俳句ポスト365 ロゴ

中級者以上結果発表

2021年12月20日週の兼題

山眠る

【曜日ごとに結果を公開中】

【並選】

  • 朝練のシュートのアーチ山眠る

    諏訪ヤス子

  • 空振に狼狽え見せず山眠る

    田畑せーたん

  • 恐竜のこゑを遠くに山眠る

    ぎんやんま

  • 山眠る茶碗の底に夜の憂ひ

    竹田むべ

  • 山眠る仔牛の影に小さき角

    やまさきゆみ

  • 前を行く熊鈴止むや山眠る

    ツユマメ@いつき組広ブロ俳句部

  • 山眠る手動ドアの重たさや

    晴好 雨独

  • ゲレンデの喧騒の下山眠る

    玉川 徳兵衛

  • 人住まぬ軍艦島や山眠る

    増田 道衛

  • 山眠る吉見百穴てふ鼻腔

    石井一草

  • ひと回り肥えて杉の木山眠る

    中 兎波

  • 山眠る靴に小石の当たる音

    木村となえーる

  • 息子などゐなかつたのだ山眠る

    霜田あゆ美

  • 曾祖父は十七代目山眠る

    わかば萌

  • やっと黒字の帳簿閉じ山眠る

    露口全速

  • 神々を宿す大岩山眠る

    まりい@木ノ芽

  • 飛行機が墜落しました山眠る

    いくたドロップ

  • 山眠る小氷河期の木目の密

    西村青夏

  • 山眠る義父は独りで逝きました

    立田鯊夢@いつき組広ブロ俳句部

  • 山墓をどうにかせねば山眠る

    岡井風紋

  • イマジンのBGMや山眠る

    高田杏

  • ザビエル像秘しし長櫃山眠る

    関津祐花

  • 小屋番の施錠合図に山眠る

    はるく

  • 山眠りかはるがはるに水盗む

    ぼたんぴ

  • 山眠る浴びて眠って浴びる酸ケ湯

    広島 しずか80歳

  • 焼け跡の黒き柱や山眠る

    可笑式

  • セロファンのやうなみづうみ山眠る

    剣橋こじ

  • 風聴いて山も木霊も眠りけり

    吉川拓真

  • 山眠るくぐる人なき朱鳥居

    野狸彦

  • 山眠る栗鼠のうずめた実は何処

    雪音

  • 山眠る霊柩車追うバスの中

    弥日

  • 山眠る臨月の子の見る夢は

    佐々木のはら

  • 山眠る移民のマグに細き湯気

    つきのひと

  • 山眠り月静けさに堪えかねる

    花和音

  • 山眠る王の棺に石の蓋

    久森ぎんう

  • ひとすじのきれいなけむり山眠る

    三重丸

  • 山眠る旋回ノブにさす朝日

    杏是りゐ菜

  • 山眠る次々開くパラシュート

    西村小市

  • ととんとんと阪急電車山眠る

    じょいふるとしちゃん

  • チャイの湯気火の爆ぜる音山眠る

    かんこ鳥

  • 短調のロシア民謡山眠る

    山﨑菫久

  • 墨の香や心静めて山眠る

    犬散歩人

  • 試験日の朝は平常山眠る

    瀬戸ティーダ

  • 山眠る空をくじらの影ゆうゆう

    渋谷晶

  • 吉備なだらか古墳うつぶし山眠り

    樋口滑瓢

  • 山眠る友逝きし日も飯を喰ひ

    定吉

  • 山眠り千の切株てふ静寂

    西原みどり

  • 山彦の退屈な日々山眠る

    風花まゆみ

  • 杉玉の酒蔵の裏山眠る

    ⑦パパ@いつき組広ブロ俳句部

  • 山眠る産み月の息遠くまで

    百瀬一兎

  • 金つばのずつしりとして山眠る

    土屋ひこぼし

  • ショベルカーに引っ掛かれつつ山眠る

    ALLY満る

  • 山眠る追えぬ人物相関図

    ぐりえぶらん

  • 散骨は遺族七人山眠る

    池田 凜

  • 愚痴吐けば寝て忘れろと山眠る

    篠原雨子

  • 山眠り赤牛の腹ゆうるりと

    海峯企鵝

  • 宅配のパエリア熱し山眠る

    吟  梵

  • 山眠るリハビリ室の電子音

    ことまと

  • ジージーと唸る鉄塔山眠る

    長谷川ひろし

  • 山眠るビール工房逞しき

    林真紗湖

  • 山眠るしづかにはづす本の帯

    ギル

  • 高射砲陣地跡抱き山眠る

    多々良海月

  • 母の愚痴ほろほろこぼれ山眠る

    平野水麦

  • 山眠る風は野山を梳き直す

    千風もふ

  • 山眠るチェーン規制の四角い灯

    もりさわ

  • 山眠る動かぬ魚にネムリ鈎

    清鱒

  • 山眠る術後の傷を晒しつつ

    塩風しーたん

  • 山眠る切れ長の眼の磨崖仏

    てまり

  • 山眠る「フェリシダーヂ」を聞いてゐる

    足立智美

  • 父祖のゐる山を包みて山眠る

    瞳子

  • 畑広くラジオは流れ山眠る

    千の葉

