬至

    なかの花梨

  • ルシア祭極光うねる冬至かな

    義日月

  • 稜線のぶれぬ冬至の伊吹山

    おこそとの

  • 産院の冬至に潮のうねり哉

    蜥蜴の尻尾

  • そろそろと歩く冬至の道歩く

    小田嶋隅雀

  • 劣勢の冬至のオセロ翻る

    島 白椿

  • 手を翳す陽は屋根に座し冬至来ぬ

    鶴屋桃福

  • 人買ひが来るぞ冬至の影踏めば

    樋口滑瓢

  • 田の上に雲の広がる冬至来る

    そめやまさみ

  • 七日目の仏花凛々しい冬至かな

    紙谷杳子

  • 石柱の伸びゆく影や冬至来る

    村上秀造

  • 箱庭のやうな村落冬至晴

    香壺

  • 蹴りぐるみを枕に猫や冬至の夜

    糸川ラッコ

  • ガラス絵にゆらり燭明冬至かな

    アムゼルえりこ

  • 自転車の風に遊ぶ子冬至の子

    小山 晃

  • E列は冬至の日射す座席かな

    一久恵

  • 冬至の日残業ゼロの無重力

    鶴富士

  • たぶん月裏から冬至の媚薬売り

    三隅 涙

  • 薬名の最後に「ン」ごくんと冬至

    一斤染乃

  • 黙々と冬至の薬碾く志能便

    北野小町

  • ランドセルが目玉冬至の蚤の市

    とりゆふ

  • テープカット町家をラボとする冬至

    阿部八富利

  • 「骨壺に抜けた歯を」冬至の遺書

    星醒

  • 蕎麦前の銚子分け合ふ冬至かな

    町田明哉

  • たかいたかい冬至の空を見せてやり

    山本先生

  • 留守ランプ点滅してる冬至かな

    一日一笑

  • 教室も居間も喋らず冬至暮る

    鈴白菜実

  • 冬至の夜電車遅れのアナウンス

    こすもす

  • 調律の音色を決めてゐる冬至

    栗山おかか

  • 湯に浮かぶ煩悩はじく冬至かな

    松浦 姫りんご

  • 三角錐の木陰に入りて冬至かな

    髙橋弓女

  • 冬至の夜雨音高き喪家かな

    内藤羊皐

  • たましひの塩加減よき冬至かな

    煌星アニカ

  • 一陽来復退院の目処たちにけり

    小泉久美子

  • 冬至の夜チャーハン描く放物線

    杜まお実

  • 二十歳の愛猫逝く冬至の夜

    円美々

  • 丁寧に磨く冬至の焜炉かな

    加納仁桜

  • 窓拭きや冬至の光り生まれたて

    花南天あん

  • 祝宴は冬至の前に済ませおり

    黒蜜きな子

  • 一陽来復へっちゃらだった肛門科

    むらぴ

  • 鑑真や冬至のあはひ玻璃の息

    どせい舎

  • 寛解のメール届かぬ冬至かな

    春蘭素心

  • 今帰仁城跡は無人の冬至なり

    みたまん

  • 一陽来復またひとつ墓じまい

    蓮井理久

  • 地球儀に古き国名冬至の日

    津々うらら

  • くるぶしのざざと擦れて冬至なり

    そまり

  • 鍬洗ふ冬至の水の固さかな

    聞岳

  • エンディングノート書く冬至かな

    藤井かすみそう

  • 指示の声響く冬至の検査室

    葉るみ

  • 耄碌の怒涛もろとも冬至来る

    さかえ八八六

  • 父母を待ちて留守居の冬至かな

    遊子眼鏡

  • 通勤の朝日眩しき冬至かな

    くぅ

  • 冬至の夜吾子とブロック遊びかな

    浩子赤城おろし

  • ポリープを飼ひ慣らしをり冬至過ぐ

    伊藤恵美

  • 不安まで闇と馴れ合い冬至来る

    藤鷹圓哉

  • 一陽来復欄間の龍の仄明かり 

    幸田柝の音

  • 胸抉る「死ぬな!」の歌や冬至の夜

    浅乃み雪

  • 冬至午後カフェラテ映える待ち合わせ

    桜井タケ女

  • 透明半球影の短き冬至の日

    櫂野雫

  • 気の強い犬の一声冬至の夜

    亀山酔田

  • 冬至の夜ピーターパンを読み聞かせ

    雨霧彦(木ノ芽)

