類想一覧(選外)
ポッコリと膨らんでいる蛇の腹
早坂一周
ゴム長の右を栖家と蛇が居り
ふくじん
手足なき蛇の一途に進みけり
みやかわけい子
消化中膨らみ三つ蛇の腹
亀田かつおぶし
飼う鳩の卵を口へ憎き蛇
上津 力
自由自在獲物の形蛇の腹
琉璃
長き蛇動かざりけり山の道
たかはしぶうびい
この家の護り神とは青大将
円 美々
おのこらや蛇をいじめて歓喜する
まりい@木ノ芽
青大将またぐ勇気のなかりけり
金太郎
鳥籠の小鳥青大将と化す
おたまじゃくし
蛇の餌になる生き物のいまわかな
菊池洋勝
身じろぎをせず眠る蛇かごの中
宮島ひでき
我と我が尾を呑む蛇や我のごと
燈穂
串団子腹におさめしやうに蛇
宮川武久(好文木改め)
道塞ぐ青大将の膨る腹
露崎一己句
蛇の腹「星の王子さま」の挿絵
ひぐちいちおう(一応)
その腹は獲物のかたち蛇眠る
西村 小市
枝に蛇三歩近づきやはり蛇
はれまふよう
畦道に蛇ふりまわす悪太郎
あじょあ
蛇とても嫌われたくは無かろうに
岡井風紋
蛇一匹アダムとイヴを出し抜けり
押川紫宗
息をのみ知らぬふりする我と蛇
冬樹 立
雛狙ふ蛇のちろちろ赤い舌
菊池克己
絡む蛇王子さまから言われたと
まこも
明らかに卵のかたち蛇の喉
木村ひむか
腕白が蛇振り回す田圃道
佐藤俊
蛇に遭い行く道変える塔ノ沢
高林ダニ
悲鳴谺して蛇身動ぎもせず
あたなごっち
蛇喰らう命繋いだ硫黄島
一碁一会
蛇塞ぐラジオ体操帰り道
もとこ
鳥籠の鳥いなくなり庭に蛇
かこ
太き梁どすんと降りし青大将
伊藤順女
蛇見えぬやうになるまで息止めて
る・こんと
鳥小屋の卵を狙ふ蛇ぎよろり
花純
廃寺の主となりたる赤き蛇
秀田狢
出くはせし青大将に道譲る
龍野ひろ史
鳥籠に蛇はどくろをしんとして
キョンちゃん
たのもしき猫の蛇置く座敷かな
佐藤吉備子
白き蛇父母なき家を守りてや
中嶋敏子
茅葺の家を守りゐる青大将
君島笑夢
古民家に太き梁桁青大将
ひだ岩魚
道幅の長さに蛇の動かざり
丹羽寒国
文鳥の籠に大きな蛇の腹
広ブロ俳句部カナダ支部@千鳥城
慎重に近づく蛇か棒切れか
Kかれん
青空や蛇誅せしと子らの声
だいだい
蛇見せて笑ふ島の子歯の白く
ながいよしかず
ガキ大将蛇ぶら下げて凱旋す
銀命堂
蛇嫌い五寸の蛇も大蛇なり
池谷萩邨
ほんたうはあの空飛んでみたい蛇
佐々木のはら
蛇見れば背筋凍って廻り道
鳥羽蒼香
小さき蛇園児の囲む砂の上
伊藤正規
何物か呑みし蛇なり睨みをり
神山やすこ
尾を呑んだ蛇が地球を丸くした
秋風流士
納屋の壁梁の雛へと青大将
梨西瓜
閲さるるごと道ふさぐとぐろ蛇
うめがさそう
青大将振り回したり十二才
中村笙平
ぶんぶんと蛇振り回す下校道
祐
蛇の胃の鼠の形のところまで
地球人
くちなわが尻尾をくわえ環となる
灰心
ぬらぬらと蛇横たはる道の幅
一日一笑
朽縄にすっ飛び行ける蛇嫌い
北雀知恵
ガキ大将手足のすくむ大蛇かな
佐藤志祐
馬立川で蛇に遭遇立ち尽くす
れんげ畑
道跨ぐ蛇よ急いでくれまいか
はなあかり
次回の兼題も
皆さまふるって投句してください。
お待ちしています!
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選者コメント
夏井いつき選
今回の類想で多かったのは、
・蛇が道を塞いでいる。
・蛇を見て悲鳴。
・蛇をいじめる子ども
・蛇を捕まえて喜ぶ子ども
・梁にいる蛇
・守り神の蛇
・主の蛇
・鳥籠の中にいる腹の膨らんだ蛇
・鶏小屋を襲う蛇
・「星の王子様」の蛇
・蛇をくわえる蛇
・蛇とアダムとイブ
佳作・秀作・特選に推した句の中には、これらの類想を土台として、その上にオリジナリティやリアリティを加えた作品があります。それらを熟読し、どうやれば類想を抜け出せるか、考えてみましょう。
また、選外となった自句の問題点も合わせて分析してみて下さい。
※今回の兼題「蛇」中級者以上投句欄へのご投句は、投句数2865句、投句人数1047人となりました。以下、類想句の一覧です。