  • 指先の軟膏の香よ山眠る

    富佐野ほろよい

  • りすぐみのつみ木のたふや山ねむる

    すずさん

  • 掌の石を墓石に山眠る

    卯年のふみ

  • 山眠る掩体壕の錠錆びて

    新濃 健

  • 伏流のハウスの葉もの山眠る

    明惟久里

  • 単線の黄色一両山眠る

    不二自然

  • 山眠る隠し扉のある王墓

    秀田狢

  • 山眠る臍からきゅっと縮ませて

    澤田 紫

  • 夜勤終え踏み出す一歩山眠る

    高市青柘榴

  • 嘱託といふ気楽さや山眠る

    戸部紅屑

  • 山眠る電動歯ブラシは寿命

    あらい

  • 今朝ひとつ言語の消えて山眠る

    平野光音座

  • 絶筆の章の余白や山眠る

    主藤充子

  • 全伐の道のジグザグ山眠る

    佐藤儒艮

  • 山眠り子を打つ母となりけるか

    霞山旅

  • 友達を失くす星座や山眠る

    宗本智之

  • 赤い実の種は黄色ぞ山眠る

    亀田かつおぶし

  • 定位置に収まる農具山眠る

    平としまる

  • 千の手と千のまぶたや山眠る

    竹村マイ@蚊帳のなか

  • 山眠る積み木の端の歯型かな

    大紀直家

  • 山眠るお化け峠へさしかかり

    正岡丹ん

  • 眠る山木霊鋭く返しけり

    うぢ一樹

  • 山眠る昼のカツカレーの余韻

    伊予吟会 宵嵐

  • 山眠る展望茶屋のうどんの香

    まるかじり

  • 写真家の沸かすコーヒー山眠る

    フージー

  • 山眠るたたき大工と鉛筆と

    椋本望生

  • 山眠る燐寸の箱の不死鳥図

    宥光

  • 山眠る心まで枯れないうちに

    Kかれん

  • 弟の最期の留守電山眠る

    のつり

  • 山眠る月面ほどに凪ぎし銀

    せり坊

  • 柴犬の鼻の向く先山眠る

    邦生

  • きゆきゆきゆつと鳴子こけしや山眠る

    重夫

  • 赤福のお行儀の良さ山眠る

    青野遊飛@蚊帳のなか

  • 主語やたら大きな話山眠る

    ほしのあお

  • 故郷のくじら加工場山眠る

    たけぐち遊子

  • 山眠るキルト刺す手は黙々と

    あらら

  • ホスピスはしづもる火宅山眠る

    ちりちり芥

  • 山眠る搾乳のゴム手ぬくし

    うめがさそう

  • 山眠る熱あればみる母の夢

    えりべり

  • ラテアート吹いて崩して山眠る

    青海波

  • 円墳のまるく鎮もり山眠る

    うさぎまんじゅう

  • 山眠るグリム童話は死の匂ひ

    たろりずむ

  • 山眠るバイト帰りのホットパイ

    京あられたけむら

  • テルミンの低き音色に山眠る

    ヒマラヤで平謝り

  • 山眠る無投票との報せあり

    江良 中

  • 共同湯電球仄か山眠る

    小川さゆみ

  • 山眠る盆の木屑の美しきこと

    百瀬はな

  • 山眠る巣鴨の町のその色で

    山水

  • 鯉魚石のいま龍となる山眠る

    ももたもも

  • かけ水に砥石とろりと山眠る

    ふじこ

  • 恐竜の卵温め山眠る

    君島笑夢

  • 山眠る古寺の赤きレンタカー

    真名女

  • 山眠る硫黄の匂う湯守の手

    東京堕天使

  • 山眠る懐に河伯の祠

    千賀子

  • 山眠る黄色のセスナ旋回す

    うはのそら

  • お見舞いの言葉の余韻山眠る

    花南天anne

  • 脂身は日向の匂ひ山眠る

    えむさい

  • 山眠る卒塔婆の墨の薄れつつ

    いなだはまち

  • 配管工の修理を終えて山眠る

    洛北人

  • 沓脱石囲われてをり山眠る

    たていし 隆松

  • 母の灰を空吸ひ終へて山眠る

    枯丸

  • 山眠る千枝は廁に行ったきり

    成瀬源三

  • 山眠るでっかい猪に 抱かれて

    松高網代

  • 山眠る悠久を育てるように

    庄司直也

  • 棟上げの幕はためきて山眠る

    山井直

  • 分断は日本のせいらし山眠る

    藤田康子

  • 吐く息の音はしろがね山眠る

    る・こんと

  • 小さき手は乳房つかみ山眠る

    松本裕子

  • 不法放置の軽トラックや山眠る

    独星

  • 墓荒れてしまうだろうな山眠る

    あつむら恵女

  • 八階は終の棲家や山眠る

    伊藤順女

  • 空鉛となりにけり山眠りけり

    伊藤辰弥

  • ソ連より届く電波や山眠る

    多喰身・デラックス

  • 読書灯手元の影絵山眠る

    哲山(山田 哲也)

