俳句ポスト365 ロゴ

中級者以上結果発表

2026年4月20日週の兼題

麦

【曜日ごとに結果を公開中】

【佳作】

  • 麦の波ゴム飛行機を放ちたる

    土佐藩俳句百姓豊哲

  • 麦豊か記紀は神々よく殺す

    堀口房水

  • 国道へまつすぐわれて麦畑

    狩谷わぐう

  • 浮雲は空の水母よ麦の波

    草夕感じ

  • 聴衆のいない演説麦畑

    嶋田奈緒

  • 海は月にしよつぱし麦は星に甘し

    桃猫

  • 短絡的と叱られ麦の波見てる

    源早苗

  • 百獣の王の咆哮麦の波

    圓山みかん

  • 太陽へ最短距離を目指す麦

    苺井千恵

  • 舟の如く風よ海の如く麦よ

    無弦奏

  • 麦は伸び兄は生きたと言えるのか

    東 祐美

  • 地は蒼し麦一閃の裸馬

    為参

  • 大麦や粘土の鳥のごと匂ふ

    水鏡 新

  • 麦畑風の始点は心かも

    馬場めばる

  • 母性とは足枷麦のかわきゆく

    錆田水遊

  • 島風や麦の匂ひに牛を引く

    島田スパイス

  • 配達の小さき車や麦に波

    haruwo

  • 夕風はだれの指笛麦にほふ

    げばげば

  • ゆがむごと麦ゆれをりし風の影

    IquedaQuenshi

  • 麦の穂や人に数多の選択肢

    あなぐまはる

  • 麦のこゑざらざら母の再婚話

    RUSTY=HISOKA

  • 休戦の旗なき土地に麦靡く

    あやっぺ

  • 麦の芒刺さるや王位継承権

    うえともこ

  • 穂麦は焔ひとをあやむる火に非ず

    いかちゃん

  • 麦の香に昨夜の雨の湿りかな

    アロイジオ

  • 太陽を貪る麦の穂の微熱

    アンサトウ

  • 穂へ止まり鳥いま麦の波と化す

    いさな歌鈴

  • 凱旋のショパンに滾り立ちて麦

    うた 歌妙

  • 香具山も畝傍も麦のその向こう

    豚々舎 休庵

  • 青空にぽつんと気球朝の麦

    おのまい

  • 金印の端の欠けたり麦の波

    きなこもち

  • 薄明の消失点へ麦の波

    ギル

  • ふるさとは穂麦に溺れ島を出る

    きゅうもんde木の芽

  • 盾として風車剣として小麦

    ぐでたまご

  • いくさあるやも麦の穂かなくさし

    くちなしの香

  • 糠星の降りたる朝の麦穂かな

    くま鶉

  • 白き髭豊かやアーチャの麦畑

    じゃすみん

  • 麦の茎がらんどうなる強さかな

    ことまと

  • 麦やいま風の粒子になる途中

    はぐれ杤餅

  • 賑はひのこども食堂麦熟るる

    たけぐち遊子

  • ちりちりと鳴るああ麦畑だったのか

    とんぶりっこ

  • 麦の禾空へと尖る谷戸の晴

    たていし 隆松

  • 銅の土銀の雲々金の麦

    むらのたんぽぽ

  • 磁気嵐起きたか麦の禾うねる

    にゃん

  • 銀糸めく雨は一途に麦の海

    ほしのあお

  • 蒼天ヘ火焔土器めく麦穂かな

    阿蘇の乙女

