俳句ポスト365 ロゴ

中級者以上結果発表

2021年8月20日週の兼題

花野

【曜日ごとに結果を公開中】

【並選】

  • 山頭火分け入り出づる花野かな

    永想

  • てふの死の吹き寄せらるる花野径

    詠頃

  • 竹とんぼ高く重唱の花野へ

    如月 ゆう

  • 手話の波前より来たる花野かな

    クラウド坂の上

  • 生活科今日は花野へ探検隊

    アンサトウ

  • 大花野過ぐれば動物の霊園

    ことまと

  • 自転車の影を転がす花野かな

    青野遊飛@蚊帳のなか

  • 光芒が射るや花野の目覚め時

    田村利平

  • ほんのりとからだ透けゆく花野かな

    竹内一二

  • 副鼻腔しゆるり花野を洗ふ風

    染井つぐみ

  • ゆつくりとユンボの影を引く花野

    青野彼路

  • 花野行くわれらのいない百年後

    ふじこ

  • うしろ手を組む父のゆく花野かな

    井納蒼求

  • ご近所の花野はきりり刺す匂い

    田面類

  • 天空を恋ふる花野の相聞歌

    松本裕子

  • 一足の重くなりゆく花野かな

    京野さち

  • 母ずつと花野に還る気のありし

    大塚迷路

  • 大花野馬頭琴の音夕空へ

    水無月

  • 手前だけなんてスイスっぽい花野

    石井一草

  • 踝の疵をなぞれる花野かな

    内藤羊皐

  • 朽ちゆく花野朽ちたる獣ここは

    むじーじ

  • 色つきの風は5グラム大花野

    西尾婆翔

  • 盲いてもここの花野は分かります

    東京堕天使

  • 法要は父の好みし花野の地

    田中ようちゃん

  • 恋はひとりでする花野に溺れそう

    夏野あゆね

  • 花野暮れ行き妖しき女帝歌ひ出す

    宮川武久

  • 黙然と象の群れ行く花野かな

    小だいふく

  • 花野発オランダ行きのパスポート

    真崎正樹

  • 大花野海の彼方に利尻山

    星月さやか

  • 葬列の粛粛とゆく花野かな

    工藤遊子

  • 漆黒のピアノ置きたる花野かな

    中里 凜

  • 晴天に頂のある花野かな

    清永ゆうこ

  • 原郷か幻郷かしら花野かな

    村上優貴

  • 踏み入ればざわと花野のうごめきぬ

    豆闌

  • 杖ひとつ抱いて花野の沖へ出る

    葵新吾

  • 交響詩「花野」のタクト振るや風

    遠山比々き

  • 花野座し遠音は列車ゆくごとし

    石垣葉星

  • 信じてるここが花野のど真ん中

    西村 小市

  • 樹海の横道に紫の花野

    欅ノ栞

  • わが夫は花野のにはか博士なり

    時まる

  • 五台玉突き事故あとは花野しか

    脇坂拓海

  • 花野風むかし火葬場だつた場所

    西原みどり

  • 花野ゆく陪堂蓑笠は野ざらし

    佐藤烏有

  • サーカスの去りて花野の万国旗

    福岡参山

  • 空き倉庫案内終えて花野かな

    園城寺光之介

  • この花も誰かのこころ大花野

    小川めぐる

  • 花野へと少し体は浮いている

    川那辺 乃生

  • 花野ゆく女その度強くなり

    篠田ピンク

  • 近づきて花野離れて大花野

    上村 風知草

  • 微熱とふ紗幕に眠る大花野

    久留里61

  • 花野道ほおばる朝のくりぃむぱん

    バスチー

  • 青空のすとんと落ちて大花野

    たむらせつこ

  • 牛を曳き屠所に近づく花野道

    誠馬ノマド

  • 厚雲に翳るや今日の花野原

    山河穂香

  • 紫を数えて歩く花野かな

    大小田忍

  • 高圧電線のたわみや花野風

    どくだみ茶

  • 大花野夜明けの甘き口すすぐ

    宮武濱女

  • まだ花野原子力発電所跡

    しろねこ

  • 振り向かぬ叔母のいさうな花野かな

    ペトロア

  • なんですぐ靴に石入るの花野

    北川颯

  • 腕を脚を花野にあげて子供らは

    山本先生

  • 迷ふことなかれ花野の空広し

    野入 京子

  • パラグライダーの影遊ばせる花野かな

    森山遊鳥

  • 除染おえ山羊を放てる花野かな

    りう女

  • あの花野目標地点熱気球

    山本 莞爾

  • ビー玉の向こうへ花野行きの汽車

    村上海斗

  • いつだって売物件の花野かな

    ベーグル

  • 空近き花野蹄のカランコロン

    天の川ーズ ひこぼし

  • 風渡る花野や誰に礼を言おう

    西澤美智

  • 空撮をせよ花野より交信中

    流川透明

  • 廃線の鉄橋仰ぐ花野かな

    石岡女依

  • あゝみかん空の花野にいたんだね

    おんちゃん。

  • 悲しみを独り占めして大花野

    岩本夏柿

  • ひとまずは杖を置きたる大花野

    わかば萌

  • 摘む投る走る転がる踏む花野

    研知句詩@いつき組広ブロ俳句部

  • 捨て行けと聞こえ捨て行く花野風

    蜂里ななつ

  • 寡黙なる人に花野を見せたくて

    キッカワテツヤ

  • 天空の花野をひと日貸し切りに

    玉井令子

  • ゆつくりと花野を郵便夫は手ぶら

    ツカビッチ

  • 花野過ぐとき過去帳のにほひかな

    佐野 明世

  • 最後の「既読」見納めて大花野

    靫草子

  • 強く吹く風神抱一の花野

    叶田屋

  • どこまでも花野親指ほどの富士

    斎乃雪

  • テナント募集看板のある花野

    川口みち

  • 杳として花野はいづみより深し

    紅ズワイガニ海老美

  • 花野に拾ふ手負ひの鳥の眼の花野

    仁和田 永

  • 煌めくや車窓の花野追ふ二秒

    雪音