  • 石版を授けし神の山眠る

    遣豪使

  • 窯跡のレンガの欠片山眠る

    安春

  • 足揉み器五分働き山眠る

    いなほせどり

  • 山眠る金糸雀色の月を抱き

    猶猶

  • 山眠るゆるゆる焦げる胡桃味噌

    柳絮

  • 空き缶の中へ吸殻山眠る

    慢鱚

  • 交響曲第五章期す山眠る

    山香ばし

  • 手放して今は他人の山眠る

    宗平 圭司

  • 山眠る名産品を売る車内

    睦 陽花

  • 夕の尾根残り火のごと山眠る

    KOMA

  • 山眠るたっぷり煮出す野菜くず

    ベーグル

  • ひかげれば日陰の艶や山眠る

    登りびと

  • お話の続きはあした山眠る

    うた歌妙

  • 寮長の骨酒まろし山眠る

    林りんりん。

  • 遺失物温めて山眠りけり

    大和田美信

  • 山眠るゆるりゆるりと開く茶葉

    田辺ふみ

  • クマーリの眼は黒々と山眠る

    吉永尚

  • 山眠るカンファレンスの磨りガラス

    acari

  • 山眠るこんちくしょうを丸飲みし

    葉月のりりん

  • 山眠る山彦山へ帰りけり

    茫々

  • 山眠り砥石は斧に細りけり

    醒子

  • 温室のガラスの湿り山眠る

    このみ杏仁

  • 山眠るくじらのうたの周波数

    天陽ゆう

  • 山眠るどこも開かぬ鍵一つ

    うしうし

  • 赤ヘリの影の孤独に山眠る

    たつき

  • ゲレンデもヒュッテも温し山眠る

    あるる

  • 関取の尻どっしりと山眠る

    どくだみ茶

  • 老犬の脊柱円き山眠る

    戌亥

  • 叙情歌の流るるラジオ山眠る

    江戸川青風

  • 行き場なき汚染残土や山眠る

    M・李子

  • 電線の反射軽やか山眠る

    安溶二

  • 山眠る祖父の墓前にCAMELかな

    星月さやか

  • 老人ホーム山眠ること幾度

    京野さち

  • ひび割れし天狗の鼻や山眠る

    おぐら徳

  • ふところの埴輪あやして山眠る

    月硝子

  • 山眠るカーナビの履歴すべて消す

    むらぴ

  • うすき日を踵の皹へ山眠る

    靫草子

  • けもの道塗り込め山は眠りけり

    中山月波

  • 山眠る未だほの温き父の骨

    八幡風花

  • 山眠る家出には頃合いもよし

    楽花生

  • 村飢えし昔話や山眠る

    市橋正俊

  • 山眠る堰の吐く飛沫の無音

    月岡方円

  • 山眠る職員は皆欠伸して

    Q&A

  • 山眠る祈る炎にヤクのにほひ

    綾竹あんどれ

  • 仏壇の折鶴飛ばず山眠る

    山口雀昭

  • 楽譜足すデクレッシェンド山眠る

    山城道霞

  • どどどぉんと採石発破山眠る

    清水祥月

  • 獨逸語の解剖ノート山眠る

    和泉穣

  • 山眠る宿に預けしラフロイグ

    永想

  • 列島は大きな切れ字山眠る

    酒井おかわり 

  • 対称に割れぬ割り箸山眠る

    宮坂暢介

  • 戦況を告ぐるラヂヲや山眠る

    ひでやん

  • ぎくしやくと骨軋ませて山眠る

    万喜ミツル

  • 馬跳びの声の向こうに山眠る

    向原かは

  • 作業着に「太一」の徽章山眠る

    斎乃雪

  • 山眠るふりする土の根の強さ

    桂葉子

  • バリトンの溶け行く小川山眠る

    片岡 龍酪

  • 山眠る目印の石中腹に

    音のあ子

  • 東雲に子の産まれけり山眠る

    夏の小町

  • 寡婦へ死はまことゆるやか山眠る

    矢野貴子@金カル

  • 山眠る遠くペルシャのガラス瓶

    背馬

  • 悪役がヒーローの夜山眠る

    立石神流

  • 九族の墓を集めて山眠る

  • 大スベりかます楽日や山眠る

    大黒とむとむ

  • 羊飼いは独り身のまま山眠る

    亀の

  • ファゴットのオクターブ下げ山眠る

    由づる

  • 警戒レベル2孕み浅間山眠る

    雨霧彦@木ノ芽

  • 予定日は山笑ふ頃山眠る

    あたしは斜楽

  • 弔いの旗静々と山眠る

    和泉明月子

  • 斥候のコーリャン粥や山眠る

    すがりとおる

  • はめごろし窓のくもりよ山眠る

    豆闌

  • 山眠る子は学校を二回辞め

    五十 理化

  • まんじゆうのやうに讃岐の山眠る

    朶美子(えみこ)

  • 震度七爪跡消えて山眠る

    石橋猿山

  • めぼ覆う眼帯ぼわり山眠る

    みやま千樹

  • 息荒きヒルクライムの山眠る

    輝凛

  • 山眠る言いたいことある父の顔

    沙那夏

  • アルバムの眠る子は吾山眠る

    丹波らる

  • 黝き眠れる山と山の間

    川岡すえよし

  • 山眠る定理のごときぶな木立

    鷹取 碧村

  • 鎌倉に晶子の歌碑や山眠る

    細川小春

  • 山眠りまた太き足太き腹

    千暁

  • むらさきの帯稜線に山眠る

    田中勲

  • メイプルシュガァひと匙の幸山眠る

    at花結い

  • 山眠る自転車のギア変える音

    西田武

  • 山眠り孔雀の羽は生え揃ふ

    月石 幸

  • 山眠るヘッドライトに獣の影

    万葉剣

  • 山眠りケーブルカーの点検中

    杉尾芭蕉

  • 山眠る飯を喰ふもの生きてをり

    斉藤百女

  • 山眠る俳句入門十冊目

    やまだ童子

  • バリトンの欠員二人山眠る

    伊吹はたき旧名狩谷わぐう

  • 石鹸に付ける石鹸山眠る

    居並小

  • 絶縁の身内の訃報山眠る

    星乃ぽっち

  • 一村を抱く湖水や山眠る

    斗三木童

  • 山眠る長距離バスのかたんかたん

    田中ミノル

  • 山眠る薄荷残りしドロップ缶

    前田麺

  • 三山は涅槃のごとく眠りけり

    香壺

  • 薄ら日のスノードームや山眠る

    咲元無有

  • 山眠るネットラジオの時差二秒

    こいぬ

  • 頂きにホテルを据えて山眠る

    さゐあけみ

  • マニ車は微かに軋む山眠る

    竜胆

  • 犬神様の祠をとぢて山眠る

    髙橋弓女

  • ボンネットバスの墓場や山眠る

    港のパン屋

  • 山眠る蝸牛のやうなループ橋

    さるぼぼ@チーム天地夢遥

  • 黒い雨のかすかな記憶山眠る

    みどりがめ

  • 山眠る「弟が行方不明で」

    ぉ村椅子(志村肇)

