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中級者以上結果発表

2023年1月20日週の兼題

鳥雲に入る

【曜日ごとに結果を公開中】

【佳作】

  • 鳥雲に入るパトカーは給油所へ

    栗田すずさん

  • 屋上で告ぐる進路や鳥雲に

    ふもふも

  • 洋上へ延びる風車や鳥雲に

    石塚碧葉

  • 鳥雲に入る捨てきれぬランドセル

    梅鶏

  • 窯焚きて今日で十日目鳥雲に

    哲庵

  • 鳥雲に入る土蔵の塵きらきら

    葦屋蛙城

  • 鳥雲に献花みづみづしく白し

    浦野紗知

  • 水道水を濾過する砂や鳥雲に

    朶美子(えみこ)

  • 鳥雲に千の花瓶に千の底

    内藤羊皐

  • 鳥雲に入る傷のある象の耳

    辻野 花

  • 鳥雲に入る弔砲のにほひ来る

    げばげば

  • 鳥雲に入り鉄橋のうすみどり

    立部笑子

  • ウェルカムドリンクの屈折鳥雲に入る

    玉野汐音

  • サイフォンのみづがふがふと鳥雲に

    イサク

  • 鳥雲に三千本のチュロス焼く

    石井一草

  • 鳥雲に入る日の丸へごうと風

    すずしろゆき

  • 鳥雲に入るやペテロの石材店

    松葉学而

  • コロッセオは虚ろな柩鳥雲に

    アロイジオ

  • 鳥雲に入る鎖付き象の脚

    酒井おかわり

  • 鳥雲に入る人は地に立ち水を飲む

  • 鳥雲に入る餘部の駅高し

    ツユマメ@いつき組広ブロ俳句部

  • 地下鉄の狭き出口や鳥雲に

    栞虫かじり

  • 果てて知る大樹の齢鳥雲に

    港のパン屋

  • 鳥雲に入りまた鳥雲に入る灯台

    いさな歌鈴

  • 鳥雲に入る喝采の山中湖

    いたまきし

  • 鳥雲に入る十円で願うこと

    虎八花乙

  • 鳥雲にハイウェイラジオはここまで

    葛城蓮士

  • 船底に雑魚寝の三日鳥雲に

    ふくろう悠々

  • 鳥雲に入る赤きにほひの小豆煮て

    み藻砂

  • ほいくえんってなにするところ鳥雲に

    紀友梨

  • 鳥雲に入りて出頭日和かな

    藤岡美波

  • 鳥雲に入る蔓青き老眼鏡

    伊予吟会心嵐

  • 本を売る写真焼く鳥雲に入る

    堀雅一

  • 鳥雲に入る粥匙に浅き窪

    加座みつほ

  • キャンパスの白が怖くて鳥雲に

    コンフィ

  • 突き出せる桟橋長し鳥雲に

    紗羅ささら

  • 花束のみな俯きて鳥雲に

    嶋村らぴ

  • 雲に鳥飛び降りようとした屋上

    丁鼻トゥエルブ

  • 乳歯とは鋭きつぶて鳥雲に

    ありあり

  • 雲に入る鳥に耽るに佳き陸橋

    さとけん

  • やさしくはない母も母鳥雲に

    磐田小

  • 日本橋の上を首都高鳥雲に

    宮坂暢介

  • 鳥雲に思ひ出といふ幻肢痛

    久森ぎんう

  • 鳥雲に入るやタイヤの穴を泡

    藤 雪陽

  • 鳥雲に入るや沖の瀬がらんどう

    はまゆう

  • 石室を出れば夕ぐれ鳥雲に

    石井瑩

  • 鳥雲に入るうつくしき汚染水

    鈴木麗門

  • 幾百の銀の十字架鳥雲に

    アンサトウ

  • 鳥雲に入る下総の露頭かな

    白プロキオン

  • 鳥雲に入るクイーンの切手貼る

    剣橋こじ

  • 鳥雲に溝半分はうちの土地

    槌屋藤内

  • 五年後の分校案や鳥雲に

    竜胆

  • 焼却炉の冷たき蓋や鳥雲に

    とまや

  • 鳥雲に空気の缶詰買いました

    神谷たくみ

  • キャンバスを張るとき力鳥雲に

    平本魚水

  • 鳥雲に次に住むなら海の街

    冬野とも

  • 押収品戻りて鳥雲に入る

    松山めゐ

  • 工廠のがらんだう鳥雲に入る

    大黒とむとむ

  • 図書室に万のページや鳥雲に

    南方日午

  • 鳥雲に入るや木馬の背にポール

    樫の木

  • 漣痕の起伏なだらか鳥雲に

    津島野イリス

  • 水晶体はきれいないづみ鳥雲に

    あずお玲子

  • ビー玉のひびはみづいろ鳥雲に

    中岡秀次

  • 雲に入る鳥の高さに鳴るひかり

    横縞

  • 宙吊の線路の撓み鳥雲に

    仁和田永

  • コピー機のざばざばあつし鳥雲に

    広木登一

  • 鳥雲に入るフレスコの空割れて

    錆田水遊

  • シェルターのはずの学校鳥雲に

    うに子

  • 鳥雲に干潟は安い和紙のやう

    玉庭正章

  • 眼球の傷を遥かに鳥雲に

    新右衛門

  • 砂塵立つ干拓地鳥雲に入る

    ろまねす子

  • シーソーにゆふべの傾き鳥雲に

    眩む凡

  • 鳥雲に入るSus4といふ恍惚

    ツナ好

  • トンネルの未通の砂場鳥雲に

    ギル

  • 測量士二人向き合ひ鳥雲に

    柚木みゆき

  • 拭き上げる円卓や鳥雲に入る

    ペトロア

  • 鳥雲に入りて三面鏡の空

    樫の木

  • 鳥雲に流木だつたヴァイオリン

    七瀬ゆきこ

  • 火葬場のお茶温し鳥雲に入る

    あやっぺ

  • かはたれの紅茶は透けて鳥雲に

    柊 月子

  • よれよれの預かり証や鳥雲に

    飯村祐知子

  • 鳥雲に入るや真新しき濤来

    古瀬まさあき

  • 鳥雲に瓦揚げ機は宛転と

    北野きのこ

  • 不安なほどシブヤ奇麗に鳥雲に

    高尾里甫

  • 鳥雲に入る反対方向は塾

    加良太知

  • 流れ橋は剥き出し鳥雲に入る

    ちびつぶぶどう

  • 鳥雲にほのと明るきウェアハウス

    千代 之人

  • モノラルのグラッペリ鳥雲に入る

    冬のおこじょ

  • ワシコフのやたらと哭ぶ鳥雲に

    播磨陽子

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