  • 冬至の日巻き鉛筆の削りかす

    となりの天然水

  • 祖母の背に母塗るニベア冬至の夜

    東原桜空

  • 深く吐く息細々と吸う冬至

    さく砂月

  • 漆黒に染める白髪や冬至の日

    渡辺香野

  • 為政者と記者が和やか夜は冬至

    野点さわ

  • 日没りて冬至を過ごすブックカフェ

    大久保加州

  • 社説には緩い平和の冬至かな

    ねむり猫

  • 本屋閉め百均となるらし冬至

    吉丈月子

  • 杉玉の位置定まらず冬至来る

    笹団子

  • チュンチュンと冬至に追わる雀かな

    しいなはずき

  • 行潦踏めるチラシの冬至かな

    畑中幸利

  • 赤本の黒き小口や冬至の夜

    筒井らんぷん

  • 咲くを知る体内時計冬至かな

    白山おこ女

  • 足場より綱一本の影冬至

    京有楽草

  • 冬至の湯灯りに浮かぶ肩の線

    佐藤 聰

  • 山門の淡き翳りの冬至かな

    文室七星

  • LEDの二歩先闇の冬至かな

    明月詩悠

  • 冬至の残照梢は明日へ伸ぶ

    宇佐美好子

  • 桜通線終点冬至かな

    弘法小子

  • 店仕舞ひ冬至にかけてまとまりぬ

    百瀬はな

  • 戸車に油を呉るる冬至かな

    能研ショテカ

  • 冬至から始まる薬膳食の本

    沖庭ノ華風

  • 沈む陽の海を切り裂く冬至かな

    えいぎょ

  • 落款のいやに赤々冬至の夜

    せいち

  • マヨネーズ賞味期限は冬至まで

    ⑦パパ・広ブロ俳句部

  • 葡萄パン耀く冬至のデリの窓

    吉永那夫子

  • だるま夕日海と繋がる冬至かな

    愛燦燦

  • 冬至の夜ビーフシチューに薄き膜

    野ばら

  • 淡々と猫との暮らし冬至かな

    亀亀子

  • 麻酔医の告ぐる余命や冬至の日

    澤木樹心

  • 猫の背に冬至一日を蒐めたり

    房総とらママ

  • 熱の身に冬至の一日過ぎゆけり

    千・いつき組広ブロ俳句部

  • 一陽来復仮設にぽつと灯のともり

    コーノ凡士

  • 椅子の背の軋み正して冬至かな

    香依蒼

  • 長考や朝を取り込み冬至過ぐ

    千葉転石

  • 人来れば廃鶏寄り来る冬至かな

    小林土璃

  • 肌を刺す光と風の冬至かな

    寺木 風宣

  • 閂開ける音のする冬至かな

    伊東あずき

  • 褒美はご来光冬至の首都高

    神島六男

  • 電飾を背に炊き出しの冬至かな

    ひすい風香

  • 抽斗をきちんと分ける冬至かな

    白石美月

  • ひたひたと寄せる認知に冬至の湯

    福島 昇天

  • 昼寝猫冬至の風がひげ揺らす

    中村 自在

  • 母がゐねば冬至もただの黒い丸

    白沢ポピー

  • 大鋸屑に埋もるハムスター冬至の日

    三上 栞

  • 追善に尽きぬ話しよ冬至の夜

    そぼろ

  • 穴八幡冬至参りの柚子の飴

    ださんさん

  • またE判定長湯の冬至かな

    井田みち

  • 老木の水脈聞きて冬至かな

    淡湖千優

  • 冬至夕静か率いる三輪車

    柑青夕理

  • 吊り革の痕残りたる冬至かな

    刈屋まさを

  • 啓発のティッシュねじ込む冬至かな

    山羊座の千賀子

  • 大峰を掠めて昇る冬至の日

    立山穂高

  • 抗へる者なく冬至へさびしさへ

    山崎千晶

  • 闇中に緞帳重き冬至かな

    IquedaQuenshi

  • 羽田から神戸冬至の空つかふ

    あまぶー

  • 冬至なる響きに潜むしぶとさぞ

    希凛咲女

  • 肺に懐く空気冬至のターミナル

    原田くろなつ