  • 地図に無き川の川音山眠る

    竹内一二

  • 山眠る雲の流れの疾き朝

    かつたろー。

  • 山眠る直線だけの採石場

    樹朋

  • 切断の傷盛り上がり山眠る

    空豆魚

  • 白粥をふくめば神戸山眠る

  • あばら骨多さうな山眠りけり

    堀口 房水

  • 山眠るバスを待ってる庵主さん

    とんぼ

  • 無医村の赤き点滅山眠る

    一石渓流

  • 下りくる男に狐臭山眠る

    にゃん

  • 山眠るクレーム無しの懇談会

    有田みかん

  • 源流はゆたかに白し山眠る

    にゃん

  • 山眠る祖父の形見の銀時計

    野口日記

  • 武蔵野行く電車は昏し山眠る

    時まる

  • 山眠るひそむ獣の咀嚼音

    深草あやめ

  • こじ開けし祖母の引き出し山眠る

    さくやこのはな

  • 迷家にありし古井戸山眠る

    榊昭広

  • 山眠る誰が棄てたか蓄電池

    澄海

  • 山眠るボート倉庫の南京錠

    南風の記憶

  • 山眠る観光ガイド研修会

    川村湖雪

  • 山眠る未完の嘘をきらめかし

    阿部猪子

  • 縄文の北のまほろば山眠る

    篠田ピンク

  • 耳鳴りと息づかいだけ山眠る

    まつといのいち

  • 色あせた御柱四つ山眠る

    羅美都

  • 実弾の轟く裾野山眠る

    風の鳥

  • 山眠る機上から富士アナウンス

    HNKAGA

  • 死顔の見知らぬ貌山眠る

    稲畑とりまる

  • 屠畜場の灯りて昏し山眠る

    げばげば

  • 山眠る吾が拍動の確かさよ

    茉叶

  • 武骨なる形見のナイフ山眠る

    星埜黴円

  • 山眠るヘッセの蝶の粉々に

    中田ひで

  • 乾燥警報カサコと山眠る

    理酔

  • 山眠る真夜のパソコン我映す

    藤井舞月

  • 引出しの奥のミルキー山眠る

    梓弓

  • テアトルの白き緞帳山眠る

    古賀未樹

  • 山眠る鉋をかける手は玄し

    鷹之朋輩

  • クマムシの砕けし月の山眠る

    井納蒼求

  • 禿鷹やくちいくちいと山眠る

    種種番外

  • 終バスは明日の始バス山眠る

    日向こるり

  • 山眠るけたたましく湯沸きにけり

    佐野 明世

  • 千羽鶴折れど折れどや山眠る

    清水千種

  • 山眠る御召御納戸色の夕

    叶田屋

  • 高縄の河野一族山眠る

    門屋定規

  • 柿色のシリコンバレー山眠る

    佐藤志祐

  • ナイターの灯り彼方に山眠る

    杜乃しずか

  • 局員の赤き自転車山眠る

    はなあかり

  • 山眠る塹壕ぽかとくちあいて

    夏雨ちや

  • 山眠る研究室を明け渡す

    ヅラじゃない

  • 特盛の激辛麺や山眠る

    みなみはな

  • 「土地売ります、坪千円」山眠る

    佐藤志祐

  • 山眠り母の心拍安定す

    吉川花ほっぺ

  • 水曜の街は定休山眠る

    播磨陽子

  • 山眠る空き家に掛けるカレンダー

    谷山みつこ

  • リモートの進路講話や山眠る

    オルガネラ

  • 雨脚のこだましんしん山眠る

    博さん

  • 山眠る化学工場跡地かな

    新多

  • 噴き上ぐる糸杉越しに山眠る

    火炎幸彦

  • ピザ窯の冷えて邪魔くさ山眠る

    トポル

  • ねえさんの子をあやす声山眠る

    大野美波

  • 充電の減るまま眠る山眠る

    門のり子

  • ビル街の奥青黒く山眠る

    あなうさぎ

  • 山眠る一礼深き誘導員

    福井三水低

  • 山眠る銀朱の渋谷へと晩鴉

    萩野つき

  • 隠し湯の岩きんきんと山眠る

    蓮花麻耶

  • 十日目のやつと青空山眠る

    野地垂木

  • 木の数を余さず数え山眠る

    白鳥国男

  • 養鱒の採る卵なり山眠る

    菊池洋勝

  • 御祈祷の吾の名のあとは山眠る

    昇華

  • 咆哮は詩人か虎か山眠る

    吉野川

  • 波たひら運河きらめき山眠る

    里甫

  • 地球儀に凹凸はなし山眠る

    夢見昼顔

  • 山眠る象はバオバブ齧り初む

    晴田そわか

  • 山眠る退職の日の空澄みて

    嵐菜

  • 山眠るコンビナートのオレンジに

    幸久

  • 補聴器のハウリングまた山眠る

    松井くろ

  • 山眠る握り拳をデッサンす

    矢橋

  • 舌先の潰れし血豆山眠る

    山川腎茶

  • 山眠る国道端のモアイ像

    蓼蟲

  • 山眠る振り子時計がふるふると

    村田かっこう

  • 薪割りを教へる五郎山眠る

    高橋寅次

  • 骨だけのビニールハウス山眠る

    深山むらさき

  • 伝赤人の墓山眠る呼吸音

    としなり

  • つばらつばらの菓子ふんわりと山眠る

    真宮マミ

  • さびれたる鳥居の傷や山眠る

    安部亜喜代

  • 中継のシュプレヒコール山眠る

    TAKO焼子

  • 厳かに荒ぶる風や山眠る

    砂楽梨

  • 山眠る天狗の嗤い百里まで

    いごぼうら

  • とむらいの五千なる灯よ山眠る

    河南朴野

  • 山眠る色が足りぬか黙る空

    白井 佐登志

  • 最澄の箒の撫でて山眠る

    弘友於泥

  • 山眠るネパール人の転校生

    くりきんとん (10歳)