  • 統べるごと雲ふくれゆく花野かな

    市橋正俊

  • キヤラメルも陽気な嘘も溶け花野

    山田菫舎

  • 少女ゆく花野の棘は不条理で

    ひすい風香

  • べーべーの声の聞こゆる大花野

    陶然小寺

  • 珈琲の香に起つ花野鳥瞰す

    いごぼうら

  • 隻眼のだいだらぼつち花野踏む

    海音寺ジョー

  • 花野ゆく方位磁石のなか無風

    かもん丸茶

  • けもの道順路となりぬ大花野

    風の鳥

  • 夕暮れの花野に目あり吾をにらむ

    宗平 圭司

  • 花野にはショパンの風がよく似合う

    石崎京子

  • 花野ゆく径尽きるまで暮れるまで

    藤田康子

  • カウベルのすきとほる朝ゆく花野

    剣橋こじ

  • 花野道ぱらりんぴあんの日々つづく

    土井小文

  • 人間が花野に潜む訳を知る

    かよ

  • 退職や花野の花の名を問へり

    むうさく

  • 石棺は花野の中に沈み込む

    中村笙平

  • 売店の風見鶏きこきこ花野行く

    あまぐり

  • ひとりの花野パレットはアルミ製

    松山めゐ

  • たれもかも忘れて花野夕暮るる

    清白真冬

  • 行きゆきて湖へとなだる大花野

    岡本 戎

  • 安宿の風に花野のかほりかな

    緋乃捨楽

  • らんらんとリュックの鈴が跳ぶ花野

    里山子

  • 水筒の転がってゆく花野みち

    音羽凜

  • 逝く人の影薄れ行く花野原

    北雀ちえ

  • 軍人から農夫へ戻る日の花野

    福本巴亜人

  • 柔らかに弾くじょんがら行く花野

    津軽わさお

  • 忘れ物花野の花の花かんむり

    高木音弥

  • 不毛なる話も花野にて止まり

    背馬

  • 数人の気配する花野が好み

    かゐみすず

  • 原発ヘ細き半島花野風

    津軽まつ

  • 三脚の踏みたる場所も花野かな

    深山むらさき

  • 小さき獏ねむる花野やさやさやと

    渋谷晶

  • 白亜紀の花野に悪い顔をする

  • 勾玉の出でし古墳や大花野

    紀和やよい

  • 心拍数ゆるやかになる花野風

    髙橋弓女

  • 立て札に古墳とあれど花野かな

    東洋らいらん

  • 道のなき花野へ駆けてゆけた頃

    紺乃ひつじ

  • 花野ゆく未完の器めく私

    二重格子

  • 花野へ雨おもちやのやうな不発弾

    露草うづら

  • 一陣の風に花野のうらおもて

    岡田雅喜

  • 鈴の音や風のはざまの花野ゆく

    薮久美子

  • 歩荷座す一本道の大花野

    戸口のふっこ

  • 君去ってついに花野になってしまう

    藤林京水

  • 蛇も狒々も骨埋めたる花野かな

    畠山 悊央

  • 薬指つなぐ花野は荒れ模様

    津島野イリス

  • 花野原したたかそうな奴らだな

    うはのそら

  • 歯の麻酔しづかに消ゆる花野哉

    あさのとびら

  • ししむらや花野の海へ飛び込まん

    紫小寿々

  • 落丁を愛す花野の暮れかかる

    横縞

  • 戦ひの終はらぬ町にある花野

    星乃ぽっち

  • 風に問ふ花野のどこに生家跡

    雪井苑生

  • 掻き分けて花野ようやく出て花野

    けーい〇

  • 大花野小さき丘のありにけり

    聞岳

  • 落胆の雨に濡れ吾花野行く

    宮村土々

  • 首塚の在りし花野に雨は滲む

    加地祐作

  • ひそひそと拒まれてゐる大花野

    日々拓人

  • この花野昔々は映画館

    花咲明日香

  • 空蒼し花野の花はみな小さし

    越智空子

  • 花野ゆくやさしい顔になつてゆく

    山田蹴人

  • 花野沿いあそこ曲がれば祖母の墓

    仁山かえる

  • この花野ウへのヤヘエの家なりし

    林たまさか

  • 大花野そらのはじまるところまで

    石塚彩楓

  • 光りつつ手をふる誰か花野には

    今野淳風

  • 腐食する自転車潜む花野かな

    大熊猫@四句八句

  • 山影にチンチン冷ゆる花野かな

    向原かは

  • 再会は花野お互い影無くて

    砂楽梨

  • 真ん中に遊具置きたる大花野

    八木風味

  • 日本国土葬許さず花野原

    弘友於泥

  • 花野より戻ればふっと湧く闘志

    野々原ラピ

  • 岐れたる川は花野の中でまた

    三橋 木犀

  • 潮風強し断崖に花野果つ

    野地垂木

  • 大花野ガイドランナー影ひとつ

    高岡春雪

  • きつとあの失せた帽子はあの花野

    佐藤未穂

  • きえさうな歌きえさうな花野径

    夏雨ちや

  • 罪と罰二人持ち寄り行く花野

    立石神流

  • 鐘の音は入鹿を眠らせて花野

    克巳@夜のサングラス

  • 竹林をじわり押し返して花野

    今治八十八

  • 神もニーチェも死んで花野にない黄色

    蟻馬次朗

  • 寒山を気取る花野の朝まだき

    理酔

  • 万博や花野に門をこしらへて

    黒麹 糀

  • 嗚於と言ふ嗚呼と応ふる花野かな

    岩橋春海

  • ひかり射すあの花野まであと二キロ

    海野碧

  • 玻璃戸より子規一枝の花野かな

  • 幻の鯨を連れてゆく花野

    ちゃうりん

  • ちょうどよき風や花野はあるがまま

    敦子

  • 相続の土地は花野となりにけり

    大槻税悦

  • 役馬ゆく花野の径をとてとてと

    げばげば

  • 花野を風よ友が明かした離婚

    春蘭素心

  • D51の煙もくもく大花野

    きなこもち

  • 月光に花野清みわたる蒜山

    sakura a.

