【佳作】
春陰や母校の老いた木の調査
水城
ブランクは五年春陰の履歴書
夏草はむ
春陰のせいにしたまま早退す
すがのあき
春陰や瓦礫よりケロリンの桶
いかちゃん
春陰や二度目の喪主を勤め上ぐ
⑦パパ・広ブロ俳句部
春陰や視線の合はぬ埴輪の眼
蓮田つばき
春陰の郷の門扉の脆き錆び
はれまふよう
受け取りてまた春陰のティッシュかな
石川穴空
春陰や繊維問屋の地下喫茶
ときめき人
春陰やせんべい瘤のがらんどう
小林土璃
春陰や鎮痛剤の半減期
三日月なな子
春陰や杜に残せる仕掛罠
内藤羊皐
春陰の引越トラック待つスープ
島 白椿
半音ずつ下がりゆくサイレン春陰
江口朔太郎
春陰や仏の目元も重く垂れ
大田白梅
春陰やゴッホの耳のごとき石
帝菜
春陰や埴輪の二千年の黙
えいぎょ
春陰や警察犬の尾は低く
近藤和草
春陰や米研ぐ水の色な朝
シュリ
春陰の磐座苔の黒ずめり
伊藤恵美
お義母さんを待つ春陰の喫茶店
ふう兎
春陰や火葬場で吹くハアモニカ
小里京子
春陰や実習棟の喫煙所
クラウド坂の上
春陰や食虫植物の噯
滝澤凪太
春陰を頷くやうに鶏の嘴
じゃすみん
春陰や虚ろな鼓膜めく波止場
トマト使いめりるりら
春陰やキリンの首が燃えてゐる
平本魚水
青白き拳春陰のポケットへ
紫水晶
春陰や我が子を胸の納骨日
伊ナイトあさか
春陰とふ天使眠つてゐる時間
佐藤レアレア
処分する靴春陰の集積所
洋々
春陰をはちきれさうな郵便車
冬島 直
春陰や廃棄置き場の冷蔵庫
沖庭乃剛也
春陰や筑波の峰はなほ紫峰
只野黙念
春陰の同意書怯みたるサイン
ゆすらご
春陰を切り取り遺影完成す
伊予吟会 宵嵐
春陰やただ聞き役の耳は穴
泗水ハオ
春陰の更地の色が明るくて
沖庭ノ華風
錆の香は手に春陰の逆上がり
山根孤月
春陰や伴天連の右眼白濁
チームニシキゴイ太刀盗人
春陰に満ちる反戦デモの波
たいらんど風人
春陰や水噛んで飲む安定剤
如月ゆみこ
楽聖の孤独よ春陰の歌よ
都築減斎
春陰の新宿マネキンの目に星があり
あなぐまはる
春陰に乗れぬ木馬を捨てに行く
城内幸江
春陰の須磨のあたりを今過ぎる
木村深夜
春陰は作者不詳の詩の湿度
岡根今日HEY
春陰へ金糸雀放ちたき昏さ
津島野イリス
春陰や銅像は敬礼のまま
まるちゃんにいさん
春陰や鳩舎に鳩のゐぬ匂ひ
げばげば
春陰や基地に艦船碇泊中
俳句農人 貢次郎
折鶴の尾に春陰の皺少し
無弦奏
春陰や疼きゆるまぬ古き傷
つづきののんき
春陰や眸の中を蛆めくものら
万里の森
小銭をすべて春陰の自販機へ
かねつき走流
春陰やたばこ屋だった角の家
まるにの子
春陰やしだり尾長き白孔雀
ふじこ
春陰や砂にあずける背の湿り
長岡美衣珠
春陰の廊下茶室の鍵当番
髙橋花紋
春陰や飛蚊症的身となりぬ
山香ばし
春陰や烏胡桃を放つ息
しるこう
春陰に晒す旗日の旗百旒
ギル
春陰や海の終わりの空のはじまり
ももたもも
春陰や櫂の雫の音かすか
やまさきゆみ
春陰にからまつてゐる龍の子よ
北藤詩旦