  • 五十年前の臍の緒山眠る

    キッカワテツヤ

  • 行く雲と同じ色して山眠る

    一走人

  • 蒸らしたるモカの呼吸や山眠る

    月見柑

  • 哮り立つアマラとカマラ山眠る

    山本先生

  • 山眠る宿のシチューに黒き肉

    西川由野

  • やま眠るけものの夢はたねの色

    高尾里甫

  • インターを右折故山の山眠る

    達坊

  • お悔やみを記事で知る朝山眠る

    井田みち

  • 漆黒のマグマ溜りや山眠る

    世良日守

  • 引き千切る方眼ノート山眠る

    万寿果

  • 山眠る厨に伏せてある土鍋

    古都 鈴

  • 手の中の小さき翅音や山眠る

    糺ノ森柊

  • 分校の遊具御巣鷹山眠る

    アンサトウ

  • 山眠る籠のインコは騒がしく

    カオス

  • 弟が帰らぬ理由山眠る

    加世堂魯幸

  • 胎の子の跳ねるしやつくり山眠る

    常磐 はぜ

  • 千本の桜の思案山眠る

    和鹿島荒巻

  • 山眠る法螺貝の音のくぐもりて

    真井とうか

  • 手のツボを押して離して山眠る

    いたまきし

  • 杣人の甘き鈴の音山眠る

    くま鶉

  • 消えさうな猿の足跡山眠る

    季切少楽@いつき組広ブロ俳句部

  • 山眠る私の歩みが軽いのか

    島 静寂

  • 手をつなぐわらべ唄なり山眠る

    灰頭徨鴉

  • 金色の堂の読経や山眠る

    28ひろきち

  • 起震車の去りし校庭山眠る

    夏野あゆね

  • 新聞に短観の記事山眠る

    入口弘徳

  • 母子像の冷たき乳房山眠る

    みやかわけい子

  • 山眠る水道管のきしむ夜

    森野しじま

  • 全財産ぽっけにちゃりん山眠る

    くさ

  • 物置の祖母の火鉢や山眠る

    里山疎水

  • 麻酔ゆるやかに痛みへ山眠る

    稗田鈴二郎

  • 日に三度計る体温山眠る

    富山の露玉

  • 吊革の鳴きて終点山眠る

    ひなた和佳

  • 山眠る信号だけが動く街

    水蜜桃

  • 山眠る枯葉が土となるまほう

    里山子

  • 山眠る廃館室外機ずらり

    仁山かえる

  • 山眠るミサイルはここまで来ない

    曽我真理子

  • 山眠る公衆電話は空っぽ

    清白真冬

  • 山眠り夜景に澄んだ息を吐く

    芍薬

  • 人のこと言える立場か山眠る

    虎八花乙

  • ほのあかるき遥拝の窓山眠る

    眠 睡花

  • ためらいの大言壮語山眠る

    ちびつぶぶどう

  • 山眠る派手な表紙の終活本

    森中ことり

  • ゴンドラに斜面を貸して山眠る

    塩野谷慎吾

  • エンジンの止まれば飯か山眠る

    戸口のふっこ

  • 電線の太さ色々山眠る

    28あずきち

  • 山眠る胎児ひとりが醒めてゐる

    横縞

  • 山眠るロープウェーの客疎ら

    誠馬ノマド

  • 絶壁に誰のハーケン山眠る

    奈良の真

  • 神鹿に奇形の角や山眠る

    ちゃうりん

  • 山眠る不動明王ただグレー

    竜田側

  • 本線へウインカーの灯山眠る

    和季

  • 山眠る母の遺骨は真珠色

    花咲明日香

  • 山眠る開かず返す参考書

    音羽凜

  • 眠りたる山や新駅反対派

    あさのとびら

  • 山眠る空の青さの濃きところ

    龍田山門

  • 投函はハガキ一枚山眠る

    くりでん

  • 断層の匂ひ立つ朝山眠る

    きなこもち

  • 避難命令は出たまま山眠る

    江藤薫

  • ペンギンの知らぬ処で山眠る

    橘鶫

  • 授乳後のぎゆるぎゆるお腹山眠る

    多事

  • 山眠る灰寄せの音かすかなり

    細木さちこ

  • 山眠る数分おきの救急車

    紅紫あやめ

  • 山眠るほぼ大豆から成る暮らし

    村上右佐

  • 兵庫津の生活の忙し山眠る

    はなだんな

  • オシラサマの足音みしり山眠る

    まがりしっぽ

  • 山眠る此処龍の手の影の中

    ふるてい

  • 山眠る夜を許さぬ鶏舎の灯

    土田耕平

  • 鬼狩りの一族の墓山眠る

    広瀬 康

  • 雷鳥の車内あたたか山眠る

    丸山隆子

  • 山眠る瓦斯ちちちちち点火せぬ

    木染湧水

  • 夜通しのコンビナートや山眠る

    宮村土々

  • 湖底より明智の史跡山眠る

    田端 欲句歩

  • 山眠る水は静かに燃えている

    Vn 花のん

  • シのずれし象牙のピアノ山眠る

    葉村直

  • 音読の「手ぶくろを買いに」山眠る

    もりたきみ

  • 山眠る地滑りの疵深く負ひ

    丹羽寒国

  • 山眠る家族だったと零す宵

    あきののかなた

  • 山眠る間はやまびこ禁止です

    三浦にゃじろう

  • 山眠る星の寿命の終わりたる

    笹間明明

  • 唐臼は倦まず弛まず山眠る

    パーネ・メローネ

  • 山眠る全身の樹を尖らせて

    こなねこ

  • 異体字の「津輕」完読山眠る

    ぶうびい

  • 渓谷のディーゼルの揺れ山眠る

    小川野棕櫚

  • 山眠り合掌造りニ百に灯

    中島 真珠

  • 鉛筆の影のとんがり山眠る

    板柿せっか

  • カーナビの指す崖底よ山眠る

    あなぐまはる

  • 焦げくさき縄文土器や山眠る

    くろけん

  • 最賃で働いてます山眠る

    寺尾当卯

  • 山眠るポロッポ鳩も電線に

    透史

  • 山眠る生酛造りの仕事唄

    干しのいも子

  • 飯桐の実はふさふさと山眠る

    余熱

  • 桃紅の「これでおしまい」山眠る

    yoko

  • よう喋る四歳ウルサイ山眠る

    新開ちえ