  • 売れ残る詩集花野にぼそぼそと

    升 丁茶

  • いつせいに翔び立つ鷺の花野かな

    堀江貴億

  • 雲までは花野の高さなるそぞろ

    野良古

  • 祖父を知る画家と出会える花野かな

    瀬央ありさ

  • 抱いた子を放ち遣りたる花野の端

    稲畑とりこ

  • 雨花野今日を無言で過ごしけり

    楽花生

  • 錆びついた有刺鉄線まだ花野

    長良くわと

  • 花野より手を振り返す知らぬ人

    木染湧水

  • 老犬の白濁の目に花野かな

    うさぎまんじゅう

  • 耳鳴りす花野をゆけばゆくほどに

    柳浦総師

  • いつの間に恋人いつの間に花野

    丹下京子

  • フードトラック三台土曜の花野かな

    苺井千恵

  • 溜息を束ねたような夕花野

    オサカナクッション

  • 花野蹴り飛び立つ五本爪の竜

    宇田建

  • 散髪されたての子花野へ走る

    新開ちえ

  • すいへいせん空母をかつぐ大花野

    和鹿島荒巻

  • 四十年穏しく老ゆる花野かな

    ⑦パパ@いつき組広ブロ俳句部

  • 日暮れてや月に花野をゆずりつつ

    大村真仙

  • 来てみれば花野なにやら耳聡き

    谷町百合乃 

  • 花野道ゲートボールのゲート錆び

    みおつくし

  • 空っぽになるまで歩く花野かな

    丸山隆子

  • 皆居るか数えろ花野去る時は

    あつむら恵女

  • 花野にはとっ散らかった我の虚無

    あきののかなた

  • またひとり去り花野へと還りけり

    ぼたにこ

  • 崖の果て海が花野を支えてる

  • 花野へとムックリの音の染み渡る

    おぐら徳

  • 深爪の薄皮ふくよか花野原

    果禄

  • ロケ隊の集音マイク大花野

    如月ドロップ

  • 花野行く海の向こうに岬見ゆ

    柚木みゆき

  • 聞き流す峰々の名や大花野

    みつれしづく

  • 毛根の話に及ぶ花野かな

    蘭丸結動

  • あの生徒会長もいる花野かな

    石本コアラ

  • 此処はよく夢に出てくるあの花野

    日出時計

  • 空を飛ぶ訓練陰りゆく花野

    碧西里

  • 大花野亡き子はいつもピースして

    高知桃猫

  • 星々の骸さらさら大花野

    黒子

  • 大花野三人で捨つ嘘ひとつ

    坊 いち坊

  • 下北に果つる花野や恐山

    津軽ちゃう

  • とんばうの羽は花野に埋めませう

    斉藤立夏

  • 軽トラの真白に朽ちる花野かな

    北野きのこ

  • 風に添い葬列包む花野かな

    鶴屋桃福

  • 花野の性格はツンに違いない

    水蜜桃

  • 戦争を知らぬ我らも立つ花野

    卓鐘

  • 応え無き「もういいかい?」や大花野

    洒落神戸

  • 分け入れば暮色さらなり大花野

    中根由起子

  • 君とながむには眇眇たる花野

    冬水 常

  • ユーカラの耳を離れず花野かな

    小殿原 あきえ

  • 横列に警杖を突く花野かな

    弥日

  • 集合は朽ちたコンテナある花野

    中鉢矢的

  • 花野から花野へころげまはる風

    宮坂暢介

  • 花野よりやっと手に取る万年筆

    里芋

  • 目の前の吾かと見紛ふ人花野

    TAKO焼子

  • 八つめの不思議花野におちている

    温湿布

  • 花野風ものがなしさの冒頭へ

    青矢 真紘

  • 雨がただ草の鼓を打つ花野

    龍田山門

  • 慰霊碑を囲む花野が縮みゆく

    花屋英利

  • ナビは静かに大花野へ右カーブ

    もりさわ

  • 箱舟の櫓のきしみたる花野かな

    飯村祐知子

  • いつせいに家族をやめる花野かな

    倉木はじめ

  • どん底はどこまで青く花野ゆく

    うに子

  • 紅茶冷ゆ執事花野へ行ったきり

    三浦にゃじろう

  • この小瓶に合ふ花さがして花野

    池 閑茶

  • 国東や仏の郷の花野ゆく

    よぶこどり

  • 今日最後の家庭訪問へ花野

    公木正

  • 花野発つ玉ねぎ列車見送りぬ

    青木りんどう

  • 無口だね旅五日目の夕花野

    平良嘉列乙

  • 少年の影のうすれてゆく花野

    秋熊

  • きつぱりと旅信三行大花野

    水野大雅

  • 缶コーヒー置けば花野の暮れかかる

    広木登一

  • 待つことが好きになりたる花野かな

    まどん

  • ソプラノは遅れて来たる花野かな

    都いとり

  • 返納の道すがら行く花野かな

    濃イ薄イ

  • こぽこぽと沸く湯花野は銀の雨

    清水 三雲

  • 花野根こそぎ音楽に力など

    小泉野魚

  • 紺色に金泥生ゆる花野かな

    石神湖畔

  • 逆光の夫のくちもと大花野

    しゃれこうべの妻

  • 訣別や花野は崖をまつたうす

    句楽岡徨詩

  • 人はゐぬ方が耀く花野かな

    多事

  • 心音の襞は花野を波うてり

    ほろろ。

  • 後ろより追はるるごとく花野ゆく

    加良太知

  • 研究室を出て花野の匂ひたる

    村上右佐

  • 月山のまるごと沈む花野かな

    朶美子(えみこ)