  • 冬至湯や胸の笛やむ子の笑ひ

    松崎重三郎

  • 澄んだ空気や星磨く冬至の夜

    野中泰風

  • 冬至の日影絵のごとく友来たる

    林真紗湖

  • 洗濯竿を二階に移す冬至かな

    杉山オリゼ

  • 冬至の日古アパートへ円かなり

    高山佳風

  • 新しき手帳をおろす冬至かな

    谷本均

  • 冬至なり満員電車の吊り輪キギュ

    和住 緋弧

  • 餞別の薔薇を浮かべる冬至かな

    山口絢子

  • 冬至の日跨いでキリン舎に戻る

    佐々木さわら

  • 漬物の桶を冬至の庭へ干す

    でんでん琴女

  • 冬至ゆく梅鼠の雲と地球影

    蔦すみれ

  • 善隣門灯り冬至の水餃子

    有村自懐

  • 新しき入浴道具冬至待つ

    寺嶋杳杳

  • 真夜中の地震冬至の避難道

    高比良星嶺

  • マンションの渦巻く風や一陽来復

    髙山藹然

  • 一陽来復時差九時間の子のLINE

    まるにの子

  • 東京や小さく眩しく冬至の日

    与志魚

  • 冬至の日硝子の心もて遊ぶ

    冬野とも

  • 照らされる千の仏や冬至の夜

    沙那夏

  • 刺繍せしひと針ごとの冬至かな

    いそ野ふらぼん

  • ぽこぽこのジャムの灰汁とる冬至かな

    増山銀桜

  • 開戦終戦誕生死別又冬至

    木寺 仙游

  • 池干の泥に口あく冬至かな

    亀くみ

  • 鍋蓋のごとき雲ある冬至の日

    バンブー

  • スタウトの玄へ冬至の陽を封ず

    茗乃壱

  • 冬至の夜喪服の急ぐ六本木

    acorn

  • 暖簾分け冬至銭湯邪気はらう

    一夏たけの坊

  • 墨を置く和紙の滲みや冬至の日

    空山プラネタリウム

  • 捨て兼ねる胆石ジット冬至の夜

    呆け鴉

  • 鍵穴をスマホの照らす冬至かな

    比良山

  • ロック画面にシー・グラス冬至の陽

    野口雅也

  • 柄の白きモップを冬至掃く朝は

    男鹿中熊兎

  • 味噌汁が寸胴で沸く冬至かな

    小川テル子

  • 友去し独り酌する冬至の夜

    松高法彦

  • 産め産むな産みたし産まぬ産む冬至

    猪倉さえこ

  • ももたろう三度読まされ冬至かな

    淡海 なおあき

  • 冬至より口角上げて気を上げて

    國本秀山

  • しんみりと群青色になる冬至

    みつき 夏

  • 動かざる冬至の古書の主かな

    神谷たくみ

  • 冬至迎ふ古人となりて見る夕日

    窪田ゆふ

  • 冬至の日早咲き銘に菰を掛け

    中島諒吾

  • 介護2の父の膝へと冬至の陽

    土井あくび

  • こよみのよぶね冬至の川を御魂めく

    守田散歩

  • 拭かれたる墓に冬至の陽の翳る

    太田けいこ

  • 確かむる防災リュック冬至の夜

    杜野 ほたる

  • 冬至の日犬の首輪の反射材

    河上摩子

  • ストーンヘンジ射抜く冬至の光かな

    夏草はむ

  • 冬至の日カモメ群れ飛ぶ釜山港

    さいたま水夢

  • 様の字を確と冬至の老眼鏡

    高原としなり

  • ついてくる野良猫さとす冬至かな

    辻 花和音

  • 我が運気今がどん底冬至の日

    れんげ畑

  • ああ冬至大地覚めゆく音かすか

    剣橋こじ

  • 単線の何か淋しき冬至かな

    坂口いちお

  • きちきちと水車の軋む冬至かな

    大和田美信

  • 一陽来復耳の良くなる体操す

    清松藍

  • 規制線のキンと分かつや冬至の夜

    慈雨

  • 残り物だけで済ませる冬至かな

    木村深夜

  • 冬至の夜夫と指したるへぼ将棋

    岡井稀音

  • 入浴へヘルパー来る冬至かな