  • 鬼泣きの堂に閂山眠る

    ツカビッチ

  • 大鳥居残るうぶすな山眠る

    三泊みなと

  • 青く怒る蔵王権現山眠る

    なかの花梨

  • 山眠るレコード盤の溝深し

    上村 風知草

  • 終バスの尾灯のまぶし山眠る

    冬水 常

  • 素戔嗚のあくび響みて山眠る

    谷口詠美

  • 山眠るじょんがら終えてしまう撥

    宇田建

  • テレビ見ぬ暮らし五日目山眠る

    片栗子

  • 天動説の星座は翔ける山眠る

    越智空子

  • 弔ひの輿賑やかに山眠る

    海野碧

  • ひとりには広すぎる家山眠る

    中里 凜

  • 火に軍手干し肉炙り山眠る

    二重格子

  • 棲まふもの皆引き連れて山眠る

    伊予吟会 心嵐

  • 土静かに急いて山眠るうちに

    羽織茶屋

  • 山眠る地獄沼への道隠し

    津軽わさお

  • 山眠る右へ曲がれば鵺の池

    野の花 誉茂子

  • いちにいちにと杖先に山眠る

    瑠璃星

  • ホルマリン漬けの蛇皮山眠る

    小池令香

  • ささくれの多き吾子の手山眠る

    暖井むゆき

  • 山眠る車庫から覗くトラクター

    白井百合子

  • 山眠る報道ヘリの入り乱れ

    濃イ薄イ

  • 鎖場にただ二人おり山眠る

    川村記陽子

  • 山眠る温泉街に廃墟群

    根本葉音@花芭蕉句会

  • ハングルは水をムルてふ山眠る

    石川聡

  • 頂きの古き祠や山眠る

    よかわもりお

  • 複眼の空は虹色山眠る

    きのえのき

  • 山眠る千人風呂に客一人

    津軽ちゃう

  • 山眠る臨終の日は晴れ渡り

    今野淳風

  • リヤカーの無人販売山眠る

    苺井千恵

  • 釉薬の雲たれるごと山眠る

    さとう菓子

  • 予定超え終わらぬ手術山眠る

    杵築きい

  • 山眠る地酒天麩羅田舎蕎麦

    あつちやん

  • 山眠るやつぱ東京行つちまお

    紫小寿々

  • 山眠る砂利道走る赤いバス

    水無月

  • 獣毛に煙立つ雨山眠る

    葵新吾

  • 夕暮れはウルルの如し山眠る

    寿貢

  • キャタピラの跡生々し山眠る

    里すみか

  • 懐に月の社や山眠る

    まるちゃんにいさん

  • 善行の返る善行山眠る

    津軽まつ

  • 鉄塔の白き輪郭山眠る

    研知句詩@いつき組広ブロ俳句部

  • 山眠る幹はドクドクみづ湛へ

    木ぼこやしき

  • 百坪の空き家解体山眠る

    石岡女依

  • 午後二時に届く夕刊山眠る

    小豆白虎

  • コンビニの閉店時間山眠る

    田畑整

  • 山眠るよろづの言を棄つるなり

    風慈音

  • 山眠るこつちは鹿のあばら骨

    飯村祐知子

  • 獣らの心音のみぞ山眠る

    はごろも856

  • ドローン来る山の眠りを迂回して

    黒蜜かりんとう

  • 山眠り星降る夜のブラームス

    桃香

  • 日本てふ弧状の雫山眠る

    かむろ坂喜奈子

  • 菩提寺も閂かたく山眠る

    谷町百合乃 

  • 底の街百粁隔て山眠る

    佐藤俊夫

  • ラジオからフォーレミサ曲山眠る

    河野灰土

  • 山眠る休眠預金没収され

    諧 真無子

  • 牛小屋に隣る味噌部屋山眠る

    中根由起子

  • 弾切れの首なし拳銃山眠る

    清水縞午

  • 蔵深く醪ふつふつ山眠る

    留野ばあば

  • 山眠る豆電球のごとく月

    田中木江

  • 静かなるワインの澱や山眠る

    ラーラ・K

  • 山眠る土偶の腹に丸き闇

    稲畑とりこ

  • せせらぎは悲歌鉱毒の山眠る

    石田将仁

  • 白神の統ぶる橅林山眠る

    野々原ラピ

  • 時限爆弾めきて子眠る山眠る

    句楽岡徨詩

  • 救護ヘリ去つて無音や山眠る

    朝月沙都子

  • 五つ目の変異にわかに山眠る

    あやっぺ

  • 山眠る長押へ祖父の村田銃

    山くじら

  • 獲麟の罪負い西の山眠る

    磯田省吾

  • 山眠る湯もとの村の配管工

    オサカナクッション

  • 体毛をみな逆立てて山眠る

    洒落神戸

  • 山眠る昏き己こぼす熾火かな

    利尻

  • 山眠り足駄ぱこんと折れにけり

    ぐずみ

  • 跳び箱の着地さまざま山眠る

    武井かま猫

  • 軽トラの排ガス白し山眠る

    畠山 悊央

  • いつぴきのかへるをおもひ山眠る

    青海也緒

  • 山眠る明日への糧のウヰスキー

    ざうこ

  • 山眠る採卵鶏は殺処分

    おかか丸

  • 酌むためのほしじし吊るし山眠る

    メレンゲたこ焼き

  • 影海へ深く青くや山眠る

    敦子

  • 山眠る本当に好きなのは猿

    野井みこ

  • 山眠る般若心経掠れおり

    泡波

  • 言の葉の消えし空白山眠る

    陽光樹

  • 濡れ顔の馬頭観音山眠る

    海音寺ジョー

  • 校庭に声三つほど山眠る

    黒麹 糀

  • プレゼンのレジュメ綴じ綴じ山眠る

    千葉羅点

  • 山眠る戻らぬ人と暇つぶし

    鈴木勝也

  • 山眠るゴミと並びし参考書

    雅屋少将

  • 8Bの鉛筆削る山眠る

    夏風かをる

  • 山眠る森林組合の椅子に

    夕虹くすん

  • 蔵書票ふちの縁まで山眠る

    ひねもす

  • 山眠る全ての色を消し去りて

    真喜王

  • 10キロの貫通トンネル山眠る

    神谷たくみ

  • マリンバの低きトレモロ山眠る

    みつれしづく

  • 山眠る鳥に五色を与えては

    美馬ひとみ

  • 巨大なる影を落として山眠る

    金太郎