  • 知らぬまに鎌傷ありてなほ花野

    夕虹くすん

  • 大花野姨捨山の道すがら

    春風流士

  • 金星と月の沈みぬ大花野

    はれまふよう

  • 花野はきれい少年兵は泥の中

    ただ地蔵

  • 花野より昇りし月は花野へと

    富山湾

  • こんなにも地球整頓され花野

    玉庭マサアキ

  • 暁光を染料として大花野

    万葉剣

  • 置筒の所在を思ふ花野かな

    銀紙

  • あるきても駆けてもぬけられぬ花野

    有田けいこ

  • 大花野ひとりで立つて知る孤独

    雷紋

  • さわさわとフェザーのピアス花野ゆく

    黄昏文鎮@いつき組広ブロ俳句部

  • 吹かれ千切れし母の歌花野波

    遠音

  • しりとりのおわらぬ吾子の大花野

    お天気娘

  • 優しき猛獣立ち尽くす花野

    谷山みつこ

  • 術前のこゑ淡々と花野かな

    曼珠沙華子

  • 小さき花は哀し花野はひと気無し

    藤鷹圓哉

  • 映りけり花野のすべて晴天に

    石川聡

  • 花野風Mr.ロンリー反戦歌

    山くじら

  • 黒光りせし革靴や花野道

    水野結雅

  • ため息の散らかし放題なり花野

    ありあり

  • 乾坤の二人きりなる花野かな

    古賀未樹

  • バス行きて花野孤島となりにけり

    まこ@いつき組広ブロ俳句部

  • 一基だけ回らぬ風車大花野

    ツユマメ@いつき組広ブロ俳句部

  • 風と来て花野に生まれ死んでゆく

    でんでん琴女

  • コンクリートだらけ花野に帰りたい

    睦月くらげ

  • 花野来て蓬髪の母立ち尽くす

    山川腎茶

  • 宣告を受けて二度目の花野かな

    風ヒカル

  • ローカル線かたかた過ぐる夕花野

    そまり

  • 星屑の落ちて花野の花の美し

    すずさん

  • 花野道そばを轍の響きかな

    なかの花梨

  • ツェッペリン花野の空を急転す

    布村恵子

  • 高揚の母指す先の花野原

    快晴ノセカイ

  • 屋根残し埋まる廃屋花野原

    暇禍

  • 県境にうっかり残す花野かな

    ほしのあお

  • ソロモンの零戦眠る花野かな

    ふもふも

  • 不法投棄のトラックを呑む花野

    オルフ

  • 花野あり一人暮らしに慣れました

    細木さちこ

  • 腕絡め花野を白杖持ち上げて

    鳥羽南良

  • ほの白し暮るる花野の果ての空

    秦 理露

  • 押し花に記憶をたどる花野かな

    西川あきや

  • 伊吹山花野に昼と新幹線

    栗田もとえ

  • 接吻の記憶に届く花野かな

    野口日記

  • 花野行く未だ言の葉を持たぬ児と

    八幡風花

  • 夕花野あしたのことはまた明日

    後藤三梅

  • 生きがたきこの世の隅の花野かな

    ラーラ・K

  • 花野へと空飛ぶやうに渡る橋

    小田慶喜

  • 白きもの銜へ花野のごん狐

    香壺

  • 晴れわたる花野決まらぬ墓じまひ

    平本魚水

  • 陽に焦げし煙突の存るあの花野

    笑酔

  • 晩年の刻は測れず花野踏む

    山口雀昭

  • 幕営の地と荷を降ろす花野かな

    品川笙女

  • 火山岩ごろごろとある花野哉

    ヤヒロ

  • 落日の棺となりし花野かな

    大庭慈温

  • 滑り台長き螺旋の花野原

  • 名を当てる花野の母は杖で指し

    水間澱凡

  • 点描を分け行く人や大花野

    佐藤香珠

  • 花野道老いゆく猫の背骨美し

    立田鯊夢@いつき組広ブロ俳句部

  • また今年花野に母の指定席

    平坂謙次

  • 日時計のゆつくり刻む花野かな

    杉柳才

  • 腐りゆく骸埋めし手に花野

    haruwo

  • 刺股のたおれた先に花野かな

    唐木陶子

  • 夕闇にまだ溶け残る花野かな

    峰 乱里

  • 花野ゆく抜かれつ抜きつ犬、老婆

    ちびつぶぶどう

  • 紫の叢点在す大花野

    樹朋

  • クリムトや崖の花野に接吻す

    林真紗湖

  • すれ違ふ人みな一人なる花野

    根本葉音@花芭蕉句会

  • 手に何も持たぬ楽しさ花野原

    遠藤眞成

  • 無為ひとつ亡骸ひとつ花野風

    恵勇

  • 花野から花野ペダルの足浮きて

    北爪いく葉

  • 千畳敷ホテル取り巻く花野かな

    丹波らる

  • 登り来て香ばし雨の花野かな

    矢想

  • かはたれがたそがれと謂ふ花野かな

    ひねもす

  • コピックをしまう器として花野

    光峯霏々