    瓢箪鯰

  • ボール蹴る冬至のゴールポスト隅

    ふくびきけん

  • お位牌の上半分に冬至の陽

    花彼岸

  • 闇を押し止め冬至の大埠頭

    酔下弦

  • 冬至なり注射パッチを剥がす音

    あらい

  • 陽を掬う雑巾がけや冬至の手

    白井佐登志

  • 妊娠線の保湿朝か夜か冬至

    縞ふみ

  • 山川の透けるひかりの冬至かな

    月影 重郎

  • 山城の石積み残す冬至の陽

    如月ゆみこ

  • レンジ鳴る冬至の土偶めく徳利

    島田ポン吉

  • 一陽来復歩行器の祖父退院す

    くじら12号

  • 縁側に冬至の日差し白く透く

    むらのたんぽぽ

  • 群青に屋根屋根暮れて冬至かな

    谷野なおなお

  • 丁寧に生きたる君の冬至に吾

    みずくらげ

  • 青よりも軽し冬至の空の色

    るびちゅ

  • 冬至とろけるボンタンアメのオブラート

    藻玖珠

  • あれこれと揃え蘊蓄冬至の夜

    空流峰山

  • 石垣より尖閣望む冬至の日

    早川さき子

  • 傷滲むや冬至の風呂の格子窓

    柿司 十六

  • 古蔵の樽に糠敷く冬至かな

    清水縞午

  • 冬至の夜新居の風呂に浮遊せり

    岡田瑛琳

  • 冬至の日ああだこうだと馬券撒き

    羅美兎

  • 赤信号冬至の日向満員に

    野川お湯

  • 君の目のまつ毛数えし冬至の夜

    田中ミノル

  • 冬至日の海に「どうせ」を捨てにけり

    中村想吉

  • 病院の自動ピアノや冬至晴れ

    胡桃ぼたん

  • 冬至の夜三越前の真知子巻き

    葉月庵郁斗

  • 薬カレンダーの壁に冬至の影動く

    小川都雪

  • 臥す人の冬至のひかり映す眼は

    海野老海鼠

  • 菜園に大屋根の影冬至晴れ

    横山三水

  • 吾子の目にほのかな蒼み今日冬至

    百瀬一兎

  • 冬至なりぴしと張られしほけんだより

    かねつき走流

  • 産声は強し冬至の赤ん坊

    笑松

  • オットセイの胸を反らせし冬至かな

    松山大治郎

  • 南極の方がお尻ね冬至祝ぐ

    シュリ

  • 植木屋の脚立たくまし冬至の日

    森野みつき

  • ディケンズの薄き文庫や冬至の日

    豚々舎 休庵

  • かき混ぜて冬至の朝を急かしたり

    梵庸子

  • 法事終へ身体投ずる冬至の湯

    如月 ゆう

  • 点滴の血の滲みゆく冬至かな

    茶門みぞれ

  • √ボタン押せば冬至の退社ベル

    高田多寡太

  • 今日のこと語りたる妻冬至の夜

  • 焼菓子を八等分に冬至の夜

    夢雨似夜

  • 巻き爪の痛み冬至が突き刺さる

    渥美 謝蕗牛

  • 冬至の日自室に籠り読書する

    ぐりぐら京子

  • 冬至の遊錘下げるのは君

    裕月 遥

  • 関数の冬至求めるなら微分

    ぐりえぶらん

  • ささくれをむしりて暮れる冬至の日

    一井かおり

  • 冬至らし潮目変わりて船速し

    むじーじ

  • 散髪の襟足撫づる冬至かな

    香羊

  • 冬至かな西に富士嶺の紺深く

    齋藤満月

  • 冬至かな澄んだ空気とハイヒール

    こきん

  • 寄せ書きの中に君の名冬至の日

    新山晶花

  • 煎じ薬煮詰め冬至の魔女となる

    板橋とをし

  • 還暦の冬至のねぐらロキソニン

    赤馬福助

  • 二輪押すライトゆるやかなる冬至

    風友

  • 五枚刃に変へて髭剃り冬至の夜

    みのやん

  • レコードに触れさす冬至の夜の針

    うからうから

  • あかあかと空は鏡の冬至かな

    絵十

