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中級者以上結果発表

2026年4月20日週の兼題

麦

【曜日ごとに結果を公開中】

特選

  • 麦熟れて血管太き馬の頸

    深山むらさき

    選者コメント

    夏井いつき選

     二〇一四年度の兼題「麦」に寄せられた中に、「星々は麦の隣人幾久しく」(作者・こま)の一句がありました。心に深く残っている作品です。星々が麦の隣人であるならば、「馬」という生き物は、まさに人類の家族でしょう。「麦熟れて」という豊穣の大地には、馬たちが働き、生き生きと労働する人々の姿もあります。血管の太い馬の首は、生きる力の象徴のようでもあります。
  • 麦の香や津波は太陽奪えない

    くさ

    選者コメント

    夏井いつき選

     「麦」に対して「太陽」を取り合わせる作品は多数ありましたが、中七下五「津波は太陽奪えない」というフレーズに心を衝かれました。津波は地にあるものを全て流し去って行ったけれど、太陽を奪うことが出来ない限り、大地は再び再生していく。上五「麦の香や」という詠嘆は、災害から立ち上がり、復興を目指す人々への賛歌でもあるのですね。
  • 鳥影の大きく反れて麦に波

    なしむらなし

    選者コメント

    夏井いつき選

     「鳥影」が急に大きく反れたと思ったら、いきなり強い風がきたのです。中七「大きく反れて」によって、空間がぐっと広がり、そこを風のかたまりが瞬時に通過します。中七から下五にかけての描写は一見地味ですが、確かな技術に基づいたもの。「麦に波」を起こした風は、突風を逃れた鳥たちを追いかけていくのかもしれません。

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