  • 花野ゆく少女等風の髪飾り

    堀雅一

  • 花野みちそっと離婚を申し出る

    福田嘉奈子

  • うぬぼれは特権少女らの花野

    じゃすみん

  • 派手なのに無口な人といる花野

    ねむり猫

  • 花野は百彩眼下は原子の灯

    対馬清波

  • 友は画帳われは句帳を持ち花野

    喜多輝女

  • 花野ゆく時にこぼるる詩を拾ひ

    浦野紗知

  • しらじらと花野へかへりゆく遺灰

    青柿

  • 花野ゆく靴のかかとを踏んだ子と

    海瀬安紀子

  • 全開にする心あり大花野

    直心

  • 駆け抜けろ花野の先は国境だ

    カオス

  • 図書室に風よ花野の君の風

    亀田荒太

  • 看板の朽ちて杭へと花野風

    夜行

  • 蒼穹の花野に銀のマリア像

    真冬峰

  • ドリカムと助手席越しの花野かな

    毛利尚人

  • 腕時計外して歩む花野かな

    花伝

  • 帰りたくなくて花野の花でゐる

    あまぶー

  • 花野撮る山村親子留学生

    小鳥ひすい

  • 大津波去る断崖の花野原

    イサク

  • 死期せまる女優のはしゃぐ花野かな

    和泉穣

  • 花野煌めくや向こうはメガソーラー

    ふくじん

  • しがなくて花野へ花の画帖捨つ

    トポル

  • 花野よりのびやかなときもちかへる

    ひろ志

  • 花野行く元気な頃の母と行く

    平としまる

  • しりとりのラ行尽きたり花野道

    近江菫花

  • 経帙を解きて花野の披かるる

    長谷機械児

  • 空のガラス割れて花野の震へけり

    茫々

  • 安達太良や雲の帯引く花野原

  • 父超えし息子の歩む花野かな

    森 佳月

  • 綺麗ねとだけ言ひ交はす花野かな

    海峯企鵝

  • 母国語でうたう人あり大花野

    オキザリス

  • 花野過ぎ新たな花野また花野

    一日一笑

  • 三毛猫の出でて還らぬ花野かな

    虎穴虎児

  • 十戒の一つや花野風を浴ぶ

    白プロキオン

  • 恐竜の孵らぬたまご抱く花野

    綾竹あんどれ

  • 花野径「文」のマークの残る地図

    そうり

  • 今は花野マラリアの池干拓史

    ふわり子

  • ポケットに小銭三枚花野ゆく

    深草あやめ

  • 福島県双葉郡めく花野なり

    大黒とむとむ

  • 悪筆の文字残さずに花野往く

    桂葉子

  • 秘密もつ人と無言の花野かな

    小笹いのり

  • 一歩づつ土柔らかき大花野

    宥光

  • 花野来て母の繰りごと聞かうとは

    幸田柝の音 

  • 大花野また明日には社畜として

    吉川拓真

  • 夕さりて花野流るる「あべ・まりあ」

    岡井風紋

  • 休日の駄目人間へ花野風

    柿司

  • 業病の隔離の島の花野道

    はるく

  • 花野風不妊治療の妻を待ち

    つきのひと

  • 傾きし売り地の文字の花野かな

    京あられたけむら

  • 小鬼らもままごとせしか夕花野

    okapi

  • 雨おちて花野ぽつぽつ歌ひだす

    河添美羽

  • フイルムの箱朽ちかける花野原

    四丁目

  • 僕は花あなたは雲の名を言う花野

    沙那夏

  • 妊娠を信じたくなる花野かな

    藤岡美波

  • おつぱいは花野だつたと母の云ふ

    岡本朧

  • 大花野雲の匂ひの沈む朝

    城内幸江

  • 切通し抜けて明るき大花野

    伊豆郁音

  • 丘陵の夕日のすべて花野なり

    中島 真珠

  • 花野食むファルーカという名の老馬

    常磐 はぜ

  • 花野来て嗚呼すこしだけ色がある

    青海也緒

  • 平凡を生きて分け入る花野かな

    河村静葩

  • 花野来て優しき人となりにけり

    蒼鳩 薫

  • 許せずに大花野はや尽き果てぬ

    佐々木のはら

  • 水筒をごそと置きつつ花野見る

    青き銀椀

  • ロープウェー日の陰り往く花野かな

    菊池克己

  • 戻らずや花野を動くもの全て

    清瀬ぴあの

  • 大花野ただよふ舟のごと我は

    伊奈川富真乃

  • どつしりと八ヶ岳見ゆ花野径

    燈穂

  • 牧場の草食む馬の目に花野

    上津 力

  • 登るは誰ヤコブの梯子花野へと

    鯛 風

  • 灯台へ続く花野や空あをし

    みやこわすれ

  • 幼帝の入水の海へ大花野

    みどりがめ

  • 千曲川見下ろす花野影と我

    浜友輔

  • 一滴の水音響き来る花野

    五々寛太