  • 麦の海錆びた自転車溺れをり

    まるかじり

  • オルガンはいつもぱふぱふ麦畑

    まるちゃんにいさん

  • マヨルカの海風麦の波となり

    安曇 平

  • 麦欠けたそれを望んだ月だった

    永倉小椋

  • 大空やマイル標識以外麦

    阿部八富利

  • パピルスの獣神無口麦の波

    葦屋蛙城

  • 傷つけず倒さず麦や象の影

    丸山美樹

  • 麦や陽に乾かむ風を乾かさむ

    岡根今日HEY

  • 始祖鳥の空、鳩の空、地には麦

    橘鶫

  • 麦熟るる弛き起伏の試験場

    久留里61

  • 旅の荷の聖書一冊麦の波

    亀田荒太

  • 麦の穂のあわだつ空のみづはなだ

    玉家屋

  • ふるさとのミレーに描かれたやうな麦

    広島じょーかーず

  • 麦の穂や鬼と呼ばれし祖先の碑

    月見柑

  • 朽ち果てし石臼の石麦畑

    犬井山羊

  • 熟れ麦や風にしづかな火の匂ひ

    広木登一

  • 死ににゆくやうに麦から麦へ風

    古瀬まさあき

  • 単行列車ゆく困つたやうな麦の色

    五味海秀魚

  • 人も水もいいし一面麦ですし

    江口朔太郎

  • 星々への献奏として麦の波

    幸田柝の音

  • 麦さやぐ踏切の向こうまで麦

    高原としなり

  • 麦やナットキングコールのこゑらうらう

    坐花酔月

  • 青空を半分借りて麦熟るる

    高嶺織人

  • 麦畑の高さハーレーダビッドソン

    剛海

  • 国道をぐいぐい空と麦ばかり

    佐藤ゆま

  • 船のごと麦のかなたを乳母車

    細葉海蘭

  • 太陽の旋回にしなやかな麦

    在在空空

  • 大麦の光り疲れて熟れやまず

    山本先生

  • 転職の訳は夕日の麦畑

    坂野ひでこ

  • 麦熟れてナイルを渡る船へ風

    三月兎

  • 麦の穂や尻に種産む神と鳥

    山織朱夏

  • 麦穂波果つる彼方に竹生島

    児玉ひでき

  • 新品の清洲のお城麦熟るる

    桜井教人

  • ざらららら空より広き麦畑

    水きんくⅡ

  • 神社には津波の記録麦の波

    信濃のあっくん

  • 吾も遠き人影ならむ麦畑

    酔下弦

  • 麦の穂の光束ねて夕まぐれ

    森爺

  • 麦千年かたちを変えぬ北斗星

    世良日守

  • パイオンの調べ愈々熟るゝ麦

    森脩平

  • この麦がパンになるまで生きてやろ

    青星ふみる

  • 海風の行方を見せて麦の波

    清水ぽっぽあっと木の芽

  • 麦の穂や鈴を持ちたる道祖神

    成瀬源三

  • 戦争の対義語空と麦畑

    青井えのこ

  • 麦一穂切って落とした耳いづこ

    石浜西夏

  • 隠田や麦一茎の高く濃く

    藻玖珠

  • 実習のあと二週間麦の波

    鷹見沢 幸

  • オラショの島に祈りのごとく麦熟るる

    清白真冬

  • 三フランの下宿へ夜の麦のおと

    青に桃々(俳句迷子の会)

