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中級者以上結果発表

2026年3月20日週の兼題

春陰

【曜日ごとに結果を公開中】

特選

  • 春陰や鬼と佛の暮らす村

    国東町子

    選者コメント

    夏井いつき

     先日、大分県国東半島を訪れたものですから、一読、彼の地だろうかと思いを馳せました。国東半島には六郷満山と呼ばれる寺院群があり、神仏習合の独特の文化が栄えました。「春陰や」という詠嘆は、「鬼と佛の暮らす村」を覆い尽くすように被さってきます。が、その地には、鬼も仏も身近な存在として敬ってきた人々の生活が生き生きと在るのです。
  • 苑の春陰ドードー鳥の気分

    椋本望生

    選者コメント

    夏井いつき

     「ドードー鳥」とは、インド洋モーリシャス島にて絶滅した鳥です。全長一メートル、体重二十五キロ程。飛ぶことも、走ることも出来ない鳥で、人間との遭遇によって絶滅したと言われています。「苑」という区切られた空間に広がる「春陰」。頭上を蓋されているかのような陰鬱な曇天を見上げれば、まさに絶滅の道を進んだドードー鳥の気分になるのです。
  • ガヴァドンが出そうな春陰の団地

    くさ

    選者コメント

    夏井いつき

     『ウルトラマン』十五話に出てくる「ガヴァドン」は、子どもの落書きが実体化した怪獣。寝てばかりで戦闘力もないのに、鼾が騒音公害を引き起こす等の理由で武力排除される、なんだか哀れな怪獣です。「出さうな」という比喩から、昭和の古びた団地を思い浮かべました。かつて新しい生活スタイルの象徴であった団地は今、春陰の空の下、ガヴァドンのように白く横たわっています。

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