  • 一足ごと何か終はらす花野かな

    霞山旅

  • エンジンを止めよこの先花野なり

    西田月旦

  • ぬかるみを隠して白々しき花野

    パーネ・メローネ

  • 一面の花野はかつて地雷原

    秋野茜

  • 廃牧場跡の花野や其処彼処

    こいぬ

  • アルプスを背に光芒の花野原

    小川都

  • 五十年修羅曳く果ての花野かな

    松高網代

  • 夕日影うづめて灯る花野かな

    栗の坊楚材

  • 内定を蹴つて花野の人となる

    鈴木麗門

  • 花野行く天使のはしご目指し行く

    風蘭智子

  • ほんたうの花野はあるかこのくにに

  • 小夜中に侏儒集ふらし花野原

    るびちゅ

  • 忽然と狐の嫁入り大花野

    安井コスモス

  • 大花野小さき人によばれけり

    月影の桃

  • 夕花野涙の甘く乾きゆく

    播磨陽子

  • 35mmに押し込む花野かな

    ぐりえぶらん

  • 花野道やぎのチーズを買いたくて

    絵十

  • 来し方の花野よ行く末の花野よ

    高野きぬ

  • 北の果て花野の先に難破船

    森爺

  • パンの香の小さき家が花野なか

    河合郁

  • 定年やいつか夕花野に一人

    酔下弦

  • ねこバスの鼻はひくひく花野ゆき

    卯年のふみ

  • 花野出てまたも花野に迷ひ込む

    野ばら

  • 花野にて皆んな平たく愚痴こぼす

    霜田あゆ美

  • 遠山は晴耕雨読なる花野

    澄海まさと

  • 末期の日花野に黒電話鳴るも

    いしはまらんる

  • 内縁の妻ある友とゆく花野

    高橋寅次

  • 立ち留まりまた立ち留まる花野かな

    渡邉竹庵

  • 花野には獏の住処があるという

    ヒマラヤで平謝り

  • 花野まで会話続くか影法師

    瀬戸ティーダ

  • 星空に繋がる夜の花野かな

    笑松

  • 花野行く妻という名を今日捨てて

    定吉

  • 花野には棘あるものと小さき池

    玉響雷子

  • 子育ては終わるはずでは花野行

    ゆすらご

  • しづけさの干されて乾きゆく花野

    ジュリアン

  • 思春期てふことばをしってゐる花野

    如月宗局

  • おのおのの背骨立てをり大花野

    魚返みりん

  • 花野ゆく犬動かざる箇所の有り

    江藤すをん

  • 島に在る花野をひとり見に行かむ

    風慈音

  • 一村と一町挟む大花野

    杉尾芭蕉

  • 迷い入る大花野の中の静寂

    三水

  • ひとつ墓花野に隣る無人駅

    鷹取 碧村

  • 花野なら父と行きたし素直になる

    黒蜜きな子

  • 一輪を抜けど花野として匂ふ

    はんばぁぐ

  • 花野原大往生と言われても

    かつたろー。

  • しるべ石今はふみ石花野道

    冬樹 立

  • トロイメライの空は灰色花野かな

    青田奈央

  • 潮の香や花野は江戸の干拓地

    蓼蟲

  • 花野ゆくそぐはぬ服に慣れぬ靴

    和泉攷

  • 当てのない土地のいつしか花野かな

    中 兎波

  • 半島のコミュニティバスは花野から

    としなり

  • 喪の匂ひさせて花野のありにけり

    蜥蜴の尻尾

  • 珈琲を飲む墓守の背に花野

    久蔵久蔵

  • 花野花野一歩一歩と歌いつつ

    高市青柘榴

  • 安吾読みつつ花野踏み拓きつつ

    アロイジオ

  • またアンの翼さがしている花野

    一斤染乃

  • 亡命の果てのひとりの大花野

    七瀬ゆきこ

  • 天平の邑の匂ひか夕花野

    関津祐花

  • 蒜山の声を聞きたる花野かな

    泥酔亭曜々

  • 辿り着く標高二千大花野

    銀 次郎

  • リア王の旅路のはての花野かな

    中岡秀次

  • 自衛隊訓練機包む花野かな

    山羊座の千賀子

  • 波高し花野の先のオホーツク

    鶴岡木の葉

  • ふりすびい花野に川に向かってはしる

    庄司直也

  • 花野には磐長姫の足の跡

    まりい@木ノ芽

  • 揺るる花野月に落書きバンクシー

    諧 真無子

  • 山頂の四方に風あり大花野

    鈴木明美

  • 星の夜の花野は星の数の花

    壱太

  • 入選の通知いつもの花野にて

    安溶二

  • 大花野日暮れて君のかたちかな

    可笑式

  • 折り返し下る花野の持久走

    M・李子

  • 遺失物届未達の花野なり

    なしむらなし

  • 憂国や花野に拾ふコーラ壜

    長谷川水素

  • 花野出て鬼にもらった詩忘れ

    猫ふぐ