義実家の合鍵頑ななる春陰
玉家屋
春陰や檜皮師の吹く竹の釘
どせい舎
春陰や波斯に砂塵の夥し
澤木樹心
春陰や無口な椅子を二つ置き
立田鯊夢
帰郷せり春陰といふ鍵のいろ
市川一夜
春陰や睨疲れし仁王像
じゅんこ
春陰や筆洗ゆるく濁りゆく
るう
春陰の轢死の鳩を囲む鳩
橘鶫
春陰や羽化せぬままの柩の手
高山玲徹楚々
かたつむりめく春陰の雲々よ
水越千里
春陰の銀座軒並ドアボーイ
acorn
春陰や鳥は方位の語を持たず
山本先生
春陰の海なき街に鴎鳴く
有名人一字違い
春陰や俯くやうに羊群岩
播磨陽子
春陰や古墳のやうな合葬墓
にゃん
春陰の硬貨こぼして閻魔堂
狩谷わぐう
春陰の海辺に朽ちし艫のあり
高嶺織人
玻璃戸ささめく春陰の渡廊
北野小町
春陰や散華ひるがへりて碧し
佐藤ゆま
春陰や海星干されている漁港
勝本熊童子
春陰の犬は怯えの街に居る
理酔蓮
春陰や螺鈿の箱の吸気呼気
十六夜の花札
図書館のWi-Fi春陰の画集
どこにでもいる田中
春陰や能登金剛の波荒し
横山山水
春陰やパンダの居ない檻でかい
鈴木麗門
いくたびも洗ふ春陰の水筒
槇原九月
春陰やのつぺらばうの石仏
月見柑
春陰や錆びつきし門の言ひ分
丸山美樹
職場の駅乗り越して春陰の海
窪田ゆふ
春陰へ地虫啄む鳩の糞
茶
春陰とプラゴミと吾と波の音
いらんことスーニャ
春陰や切り捨てされる五の気分
三河三可
春陰や蔵の大壺つぶやきぬ
そうま純香
春陰や轢き潰されたアルミ缶
犬淵貉
ハシビロコウの真似をしてゐて春陰
きゅうもんde木の芽
春陰の雑踏そら耳うしろ指
鳥乎
春陰や檻の孔雀は踞り
高田杏
春陰をちりちり抜ける歯の麻酔
いさな歌鈴
春陰を嗤うか箱男は君か
三浦海栗
春陰の墓地や手押しの古ポンプ
佐藤さらこ
春陰重しホルンの管の密度ほど
オーガストスガワラマサト
春陰の四号館から仏蘭西語
鶴舞櫻山
春陰や本陣跡の石碑文
おおにしまこと
印章の溝に春陰匂ひけり
久保田A
実習ふけて春陰の屋上へ
ほしの有紀
春陰や切手の糊は壱カロリー
鷺沼くぬぎ
春陰やキャップ二杯の除草剤
木村弩凡
春陰やこんなところに殉難碑
蒼空蒼子
春陰の大風呂敷に包まれて鬱
どいつ薔芭
春陰の屋上ぼくはちっぽけだ
ヒマラヤで平謝り
春陰や左から右アラビア語
かぬまっこ木ノ芽
春陰の濃度にたしてみる紫煙
中島 真珠
春陰や葦に埋もるる水車
晩乃
割り切れぬ奇数が春陰の気持ち
宗平圭司
春陰を吸ひ込む角度煙草の火
品川雅史
異動辞令二行春陰の余白
藍創千悠子
春陰や古墳に石の夥し
木染湧水
鳩の糞手に春陰のブロンズ像
木ぼこやしき
春陰や卵管結紮同意書
天宮ほたて
立てぬまま過ぎゆく春陰のウェーブ
清白真冬
春陰の浜鳴り石の音くぐもれり
むったん
春陰やC病棟は坂の上
たかはしゆう
春陰の古書の匂ひのよどみかな
どすこい早川
春陰やロダンの像の前屈み
広木登一
春陰へ響くカリヨン十二鐘
くま鶉
篆刻の余白春陰の海緩ぶ
うえともこ
春陰の午後を不満気なバリカン
