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中級者以上結果発表

2022年12月20日週の兼題

寒卵

【曜日ごとに結果を公開中】

【佳作】

  • 人生は百年となり寒卵

    まめばと

  • 八連勤ほの青白き寒卵

    山羊座の千賀子

  • おかんからからカラザのデカい寒卵

    柿司

  • てのひらは丘で寒卵は月で

    横縞

  • 柔道もう辞めたい寒卵は五個目

    ふるてい

  • いち日のすべては作務や寒卵

    山田蹴人

  • 寒卵てのひらに診る母の息

    げばげば

  • 太陽の輪郭青し寒卵

    sol

  • 寒卵飲みてオカンはサイヤ人

    奈良の真

  • 寒卵左右対称にて強し

    花伝

  • ハモニカの眠りは浅し寒卵

    三群梛乃

  • 寒卵食ふや十連勤の初夜

    いくたドロップ

  • 自伝には卑下寒卵には何も

    大黒とむとむ

  • チェーホフを読む間小鍋に寒卵

    さとうナッツ

  • 寒卵の殻そこはかとなく悧発

    ツナ好

  • 寒卵かつん蕎麦湯のよき濁り

    ありあり

  • 倹しき夜に詩を寒卵に塩を

    長谷川水素

  • 薬指の爪に星あり寒卵

    ふもふも

  • 寒卵呑んで組合交渉へ

    谷山みつこ

  • 眦になみだ寒卵に黒血

    亀田かつおぶし

  • 溌溂と空へ朝来ぬ寒卵

    うた 歌妙

  • 寒卵ひかり受け容れきれず罅

    ギル

  • 寒卵食うて鼓膜を明るうす

  • 寒たまご優等生はくたびれる

    にゃん

  • 寒卵採る手を母の啄きけり

    剛海

  • 轟かすやうに割りたる寒卵

    髙田祥聖

  • 寒卵勇気百倍欲しい朝

    上村茶娘

  • 生きる理由あります寒卵の隆起

    あいだほ

  • 寒卵カラザは力強そうに

    コンフィ

  • 朝めしに正義ありけり寒卵

    黒麹 糀

  • 肥厚せる爪に縦じわ寒卵

    今野淳風

  • 寒卵性別は回答しない

    澤村DAZZA

  • 触れ合へばさらに淋しき寒卵

    アロイジオ

  • 鶏小屋は野原の匂ひ寒卵

    樫の木

  • 寒卵美し遺言に見知らぬ名

    八神てんきゅう

  • 寒卵すする安全靴しめる

    トポル

  • 重心の歪は叡智寒卵

    世良日守

  • 白飯に埋まるものかと寒卵

    もぐ

  • 空欄を埋めてラ王に寒卵

    あみま

  • 富士山は休火山です寒卵

    すりいぴい

  • 寒卵割れど仕事は見つからず

    久保田凡

  • 修論の千文字足りぬ寒卵

    Early Bird

  • 寒卵割って太郎のような黄身

    火炎幸彦

  • タラちゃんの無邪気は怖し寒卵

    理酔

  • 井戸水清ら寒卵洗ふとき

  • 寒卵わってひかめく再就職

    一斤染乃

  • 見慣れたる子規の横顔寒卵

    クラウド坂の上

  • 箸先を塩許々袁々呂々邇寒卵

    ひでやん

  • 寒卵割るや原発再稼働

    富山湾

  • 寒卵客は佐渡より来しと言ふ

    堀口 房水

  • 寒卵割る手は無限大のかたち

    Vn 花のん

  • 菜箸のもんどり追うて寒卵

    そまり

  • 寒卵割つた仏頂面だつた

    丁鼻トゥエルブ

  • 寒卵いまだ愉快に尖りたく

    冬のおこじょ

  • 寒卵吸うて臍の緒どくんどくん

    じゃすみん

  • 寒卵割っで本日吉と出る

    夏椿咲く

  • 落人の宿神棚に寒卵

    小豆白虎

  • 低めから割り入れて愛づ寒卵

    百瀬一兎

  • ゆううつを割ればあかるし寒卵

    綾竹あんどれ

  • 寒卵突いてその話は醶い

    片岡六子

  • 光秀より叛意の書状寒卵

    奧村幸二

  • この腕は米研ぐ腕や寒卵

    つまりの

  • 寒卵読書かんそう文かけない

    TAKO焼子

  • 寒卵女工哀史の山遙か

  • 寒卵食らふ深夜の休憩室

    Q&A

  • 聞かずに逝くか寒卵割る音を

    いかちゃん

  • 寒卵溶く干渉はしないしない

    えむさい

  • 寒卵てふ人臭きまるみかな

    ちゃあき

  • 病室の太る折り鶴寒卵

    つきのひと

  • 寒卵ひかる昭和のストリップ

    まこちふる

  • 寒卵飲めば翼の生えるかに

    みづちみわ

  • 寒卵は考える卵である

    めいおう星

  • 寒卵うつすら尖る影きれい

    絵十

  • しなやかに光の窪む寒卵

    久森ぎんう

  • 矮鶏の二こ地鶏の三こ寒卵

    正岡丹ん

  • 寒卵割る負ける気しかしない朝

    霜田あゆ美

  • 喉仏内から押すは寒卵

    多事

  • 消石灰撒くシフト表寒卵

    杜まお実

  • 停戦やナターシャが採る寒卵

    渡辺桃蓮

  • 賢妻のここち寒卵と呼べば

    内田こと

  • 寒卵ひとつ分だけ下がる熱

    文月

  • 風呂なし物件がたつく机寒卵

    磐田小

次回の兼題も
皆さまふるって投句してください。
お待ちしています!

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