  • 残業はしない冬至のせいにして

    信濃のあっくん

  • キリン舎の仔へ陽ざしふる冬至かな

    柚子こしょう

  • 野球場冬至の木立透けにけり

    じょいふるとしちゃん

  • 澪標より鳥の発つ冬至かな

    ひねもす

  • 冬至の日異動内示は三日前

    たけぐち遊子

  • カンチレバークレーン冬至の空を支へたり

    清白真冬

  • 冬至の夜便座冷たく光をり

    木下風民

  • 灰色の空の欠片が冬至です

    宗平真実

  • 中指めく足の人差し指冬至

    立石神流

  • トパーズのやうな入日の冬至かな

    大地緑

  • かくれんぼすぐ居なくなる冬至かな

    コタロー

  • 動かざる蠅を閉じ込む冬至なり

    川辺世界遺産の居候

  • カーブミラー冬至の夕陽跳ね返す

    横山山水

  • ごっつい手が饂飩煮てくれし冬至

    冬の土の子

  • 熱すぎるだんご異国の地の冬至

    清鱒

  • 冬至光清ら水晶体濁り

    染野まさこ

  • 門限は入相の鐘けふ冬至

    じゅんこ

  • ビルの吐く冬至の星の子どもたち

    haruwo

  • 暗闇を鳴く鳥のゐて冬至かな

    縄田ゆみこ

  • 冬至日や室津筏に船二艘

    東門俊一朗

  • 年越しの薬をもらう冬至かな

    定位置

  • 魂は海へと沈みゆく冬至

    亀田かつおぶし

  • 白杖が通る冬至の地を敲き

    長谷川水素

  • 冬至かな影の先より灯は増えて

    雨宮 跡

  • 湯船まで時報届きぬ冬至の夜

    細田裡子

  • 冬至寺の居間に猫・婆・九官鳥

    八幡風花

  • 冬至から生まれた詩の消えさうな

    ヒマラヤで平謝り

  • 冬至の日猫の暦をそっと置く

    上村茶娘

  • 晴れ渡る冬至の夕日機影呑む

    眞由美

  • 湯気を産む合掌屋根や冬至晴

    川蜷

  • 肋浮く骨の太さや冬至の日

    石丸貴大

  • 木を活かしパターの芝を張る冬至

    伊ナイトあさか

  • アライグマの昼に来てゐる冬至かな

    松葉学而

  • 母の食細くなりゆき冬至くる

    永井無々

  • 環状に終着駅のなく冬至

    不知飛鳥

  • 錆びし錠前に冬至の光かな

    新濃 健

  • 老眼や冬至の夜の刺繍糸

    馬門宗太

  • ゆるやかな土階の繋ぐ冬至かな

    橋本鳩子

  • 海吠ゆる黙す黒影冬至の灯

    橋本諒駿

  • 四方の失業冬至タルト崩壊

    火星ラジオ

  • 冬至や夜の雨を観覧車

    まるかじり

  • 指すゆびに星ふえてくる冬至かな

    関津祐花

  • 母さんと母に呼ばれる冬至の灯

    立田鯊夢

  • 酒造り水と朝日と冬至かな

    中野風鈴

  • カレンダーくれる銀行へと冬至

    宥光

  • 冬至の日決裂の彼我和解案

    小手川とし

  • ウイッグを梳かすやそっと冬至の夜

    さがみ湧水

  • 母さんが最後に起きてくる冬至

    ひでやん

  • 冬至なる喨々弾く寺の鐘

    しるこう

  • 生まれくるいのち冬至の陽のまろし

    よみちとせ

  • 冬至来るカービィのエアライダー来たる

    鳥田政宗

  • 初めての銭湯に入る冬至かな

    卑弥呼

  • そういえばをつい呟いて冬至かな

    雨森 茂喜

  • 指示により便器を磨く冬至かな

    近未来

  • 冬至の日古りし畳を舞ふひかり

    喜多丘一路

  • 安達太良の山影ながれ冬至かな

    星影りこ

  • ハイハイの眩し冬至の床まぶし

    沢胡桃

  • パソコンの明かりに気づく冬至かな

    蒼き鷹

  • 相続税納め冬至の砂払ひ