毬雨水佳
春陰や生家に残る藤の棚
那須のお漬物
春陰や収骨の手を見つめをり
やっちゃんち
春陰や筆に古墨の香の甘き
巴里乃嬬
春陰や供花悼みつつ傷みつつ
常幸龍BCAD
春陰や実家売却契約日
ぐりぐら京子
春陰のアトリエ屋根のつづまやか
乃咲カヌレ
ビリー・ホリデイだらうか春陰に洩るる音
なしむらなし
春陰の留守録こゑの膿んでゐて
今田さや香
春陰や道路を分かつ御神木
桃猫
春陰を回り続けるミキサー車
となりの天然水
春陰や蔵に悪書の拾ひ読み
RUSTY=HISOKA
太陽の塔春陰に狂ひをり
樹海ソース
春陰や古墳めきたる小さき丘
森爺
春陰や熱持つ耳はおもたくて
すまいる そら
春陰や通りの角に献花台
川越雷鳴
春陰や単線に沿ひ古墳群
茂木りん
春陰や大樹の基の祠の灯
富佐野ほろよい
春陰や退職代行探す朝
かつたろー。
作業着のまま春陰の病院へ
ぜのふるうと
春陰の雲はひかりを産みたさう
秋津穂 実
悉く妻春陰の給湯室
大黒とむとむ
春陰や壁を汚して画鋲さび
黒蜜かりんとう
春陰はマズルカの立ち込める空
大月ユリコ
春陰やスタンダールを訳す茶房
岸来夢
リード削るや春陰の試し吹き
小川さゆみ
春陰の駐車場にて吸う煙草
ピコリス
春陰の薬局ブルボンの半値
うた 歌妙
サグラダの春陰へ積む背骨なり
山崎なお
春陰のもう兎なき兎小屋
川村ひろの
春陰や突き出し窓の錆の凝り
栗山おかか
春陰をねじ込んだやうな目の猫
赤馬福助
春陰や石を掴めば水にごる
藤里玲咲
春陰や嵐電がうがう鉄の音
まきうち祐
春陰やゴリラの顔のちょっと鬱
みづちみわ
春陰や鐘撞堂の忿怒尊
渡部 あつし
ハンドル傾ぐまま春陰の生理痛
五味海秀魚
春陰のケの日一粒万倍日
佐川碧
春陰や壁生臭き甕棺墓
きなこもち
春陰やたった一合研ぐ濁り
福田みやき
よく知らぬ同級生といる春陰
世良日守
春陰や巣蜜を舐めてゆくナイフ
丁鼻トゥエルブ
春陰をぶち抜きみなとみらいかな
立ち漕ぎブランコじゅん
春陰の鯨は雲に成り済ます
眩む凡
春陰や屠体給餌の咀嚼音
東京堕天使
春陰や寡黙と饒舌の鴉
可笑式
経蔵に入る春陰の風一朶
HNKAGA
母だつた灰春陰の小さき風
天雅
春陰に立つ鳥水晶体に波
正念亭若知古
春陰が躁妃の海馬なのだらう
広瀬康
春陰や千の防災ヘルメット
苫野とまや
春陰や青池惑い深くして
さおきち
春陰や鏡花の本の金の箔
杏乃みずな
半錠ほどの明るさ春陰の胸裡
二重格子
春陰のシーソーと云ふ不均衡
三月兎
春陰や傘立てに刺股二本
ぽんたちん
しゅんしゅんと鳴く春陰の薬缶かな
蜘蛛野澄香
春陰や画廊の天使まどろみぬ
reion
春陰や孔雀の羽の義眼めく
アンサトウ
石畳ゆがめて春陰の木の根
深山むらさき
春陰や吾を怒らさば龍が降る
西村 棗
爆ぜて落つ春陰の灰シャツの上
なるせとうや
春陰や実家の裏に土砂の山
山城道霞
春陰や水かけながら壊す生家
かわうちかよ
春陰やホルンの管の六腑めき
樫の木