  • 目瞑れば散華の降りそそぐ花野

    はまゆう

  • 東西のあいだは花野声ゆたか

    亀の

  • ゴダールが花野に鍵を埋づむ朝

    ま猿

  • 花野より花野の香のみ連れ帰る

    Dr.でぶ@いつき組広ブロ俳句部

  • 花野道干からびている牛の糞

    眠 睡花

  • むらさきの熱を帯びゆく夕花野

    えむさい

  • 大花野揺らぐも伏すも風のまま

    岡山小鞠

  • 離陸する機影消えゆく花野かな

    ほろよい

  • 大花野頬の花弁の不可触性

    田中勲

  • 名無き橋渡りて花野鶏舎跡

    山水

  • おひるねにカビゴンの腹花野原

    東京子

  • 大花野風の名前の競走馬

    たま走哉

  • 花野濃く地底の湖の青さほど

    酒井おかわり 

  • 揺れている花野の何もないところ

    閑々鶏

  • 風すこし哀しみ含みだし花野

    ほしの有紀

  • ダイヤグラム青い花野の空蒼い

    満る

  • 錫杖の響く果てまで花野かな

    月見柑

  • 花野への鞄に入れるハーモニカ

    さいたま水夢

  • しとどなる花野の朝の光かな

    重夫

  • 踏み入れば意外と深き花野なり

    上津嘉子 

  • 花野ゆれ本草図譜の草書ゆれ

    河本かおり

  • こんなにも小さな花野ひかり雨

    あつちやん

  • 測候所宿直明けの花野道

    康々爺

  • 独白のやうに人立つ花野かな

    広瀬 康

  • 犠牲者の一人一人の顔花野

    ひでやん

  • 滅亡の淵の先なる花野かな

    邦生

  • 異国へと嫁ぐ吾子の背花野風

    小倉あんこ

  • 花野にはたとへばばうれいのひめぢよをん

    北藤詩旦

  • 花野駆けぬけて「りぼん」の発売日

    高橋無垢

  • 花野からひらき花野にとぢる翅

  • 托鉢の修行僧行く花野かな

    大石 真水

  • 不揃ひの色の揃ひて花野かな

    慢鱚

  • 花野そう呼ばずには神々の戦跡を

    羽沖

  • 銘板に址ばかりある花野かな

    ももたもも

  • 大花野けふはたれかの死後なりけり

    中田ひで

  • 測量ポール等間隔に立つ花野

    諸塚凡志

  • ここは風葬の地入口は花野

    天陽ゆう

  • 放牧の馬や草食む大花野

    妄児

  • フリスビー漂ふやうに大花野

    大和田美信

  • 大花野尽きて眼下に九十九島

    川岡すえよし

  • 曇天に花野は息をしているか

    赤馬福助

  • 花野はたまゆら明日は野ざらしの風

    鬼平哀歌真改

  • 梵鐘や波引くやうに夕花野

    百瀬はな

  • 送迎車窓湿りしいんと花野

    福田みやき

  • 翳りゆく花野や耳打ちの間合ひ

    成瀬源三

  • 花野行く行商の籠低くゆれ

    新城典午

  • あかさたな花野いろいろ気にしすぎ

    はなあかり

  • 奪わせない少女の翼花野風

    土佐藩俳句百姓豊哲

  • 大花野まぼろしの犬振りかへる

    加世堂魯幸

  • 野生馬の鼻こすりゆく花野かな

    藤咲大地

  • 花野行く一つ一つは地味なれど

    ピアニシモ

  • 花野ゆく二十歳の獏に遇ひたくて

    椋本望生

  • 花野中足があるからさびしくて

    足立智美

  • マダムボヴァリー恋は花野をまっしぐら

    澤田 紫

  • 花野ある地球は遠く宇宙船

    新濃 健

  • 大花野むかしの母がむこうから

    白鳥古丹

  • 燐寸擦る業も花野は知つてゐる

    錆田水遊

  • 暮るゝ風着て花野から三和土まで

    佐藤俊夫

  • 隠岐に花野いいや花野の中に隠岐

    堀口 房水

  • 珈琲を熱く花野の朝は雨

    火炎幸彦

  • 花野まで空は力を抜いてをり

    空木眠兎

  • 終点は花野市バスは折り返し

    矢橋

  • モナリザの頬のまろみの花野かな

    どかてい

  • まさをなる空のつづきとして花野

    陽光

  • 子らの傘花野をソーシャルディスタンス

    川村湖雪

  • 花野ゆく美しき文語の唱歌かな

    松田てぃ

  • 絶滅の月下を戦ぐ花野かな

    おきいふ

  • 花野道今日も上手に笑えなく

    Q&A

  • 革靴の見知らぬ人や花野来る

    山香ばし

  • 大花野ひたぶる駆けて湖に出づ

    みやかわけい子

  • 一斉に靡く宗谷の大花野

    風花まゆみ

  • 曇天の花野磨いた鎌を持ち

    かえるしろ

  • 花野花野や猫の声猫の声

    まるかじり