    美竹花蘭

  • 自治会の議決すんなり冬至の夕

    ふみの手帯

  • 湯がうれし鎖骨の谷に冬至の日

    沼野大統領

  • 冬至とは空となる凹凸の顔

    リーガル海苔助

  • 煩悩を燃やす冬至の仁王の火

    永田千春

  • 病床に冬至の夕日とどきをり

    竜退治の騎士

  • 日輪も疲れ果てたる冬至かな

    武志望

  • 侘び色や冬至の風の奥光る

    山本葉舟

  • 子を拐ふやうに冬至の夜が来る

    楽花生

  • 舐め取らるるやうな冬至の日差しかな

    堀口房水

  • 冬至またデニムの増えるソーイング

    伊澤諒香

  • 家族四人分かち合う冬至の豚饅

    豆闌

  • 銭湯に初めて行く子冬至の日

    雨戸 ゆらら

  • 父逝きて星澄み渡る冬至かな

    北斗星

  • 走り書く残業指示書冬至五時

    くずもち鹿之助

  • 冬至かと問えばそうねと朝の妻

    藍創千悠子

  • 五つ子の寝顔見惚れる冬至かな

    鳥見山歩人

  • 障子越し鈍色に透ける冬至の灯

    空木眠兎

  • 冬至の夜座椅子に母の食べ零

    ちやあき

  • 洋犬に嗅がせ冬至の庭しづか

    野野あのん

  • 退寮を言い渡されて冬至かな

    ツユマメ・広ブロ俳句部

  • 冬至の夜おさびし山の向こうから

    近藤和草

  • 鈍色の中に冬至の能登しかと

    羽柳武助

  • 弾かれて弦よ冬至のfホール

    無弦奏

  • 置き配を持ち上げし目に冬至の陽

    鹿達熊夜

  • 冬至境に鬱になる独居婆

    北美三風

  • ぐだぐだと愚痴聞く電話冬至の夜

    北田立緒

  • 荒れた手を見つめ冬至の夕餉前

    一港

  • 二藍の紅弱き冬至かな

    青い小鳥

  • 血圧はそれなりであり冬至朝

    たていし 隆松

  • カーボンのコイル熱せらるる冬至

    ルーミイ

  • 冬至の重さきんとんパイの重さ

    椋本望生

  • しだり尾も日もわずか伸び冬至すぎ

    秋星子

  • 冬至へと蔕の皺みて日も近し

    奥井地洋

  • 無人駅冬至の日の出待つ二人

    鶴岡木の葉

  • どん底の心冬至を待つ心

    野々村澄夫

  • 冬至来てアリバイのごと帰宅せり

    瀬央ありさ

  • シャッターの冬至の暮れに響く音

    ふるたにまさき

  • コンビニのコーヒー温し冬至の夜

    桃香

  • 迫り来る闇に打ち勝つ冬至の灯

    小澤翔明

  • 暮れし駅乗る人もなく冬至かな

    大 広秋

  • 何故さわぐ冬至の夜の庭の木々

    伊藤順女

  • 柏手にここにここから冬至かな

    山川道樂齋

  • この夜は半球飲み込む冬至かな

    風のピアノ

  • 道の駅のレジに並びぬ冬至の吾

    Kかれん

  • 雑魚寝した冬至の夜や紙布団

    立町力ニ

  • 来年まで大殺界や冬至の空

    青桜ウインド

  • 神隠し瓦斯止め出でし祖母冬至

    羊田メエ

  • 風吹けば冬至の朝に折れる枝

    イガチョフ良一

  • 夜は冬至バスはいつもの運転手

    池 閑茶

  • 冬至の日太陽飲み込む河馬の口

    森爺

  • くたびれし顎も沈めて冬至の湯

    堀邦翔

  • 紙パンツずしん冬至の朝の母

    秋月

  • 黒柿の床柱拭き終へ冬至

    虎堂吟雅

  • 朝靄の這ひつくばうて冬至かな

    風早杏

  • 上州へ着くや冬至の風を受く

    田村利平

  • 冬至暮る妣の赫き髪のやうに暮る

    あなぐまはる

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