眼帯の目に春陰の現在地
空豆魚
春陰や爬虫類舎に人まばら
ピアニシモ
春陰や砥石に鉄の滲み出す
玖良咲
春陰や心臓は孤独な楽器
古賀
春陰や冷えた溶岩めく結痂
川越羽流
春陰に鳥と孤独を飼ひならす
桜鯛みわ
春陰や龍を釣るのによき日和
渋谷晶
二段階認証に洟かむ春陰
豆闌
春陰や湯気濛濛と馬の尻
川屋水仙
春陰や胃癌は饐えし卵の香
伊藤映雪
春陰やなまくら以て断つもくし
葉村直
春陰や斑の花の怖きこと
京有楽草
春陰や仏足跡の指つぶら
柚木みゆき
春陰の物置小屋に釘にほふ
大岩摩利
春陰の三尊像の青みたり
たかみたかみ・いつき組広ブロ俳句部
春陰の紫だちたるピクルス
七瀬ゆきこ
春陰の渡り廊下のここが鳴る
太田けいこ
春陰やなゐに抜けたる田の底よ
田上南郷
目の濡れて春陰の底イルカショー
まこちふる
春陰や鳩の巣の跡焼き捨てて
中島裕貴
春陰のかさぶただらう太陽は
広島じょーかーず
春陰や豆乳を注いでも暇
ぞんぬ
春陰や猫の看取りのとき近し
えりべり
二分の遅延春陰のホームを走る
沢拓庵◎いつき組カーリング部
春陰や違反切符のいろブルー
冬野志奈
ホルムズの口春陰に噤む口
塩の司厨長
春陰の神鈴にぶき一日かな
沼宮内かほる
春陰の尼僧めきたる麒麟の目
久森ぎんう
春陰のベンチを鳩の包囲網
洒落神戸
春陰や鶴が折れない嗚呼折れない
大西秋桜
春陰や護岸せばめて川にほふ
山内彩月
タクシー加速つめたき春陰の全貌
古瀬まさあき
春陰や書を携えて戻る町
いずみ令香
春陰のベンチ千鳥ヶ淵を風
あみま
春陰の地層千年前の種子
sol
炎めくバンドネオンを聴く春陰
24516
戦争資料の天に塵厚し春陰
touka.k
春陰をぐるぐる明日の店がない
いたまき芯
春陰の「備蓄放出」街しづか
あま門
春陰や生薬くさき揚屋町
すがりとおる
春陰をごごんごごんとモノラック
そまり
春陰の東寺の甘き曼荼羅像
うに子
春陰の日はうす紙をはぐやうに
たけぐち遊子
春陰や羽を棄てたる人ばかり
きつネつき俳句系Vtuber
春陰やバターは溶けかけて偉大
たけろー
春陰に蛮声午後の競馬場
ちょくる
春陰の蛇口にのこる磨き傷
まるかじり
春陰や古本市をニ周り
つくばよはく
喘息の肺に春陰満たしけり
トポル
春陰や被爆校舎の窓黒し
なかおくじら
春陰の硝子や指の跡の濃く
ちょうさん
春陰や葬祭場の名が明るい
ほしのあお
春陰や痩せ風船の息尽きし
はれみちる
春陰の空が一羽の鳩である
ま猿
春陰の潰れた鳥を跨ぐ身は
やまもと葉美
友の名の無き春陰のクラス分け
むらのたんぽぽ
春陰の沼を大魚の割る音か
葦屋蛙城
春陰の川に消される杖の音
ぶうびい
春陰の列車余震のやうな朝
原田くろなつ
穴蔵や春陰を吸ふ野面積み
夏湖乃
春陰や鶏舎はけふでがらんだう
楽花生
春陰や離婚届の字の綺麗
一ノ瀬なつめ
春陰やカルテにペットロスなんて
五島 潮
春陰に音があるならヘ長調
宗平真実
春陰や第一志望の駅通過
広瀬八重桜
春陰やギプスに後悔てふ汚れ