  • 喧嘩して花野の終点までひとり

    明神おぼろ月

  • 錆び朽ちたフォルクスワーゲン花野かな

    青柳修平

  • 花野行く大きな腹の飛行船

    辻野 花

  • 罵詈するも花野はどこも白すぎて

    くさ

  • 早瀬痩せゆくは花野を曇らせる

    吉野川

  • 花野えぐるブルドーザー空青し

    千曜 桜

  • はやあしの道連れを追ふ花野かな

    富山の露玉

  • むらさきの花野の果は土まんぢゆう

    羊似妃

  • 葬式饅頭さげて花野を帰りけり

    杏と優

  • 冒険の書なら花野に埋めてきた

    GONZA

  • 大花野女性車掌のアナウンス

    星埜黴円

  • 履きなれた靴なめらかに花野径

    古都 鈴

  • 土偶出づ花野さざめく建築地

    衷子

  • いしつぶて遠き花野の只中へ

    藤白月

  • てのひらの鳥埋めにゆく花野かな

    蘂六

  • 忘れものあれは花野の母の声

    山内彩月

  • 水筒と遺書と花野を日暮まで

    日向こるり

  • 花野風ここででんぐり返つたな

    Kかれん

  • 子ぎつねのお客が来そうな花野かな

    猫楽

  • 君淹れたカフェオレ白し花野風

    森野しじま

  • まず半分下がる遮断機花野風

    花紋

  • 大花野風車ゆったりゆったりと

    山中陽子

  • 道しるべ消えて始まる花野かな

    藤井赤童子

  • 雨吸うて花野の鼓動また動く

    はっしー

  • 佐渡島波音だけの花野かな

    亀田かつおぶし

  • 引退の観光列車待つ花野

    松山茜柑

  • 花野ああ誰も恨まぬ眼の羊

    ツナ好

  • ため息もなみだも肥やし夕花野

    明惟久里

  • 廃校の子の声のごと花野あり

    曲がりしっぽ

  • 詩の書けぬ病気になりて花野過ぐ

    林山小春

  • 熱気球ふはり十勝の大花野

    薫風

  • 榛名富士裾まで晴れて大花野

    峰泉しょうこ

  • ベロ藍のインクを零し夕花野

    林りんりん。

  • 有刺鉄線なかに花野の育ちゆく

    どいつ薔芭

  • 深き井戸朽ちて花野に納まれり

    新子熊耳

  • 花野ゆく男なにゆゑ燕尾服

    浪速の蟹造

  • 花野発現実行きのバス遅延

    伊予吟会 宵嵐

  • コスモスに例へし弔辞花野風

    かむろ坂喜奈子

  • 花野より鈴の音だすのは誰ですか

    入口弘徳

  • レンタカー降り立つ前の大花野

    露崎一己句

  • 花野より戻りし子らの笛ラムネ

    千暁

  • 花野やあきらめたら楽になる。でも

    うた歌妙

  • 飽くほどの花野ギプスを切りにゆく

    青蜥蜴

  • いつも乗る電車初めて見る花野

    野井みこ

  • 一度ずつ冷えゆく朝の花野かな

    紫蘭

  • 遠山の花野へ一歩踏みだしぬ

    杉森大介

  • 道祖神の問はず語りや花野風

    あなうさぎ

  • ゲシユタルト崩壊よろけつつ花野

    戸部紅屑

  • 立山の花野に千の池塘かな

    えいぎょ

  • さよならとアクションスター花野ゆく

    星影りこ

  • 待ち人は夫と言ふ名の花野行く

    円 美々

  • 花野あり特養見学帰りみち

    どみ どみそ

  • 孤児院を抜け出す少女夕花野

    一富士リリー

  • 悔恨で濡れた花野は苦しょっぱい

    羅蒐

  • 校章の花を見付けん花野中

    昇華

  • 菓子箱を棺に静かなる花野

    たろりずむ

  • まほろばの南都発掘待つ花野

    田端 欲句歩

  • たましひのふつふつ発火して花野

    石原由女

  • 伊豆山の風がたわめる花野かな

    上北沢くつき

  • 風孕む花野に鬼のまま一人

    荻原き乃

  • 花野道もう先人を越えられぬ

    灰田兵庫

  • ふたり来て息しづかなる夕花野

    榊昭広

  • まひるまの花野ゆらゆら恋すてる

    竹春エリザベス

  • 防人の恋の花野に風立ちぬ

    そうま純香

  • 列なして花野の上を行くリフト

    かこ

  • 花野みずみずし帰還困難域

    余田酒梨

  • 不束な男女にありぬ花野ゆく

    篠原 雨子

  • ソルフェージュ肺いつぱいに充つ花野

    花結い

  • 大花野抜けて湖(うみ)ゆく風となる

    ひだ岩魚

  • お下がりのリードを引いてゆく花野

    倉嶋志乃

  • ファーブルの手記の濃淡花野風

    登りびと

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