  • 日本は月の直径山眠る

    北大路京介

  • 玄武てふ巌を臍に山眠る

    ツナ好

  • 山眠る灰皿へ遣る花器の水

    ほろろ。

  • 山眠る夜を工事の貫けり

    千波佳山

  • 銃眼の全き十字山眠る

    玉庭マサアキ

  • 銘切りの銀の音ぎらり山眠る

    坐花酔月

  • 山眠る賽銭集金する仕事

    石井ちづ

  • 山眠る観音岩のあるところ

    秋熊

  • 足跡は夜番の獣山眠る

    木村ひむか

  • 山眠る採掘調査地の無人

    倉木はじめ

  • 山眠るちょっと撫でたいかたちして

    髙田祥聖

  • 山眠る図書館の読み聞かせ会

    俳号考え中のユキ

  • 次の自治会長決めて山眠る

    紺乃ひつじ

  • 山眠るコタンに灯る火はきれい

    柳浦総師

  • 隊長の美しき引き際山眠る

    うに子

  • 一昨年のビーコン静か山眠る

    新子熊耳

  • 小さき手のアルペジオなり山眠る

    鳥羽南良

  • 山眠る校歌の遅く聞こえる日

    牧野冴

  • 山眠るとは辛抱の山暮らし

    ヤヒロ

  • 乳臭き赤子ぬくぬく山眠る

    ふくじん

  • 山眠る屍ほろほろ骨と帰す

    松田てぃ

  • 軟膏のにほふ耳たぶ山眠る

    丹下京子

  • 吟遊や旧約聖書の山眠る

    蝶番

  • 休廷の窓の明るく山眠る

    さくさく作物

  • 産み果てて藁舐むる牛山眠る

    澤村DAZZA

  • 行先を告げぬ獣や山眠る

    詠頃

  • ひじ川の鯉睦み合ひ山眠る

    渡邉桃蓮

  • 薄青きビーカーの間に山眠る

    加良太知

  • 山眠りバレルの酒は深まりぬ

    千代 之人

  • 実といふ実分け呉れたのち山眠る

  • 山眠る石を貫く古木あり

    ありあり

  • カーナビの嘘がうっせー山眠る

    武者小路敬妙洒脱篤

  • 山眠る祈りはビーズ通す糸

    一斤染乃

  • 追焚きの橙ランプ山眠る

    お天気娘

  • ポケットに仁丹の粒山眠る

    荻原き乃

  • 山眠る痩せた獣のあばら骨

    ダック

  • 銃声のおもちゃじみたり山眠る

    宮勘八

  • 山眠る尾灯連なり曲がりけり

    藤 白月

  • 浄髪を拭う一の字山眠る

    森脩平

  • 古酒蔵となりし坑道山眠る

    亀田荒太

  • 追分を越へて平たき山眠る

    紫鋼

  • 野辺を行く棺の小さきや山眠る

    犬山裕之

  • 生前の父の字が好き山眠る

    花伝

  • 喪の床の日差ししづかや山眠る

    神山やすこ

  • 山眠るここまで来てもカツカレー

    山田蹴人

  • 山眠るカモメの中を漁舟かえる

    越前岬

  • 欲深き人みな拒み山眠る

    銀 次郎

  • 山眠るくるりと回し投網打つ

    空木眠兎

  • 麓には長き葬列山眠る

    聞岳

  • 病院の窓の退屈山眠る

    岡田雅喜

  • 絵手紙に遺されし字や山眠る

    越智ぷちまり

  • 裏紙に嘘ずっしりと山眠る

    恵勇

  • 山眠る波濤の轟音聞こえぬか

    哲庵

  • 山眠る巨人の鼻息が荒い

    けーい〇

  • 牛の怒気白き残して山眠る

    ウロ

  • おちこちにカラミ煉瓦や山眠る

    鈴木裕公仁

  • 山眠り観音さまのお身拭い

    夏草はむ

  • 山眠る我関せずのカピバラよ

    赤尾双葉

  • 山眠る耳鳴りの底誰ぞ棲む

    毒林檎

  • 星星の軌跡半円山眠る

    吉武茂る

  • 山眠るシリウス右に従えて

    神田行雲

  • 関東平野遠く囲みて山眠る

    鈴野蒼爽

  • ひょいと山眠り静かな時過ぎる

    円 美々

  • 山眠る禁煙ガムに土の味

    イサク

  • 白犀のうたた寝まどか山眠る

    山河穂香

  • 山眠るしゆしゆと湯の沸くアルミ鍋

    久蔵久蔵

  • 山眠る疫病の街に紙の月

    白鳥古丹

  • 玄武岩採掘場跡山眠る

    栗の坊楚材

  • 山眠る楽器の洞に残る音

    妹のりこ

  • たたなずく山眠りをる奥信濃

    花屋英利

  • 遮断機と青の照明山眠る

    春蘭素心

  • 山眠る炭酸水で夜を割る

    涅槃girl

  • 次発待つ列にひとりや山眠る

    ちかひか

  • 山眠る列車を降りる女学生

    岸野 草太朗

  • 青空の鳥音もなし山眠る

    風蘭智子

  • 山眠るひとりで逝くと決めた父

    紫蘭

  • 山眠るラシーヌ賛歌聴きながら

    蒼鳩 薫

  • 樹雨しづやか神名備の山眠る

    咲弥あさ奏

  • 朽ちてなほ円空仏や山眠る

  • 山眠る城塞都市の建築史

    真冬峰

  • 無機物へ分解される山眠る

    縁穐律

  • 吠えたこと忘れるライオン山眠る

    ゆすらご

  • 呼吸するゴジラの背びれ山眠る

    吉谷地由子

  • 磨崖仏あらはなりけり山眠る

    山中 揚(改:山中陽子)

  • 落石注意の錆びし標識山眠る

    きのと

  • 麦味噌に麦の四五粒山眠る

    果禄

  • 水金地火木どってんすうと山眠る

    河本かおり

  • 山眠るレコードに針ふはり置き

    黒澤墨青

  • 足跡に浸み出したみづ山眠る

    あまぶー

  • 外つ国の沈みゆく島山眠る

    ノアノア

  • 初窯を二十日みとどけ山眠る

    孔明

  • 湯治場の夕餉は質素山眠る

    野ばら

  • 山眠る三号棟のリノリウム

    浦野紗知

  • 山眠る椅子がかくされていた朝

    磐田小

  • 背戸に研ぐ抜糸剪刀山眠る

    克巳@夜のサングラス

  • オクターブ下げし重音山眠る

    ひぐちいちおう(一応)