高橋寅次
春陰や勝鬨橋は骨の色
坂野ひでこ
ハシビロコウの眠り春陰深む
桜月夜
春陰の雲と雲と雲の殴り合い
三隅 涙
春陰や蔵に糀の呼気甘し
山崎千晶
一隻と呼びたし春陰の端島
山吹なお
護謨焼けるにほひ春陰の校庭
刈田陽子
春陰や柱時計の遅れぐせ
月影 重郎
春陰や湖心は湖を出られない
元野おぺら
つぶやきを呑む春陰ののどぼとけ
原 水仙
春陰の乗場一切錆の色
西田月旦
春陰やうすき花袋の私小説
石田将仁
春陰を正しく歪む日章旗
沼野大統領
石炭の匂い濃く春陰の駅
染野まさこ
柄受の父や春陰埋むる黙
太井 痩
眼帯の身が春陰に片寄れり
大和田美信
春陰や潦の白定まらず
樽井薫
腹筋にちから春陰の野へさけぶ
森野みつき
春陰や眼鏡の傷のやうな夫
多数野麻仁男
暴君を締め春陰の古紙回収
神谷車林
春陰や土蔵の鍵が見つからぬ
中根由起子
己が眼の春陰舐めてゐるオカピ
多々良海月
春陰を力石徹告別式
須磨ひろみ
散る羽の白し春陰とは服喪
仁和田永
春陰を鳶鉤爪にもがくもの
武井保一
春陰や空五倍子色の登り窯
北村 環
春陰を眺めてグローブが歪む
中村すじこ
春陰を嗜む太陽光パネル
爪太郎
春陰のぶらさがりゐる榕樹の根
陽光樹
春陰の風は壊れて沈下橋
猫ふぐ
春陰や櫛歯の錆びたオルゴール
梅田三五
春陰や幽花のごとく欠ける視野
妹のりこ
岩盤に臥し春陰の地熱浴
野々村澄夫
白檀の香や春陰の薬指
鈴白菜実
春陰のメロディーロードちと音痴
白子ポン酢
春陰や生者の位牌死者の酒
亘航希
春陰のさてもあかるき鳥のこゑ
穗積天玲
はつびやうや春陰に吐く咳がてふ
髙田祥聖
春陰の古寺、写経、野良猫、暮風
仁山かえる
春陰へ押すやガラスの重きドア
みつれしづく
米軍機ぐおんぐおんとなく春陰
サイコロピエロ
春陰の鳩ならば水色で描く
上田ぽめ
春陰や三万下ろして新宿へ
月野風花
春陰の下跳ぶ泳ぐ生まる死ぬ
すりいぴい
春陰や閂重き孔子廟
塩野谷慎吾
マイクロプラスチックめく春陰
三つ葉躑躅
春陰や孵らぬ卵の透きとほる
唐澤うに
春陰や我が月丘の傷深し
黍団子丸
春陰や遺るジッポは火を拒む
伊藤てまり
春陰やパーマ屋を這ふ偽ポトス
福原あさひ
ショパンだけ無き春陰の音楽室
庭野環石
春陰の淡海おもたき貸しボート
香壺
春陰や配電盤なる燈の臓腑
カスタネード
春陰の六麓荘へドミノピザ
けーい〇
春陰や津波の底に骨いくつ
鷹星
春陰や廃屋を往く蔦の龍
志野 菊華
春陰の鳩病窓よりパン屑
ふわり子
春陰や昼抜いて買ふ哲学書
河島 八々十
春陰や花街にのこる百度石
山下健太朗
春陰や掬う手水の薄濁り
恋瀬川三緒
春陰や支柱の穴の浅い闇
潮湖島
春陰の湖ほがらかにみづ湛ふ
ふくじん
砂浴ぶる子象春陰焦げ臭し
津々うらら
春陰を引つ掻くだけの釣竿だ
かときち
次回の兼題も
皆さまふるって投句してください。
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