  • 食パンのやうな幌馬車麦熟るる

    川越羽流

  • 牛糞の熱き匂ひや麦へ風

    染井つぐみ

  • 麦は父土偶を孕む土は母

    多数野麻仁男

  • 神さまが風なら私たちは麦

    嶋村らぴ

  • 麦の波あゝわたくしも牝だつた

    辻 花和音

  • 痩麦といへども太陽のかをり

    沢 唯果

  • 迂回路や麦の揺らぎに溺れさう

    谷山みつこ

  • 風だけを刺せよ孕めよ麦の穂よ

    竹石猫またぎ

  • からっぽのゆりかご麦は戦がない

    丁鼻トゥエルブ

  • 麦の穂の波を分けてや風の舟

    東 湘輝

  • 麦の穂に触れゐる父は父のかほ

    坪田恭壱

  • 人間はやはらかき棘麦穂立つ

    東山すいか

  • 木の十字架石の十字架麦黄ばむ

    爪太郎

  • ヒロシマや麦に鋼鉄の息吹

    東田 一鮎

  • 麦熟れて土偶のまなこ少し開く

    天雅

  • おほぞらへまつすぐ麦といふ発条は

    播磨陽子

  • 麦生すぐる天の船影茫茫と

    桃山直

  • マリア像に鉄気の匂ひ麦の村

    巴里乃嬬

  • 金星は蟹座へ向かふ麦は穂に

    平本魚水

  • ざんざんと骨太き香よ麦の波

    麦のパパ

  • 剣握る手と麦の穂を撫づる手と

    武井保一

  • 君の星の麦を一束くれないか

    苫野とまや

  • 麦の穂や点でつながる星々と

    牧 茉侖

  • 麦の穂のむかう廃墟の修道院

    平野芍薬

  • 麦の香や獣は足るを知るといふ

    風蘭智子

  • 死火山に微熱麦の穂揺れやまず

    碧西里

  • 漸々たる麦わたしは立っていられない

    岬ぷるうと

  • 停戦は三十時間麦の波

    いずみ令香

  • しんにようは言の葉の舟麦うねる

    満生あをね

  • 腹式のいき吐ききれば麦の波

    岬りこ

  • 地平まで麦や置き棄つ街は雨

    明月詩悠

  • ポンペイにパン焼く窯や麦の波

    野々村澄夫

  • 野の麦のかく痩せしまま熟しけり

    冥王

  • 心など開いてやるか麦に禾

    野地垂木

  • 詩に刻むパンとサーカス麦の道

    柳絮

  • 乾くことは成熟なるか麦よ吾は

    泗水ハオ

  • 麦の香やデグーの知能狂わせる

    遊子眼鏡

  • 折り返す気球の影や麦の波

    葉村直

  • 麦の芒われら異星の譜を語らん

    狷狷亭猩々

  • 大麦の天衝く芒の交はらず

    竜胆

  • 麦揺るる中に怒らぬ麦もゐて

    亘航希

  • 麦熟れて揺れて心の水不足

    眩む凡

  • 母の字のいびつな余白麦乾く

    穗積天玲

  • 渇いた大地に麦は歌つてゐるのだらう

    靫草子

  • 民の声麦の穂の波起こしたる

    芳賀たかこ

  • 家出してきた大麦の波がこわくて

    たーとるQ

  • 手のひらはさびしき道具麦熟るる

    公木正

  • 名も知らぬ遺影よ麦戦ぐ朝よ

    長澤 創次郎

  • 麦畑あのへんつむじなのだろう

    染野まさこ

  • 麦畑ポストは鳥の休憩所

    海音寺ジョー

  • 神々の恋は複雑麦熟るる

    岸来夢

  • ひん曲がる戦車のむくろ麦の波

    仁和田 永

  • 麦畑に風の震央ありにけり

    伊藤映雪

  • 太陽の瘢痕白し麦熟るる

    常幸龍BCAD

  • 麥の穂のまことに麥の字に似たる

    霜川このみ

  • ぬばたまの夜のふところを麦の息

    中山月波

  • 鉄塔と雲の共鳴麦の波

    富佐野ほろよい

  • 望郷はなくて異国の麦微熱

    椿 佳香

  • つまらない怒りは粘い麦熟るる

    すまいる そら

  • 禾広げ麦はひかりの磁性体

    秋津穂 実

  • 熟れ麦やみな微睡める練習馬

    樹海ソース

  • 廃線を滑るトロッコ麦の波

    沖庭乃剛也

  • のぎ痛き麦や政権打倒デモ

    津島野イリス

  • 壱岐島や遺跡を囲ふ麦畑

    本田ぜらちん

  • 麦の穂やキトラ古墳の天文図

    むったん

  • お日様に飲ます針千本は麦

    空豆魚

  • 空高く掲げよう一本の麦

    野中泰風

  • 土器に麦けふ収穫の麦も麦

    さおきち

  • 麦の波押し寄せ寄せて落柿舎へ

    村木年子

  • あかがねのポットスチルや麦熟るる