  • サプライズケーキの果実山眠る

    青柳修平

  • 山眠る子のテレワーク果ての無く

    露崎一己句

  • 官報に我と同じ名山眠る

    ダンサーU-KI

  • 山眠るシルクロードの夜の石

    まあぶる

  • 親の諾もらへず伊吹山眠る

    藤井赤童子

  • 山眠る問わず語りのカウンター

    紅小雀

  • 飯盒に米こびりつき山眠る

    城内幸江

  • 落款の朱は全し山眠る

    石井瑩

  • 千年バナジウム吐いて山眠る

    黒田

  • 山眠り頂上に濃き寺灯り

    すずしろゆき

  • 耳鳴りはドの音のまま山眠る

    そうり

  • 白老の牧よ種牡馬よ山眠る

    蜥蜴の尻尾

  • 縄文の地層あらわに山眠る

    秋野茜

  • 山眠る閉ざす門扉に「犬注意!」

    せいち

  • 山眠る象は象舎に猿は湯に

    なしむらなし

  • 隧道に風集きをり山眠る

    まこ@いつき組広ブロ俳句部

  • おほらかにみづたくはへて山眠る

    アロイジオ

  • 山眠る吟句に白き倦怠期

    あたなごっち

  • 山眠る分銅減らす台秤

    福田みやき

  • 叡四山灯り絶やさず眠りをり

    安井コスモス

  • 逆縁の友の一礼山眠る

    冬樹 立

  • 未明より風鳴り出して山眠る

    海老名吟

  • 山眠る錫杖の音響きをり

    たむらせつこ

  • ふくろふのやうなくちぶえ山眠る

    藤 雪陽

  • 山眠り刺し子の糸の月を描く

    じゃすみん

  • 新しき供花とマルボロ山眠る

    陽光

  • 山眠る町会長のえへん虫

    嶋田奈緒

  • また何かニュースやってる山眠る

    諸塚凡志

  • すり鉢の谷へごづごづ山眠る

    北藤詩旦

  • 山眠るコンテナ船のロシア文字

    川蜷

  • 山眠る洋書の入荷待ちにけり

    梵庸子

  • ICU指輪を夫へ山眠る

    杜まお実

  • 鉄塔にかんじきの跡山眠る

    福岡参山

  • リニアカー工事途切れて山眠る

    どいつ薔芭   

  • 陽に当たる乾いた束子山眠る

    玉野汐音

  • 山眠る軒まで積みし薪ざっぽう

    堀雅一

  • 山眠る淹れてもらって飲む珈琲

    ぼたにこ

  • 源流の小さきコップや山眠る

    久留里61

  • 山眠る軋む水車のワヤン・クリ

    ま猿

  • 夜行バス名変えし町へ山眠る

    千葉睦女

  • 六甲に希望の灯り山眠る

    田邉真舟

  • 山眠る灯油巡回販売車

    みづちみわ

  • 御嶽を流るる沢や山眠る

    ときめき人

  • 山眠る六十五歩の万歩計

    白薔薇

  • 大文字の火床へ雨や山眠る

    えいぎょ

  • 烽火場に火の跡は無し山眠る

    夏湖乃

  • 山眠る廃炉完了まで何年

    田中舵郎

  • ハウリングの防災無線山眠る

    でんでん琴女

  • 山眠る四国や翔ける米軍機

    野中泰風

  • 薪爆ぜて片眼つぶるや山眠る

    清水明美

  • 小籠包口に弾けて山眠る

    ふもふも

  • 穴窯の煙の行くへ山眠る

    しゅういずみ

  • 夕映えのゴジラ岩吠え山眠る

    品川笙女

  • 老眼鏡二つ並べて山眠る

    木玖子@ノエル

  • 山眠りどこでも停まる町営バス

    英子

  • 出迎へは木彫熊なり山眠る

    三浦金物店

  • 山眠るリヤカに柴を吾と祖母と

    栗田 もとえ

  • 山眠る早朝ラジオ警報を

    日々拓人

  • 山眠る木立は空をわしづかみ

    山本 マユミ

  • 翼折れ薄目の虎よ山眠る

    司啓

  • 山眠る曇り硝子のミルク色

    玉響雷子

  • 亡き犬を埋めたスコップ山眠る

    はぐれ杤餅

  • 山眠る煮詰めしジャムの瓶四つ

    泰山

  • 山眠る「立入禁止」の赤赤と

    剛海

  • 山眠る結び目固き熊避鈴

    素空

  • 麻を織る娘十和田の山眠る

    荒木俊充

  • 眠りたる山とNHK第2

    くみくまマフラー

  • えんぴつのタッチやはらか山眠る

    乃筈三拍

  • ドライブの木管の音よ山眠る

    瀬央ありさ

  • 外れぬ指輪山眠る銀婚

    蕗野弥音

  • 湯のたぎる当直室や山眠る

    小石日和

  • 水無川てふ川流れ山眠る

    なおじい

  • 姥捨ての頃そのままにに山眠る

    葉月けゐ

  • 風が消す獣の匂いや山眠る

    雛子なな

  • 猫の目は濡れたビー玉山眠る

    佐々木 洋治

  • 極東に夫呑みこみし山眠る

    常盤あけび

  • 山眠るリバーサイドに印刷屋

    いその松茸

  • 房総の養蜂箱や山眠る

    上津 嘉子 

  • ふるさとを看取れば墓標山眠る

    優木ごまヲ

  • 生卵ふるりと胃まで山眠る

    ねむり猫

  • 立会の拇印ぼんやり山眠る

    山羊座の千賀子

  • 山眠る南京町の小籠包

    岡山小鞠

  • 廃業の後の空白山眠る

    パッキンマン

  • 芸人のラジオの笑ひ山眠る

    毛利尚人

  • 山眠る吾は終日尿近し

    峰 乱里

  • 信親の討たれし山も眠りけり

    灰色狼

  • 酒蔵の体温ゆるく山眠る

    新城典午

  • 山眠る文庫を買って帰宅せよ

    公木正

  • 熊鈴の部屋にちりんと山眠る

    オキザリス

  • 遠き眼の武人の埴輪山眠る

    くらぎ よしか

  • 山眠る山羊が活躍する映画

    大小田忍

  • 鉄塔の鈍色深し山眠る

    石下ふみ

  • ひとつ灯の素掘り隧道山眠る

    長谷川水素

  • 神さまを待つ明け方の山眠る

    森田かな

  • 山眠る湖畔に奇異な歯の獣

    白プロキオン

  • 信州の烽火も遥か山眠る

    相模の仙人

  • ちりれんげに白粥しろく山眠る

    佐藤香珠

  • 滑舌の悪しきエルフと山眠る

    光峯霏々

  • 魚獲れぬことを惑ひて山眠る

    くめ仙人

  • 静脈へ落ちる点滴山眠る

    sol

  • 山眠る市旗はポールに絡まない

    ぞんぬ

  • 山眠る缶を蹴るには錆びすぎて

    清永ゆうこ

  • 山寺に不動明王山眠る

    おきいふ

  • 手を挙げて死んでいく空山眠る

    まんぷく

  • 催眠の輪は緩やかに山眠る

    快晴ノセカイ

  • 灯台を見守るやうに山眠る

    ピアニシモ@金カル

  • 基礎残る解体の家山眠る

    きべし

  • 山眠る朝や無線のトロイメライ

    青野彼路

  • 山眠り先生は臨月になり

    緋乃捨楽

  • 山眠る色を星から貰うため

    灰田兵庫

  • 山眠る赤本閉じる音すまで

    長楽健司

  • 山眠る太極拳の朝早し

    如月 さら

  • 利休茶よ利休鼠よ山眠る

    久我恒子

  • 朱の尾羽インコ眠りて山眠る

    るびちゅ

  • 枝に鳥むっくりといて山眠る

    もぐ

  • 鉄塔は魔王のごとく山眠る

    長谷機械児

  • 四輪車あそこ迄かと山眠る

    菊池克己

  • 背に軽き母のねんぶつ山眠る

    まー坊

  • 山眠るほら吹き樵早来んか

    さとう夢虫

  • 柿の木に蔕の四角く山眠る

    はまゆう

  • 雲どこか墓碑めき山は眠れるか

    すいよう

  • 前置詞のごとき雲影山眠る

    羊似妃

  • 山眠る投了は一昨日のこと

    旺上林加

  • 鈴なりのブレーキランプ山眠る

    遥風

  • 演歌漏る独り住まいや山眠る

    四丁目

  • ふうと山眠るかすかにエンジン音

    小鳥ひすい

  • おかわりの声なき教室山眠る

    風ヒカル

  • 山眠る織り機に垂るるつなぎ糸

    小川都

  • バス停に運休の札山眠る

    釜眞手打ち蕎麦

  • 縦に降る遥かなるみず山眠る

    福田かな子

  • 山眠る農夫は畠にあらわれず

    ツユマメ末っ子10歳@いつき組広ブロ俳句部

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