    東京堕天使

  • 熟れ麦の火照りの束にされて立つ

    元野おぺら

  • 単独行のごとく父ゆく凪の麦

    可笑式

  • 突風に荒ぶる麦のノイズかな

    どすこい早川

  • 麦畑の中に錆びたる鉄の塊

    藤咲大地

  • 麦は穂に月のひかりを帯電す

    天陽ゆう

  • 麦の穂や風の叫びを描く絵筆

    青野みやび

  • 早引きの熱麦畑の倍音

    紺野あししろ

  • 通信隊跡にトーチカ穂麦立つ

    石上あまね

  • 校庭へ運ぶ給食麦の波

    藤里玲咲

  • 花束に麦明日よりは無為の日々

    刈田陽子

  • 麦は穂に自死が二万の国肥ゆる

    柿司 十六

  • 麦熟れる臙脂濃きまで匂うまで

    谷町百合乃

  • 産声やひかりを宿す雨後の麦

    麦野 光・いつき組広ブロ俳句部

  • 中退の決意や麦の波轟々

    Q&A

  • たひらかと見えて怒濤の麦なりけり

    藤白真語

  • 傲慢な麦は空へと落ちたがる

    家守らびすけ

  • 賢治の詩麦のひかりの濃かりけり

    みづちみわ

  • 麦揺るる少年兵の眼にひかり

    きつネつき俳句系Vtuber

  • 麦の禾醒めてさびしき星宿図

    七瀬ゆきこ

  • 麦熟れてひかりの底にゐてひとり

    有村自懐

  • カーナビは淋しき詩人麦の波

    古賀

  • 獣臭き渇き万の麦尖る

    西村青夏

  • 星の子と日の子身ごもり麦熟るる

    桜鯛みわ

  • あかんぼに拳ありけり麦の波

    日永田陽光

  • 反戦の拳よ天を突く麦よ

    樫の木

  • 麦熟るる夕陽はすこしすつぱくて

    花見鳥

  • 一万年先の原初や麦熟るる

    横縞

  • デメテルは悔しき女神麦熟るる

    たかみたかみ・いつき組広ブロ俳句部

  • 海もなく温泉もなく麦きれい

    西村 棗

  • 麦熟るる始めはみんな手の仕事

    柚木みゆき

  • 一面の麦やラピュタはあの先に

    あみま

  • 拳高々と麦の黄国旗の黄

    武井かま猫

  • しらじらと夜明け麦生はひかりの海

    冬島 直

  • 焦げ臭きほむらのごとくにほふ麦

    ⑦パパ・広ブロ俳句部

  • 三葉虫それからを麦あとも麦

    沼野大統領

  • ひかひかと太陽の渦麦の波

    妹のりこ

  • 麦の波荒ぶれば出立の時

    稲川ほろろ

  • オシリスの屍豊かや麦の波

    山内彩月

  • 千年を豊かに実る麦へ風

    ヒマラヤで平謝り

  • 太陽や麦に乾きの記憶あり

    宇佐美好子

  • 軍鶏の眼に太陽フレア麦熟れる

    ま猿

  • 牛糞の香る安曇野麦の波

    柴 野鍛冶

  • 最果てにあるという島麦の波

    紙谷杳子

  • 天空は低し麦畑は広し

    水京

  • 麦に寝る喇叭歩兵の焦げくさし

    清水縞午

  • 麦を剥く小鳥、嘘を暴くやうに

    大月ユリコ

  • オキナワへ鉄の暴風麦熟るる

    渡部稲穂

  • 麦の穂を逆撫で片親がいない

    川村ひろの

  • 人間の土地ことごとく麦の土地

    中岡秀次

  • バルビゾンの寡婦よ麦は騒ぎけり

    柳十八公

  • みどりごの耳に火の波麦の波

    百瀬一兎

  • 悲しみを麦に預けて揺れてもらう

    富山湾

  • 我に声どの麦も星指してゐて

    堀雄貴

  • 麦熟るる土偶に清き妊娠線

    翡翠工房

  • トラクターをあぶれた麦の列へ風

    山口葵生

  • 要塞のような物件麦の波

    せんとう一波

  • 青空と麦のあわいにある浮力

    かねつき走流

  • 麦畑さりさり風音の痛い

    石川さん子

  • うらやましい無礼な風も勝ち気な麦も

    24516

  • ハモニカは風の鳥籠麦畑

    トマト使いめりるりら

  • 子午線を辿れ辿れよ麦の波

    綱川羽音

  • 麦熟るや妻の余命と吾の余生

    風慈音

  • 麦の波凹みはブラックホールへと

    沙那夏

  • ひたすらに天を信じてゐたるか麦

    あまぶー

  • 麦の穂や芒一本を描く力

    東原桜空

次回の兼題も
皆さまふるって投句してください。
お待ちしています!

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